愛犬の食事を手作りしているという飼い主さんがずいぶん増えてきました。私もその一人、先代ワンコが子犬のときから約18年間、手作りごはんを続けています。愛犬と一緒に車中泊で旅行をするようになってからもそれは変わりません。
旅先でも工夫次第で普段通りに近い食事を用意することはできます。食事へのこだわりも旅行の楽しみもどちらもあきらめたくない!そんなワガママを叶えるアイディアと考え方をご紹介できればと思います。
車中泊旅行と手作りごはんは両立できる!
手作り食派の飼い主さんからよく耳にするのは、「食事の用意が難しいので、宿泊旅行や長期旅行はできない・しない」という意見。これは手作り食派の私が旅行をしたいと思ったとき、まさに最初に直面した課題でした。
我が家は、猫も連れていくことから車中泊の旅しか選択肢になく、宿泊先で食事の支度をすることはできません。強靭な胃腸の持ち主だった先代ワンコですら、初めての旅行で普段食べていないドッグフードを与えてみたら軟便になり、猫も普段の手作り食からキャットフードにしたところ嘔吐してしまいました。食べ慣れないものを旅行中に与えることの危険性を実感したものです。
愛犬たちに負担を与えてまで旅行をするのは考えものですが、あきらめるのはもう少し工夫してみてからにしよう。そう思って、いつもの手作りごはんを旅行中にも用意するためにはどうしたら良いものか試行錯誤した結果、次のようなオプションにたどり着きました。
まずは、いつものごはんを1食分ずつ冷凍しておき、キャンピングカーの冷蔵庫に入れていくという方法。
冷蔵庫がなければクーラーボックスで代用できます。保冷剤とともに、アウトドア用のしっかりした製品を選べばかなり長い間冷蔵庫の役割を果たしてくれます。2泊3日程度であれば、冷蔵庫の中でちょうど解凍された状態になります。
解凍後は湯せんで温めると普段の食事にかなり近づきますよ。その際はこちらもアウトドア用品のガスバーナーを使えば一瞬でお湯を沸かすことができ、時短になります。
▲ホントに、あっという間にお湯が沸く!
もう一つの方法は、旅先で食材を現地調達することです。
地元のスーパーや道の駅などで新鮮な食材を入手し、生食派であればそのまま、加熱食派であればカセットコンロで調理すれば、普段通りの食事を用意することができます。これなら長期旅行も問題なく実現可能です。
ただし、普通車の中でカセットコンロを使うのは危険ですし、許可されていない場所での車外調理はマナー違反になってしまいますので、オートキャンプ場などでの利用に限られてしまいますね。キャンピングカーであっても、火器を使用する場合はベンチレーターを回してしっかり換気することをお忘れなく!
手作り食派も納得!代用品となる市販フード
先代ワンコの時は上記の方法を組み合わせて車中泊旅行をしていましたが、現在の愛犬は手作りごはんとドッグフードを併用して育てているため、旅行中は主に市販品を活用しています。しかし基本的には手作り食派の私にとって、どの市販フードでも良いというわけではありません。フードの質と愛犬のおなかの調子から、お勧めしたい市販品をご紹介しましょう!
生食フリーズドライペットフード!「K9 Natural(K9ナチュラル)」
まずは生食の代替品として最適な「K9ナチュラル」シリーズ。自宅で用意する生食同様、正肉、内臓、骨、野菜、オイルなどがフリーズドライになっていて、水やぬるま湯を含ませるだけで手軽に与えられます。
我が家の愛犬の場合ですが、このフードを食べている時は便の状態が非常に良くなるため、おなかを壊してほしくない旅行中にも安心して使うことができます。
ただし、大型犬にはコスト面で厳しく、長期旅行には難しいのが現実。食事量の少ないワンコで普段生食という子には最適だと思います。
栄養たっぷり愛情ごはん!「Cook’n Love(クックンラブ)」
次に、加熱食の代わりに我が家がよく使うのが「クックンラブ」というレトルトフード。肉や魚、野菜や穀物などを使って自宅で作る「ワンコ雑炊」とほとんど同じ原材料と調理法で作られるため、安心して与えることができます。
手作り食を実践されている方は食の安全性を気にする人が多いので、この点は大きなメリットかと思います。
我が家の大型犬の場合、これだけではカロリー的に不足するため、k9ナチュラルやドライフードに混ぜてあげることが多いです。
▲我が家の常備食。
手作り食も旅行も楽しもう!
ご紹介した通り、普段手作り食のワンコとも工夫次第で車中泊旅行を楽しむことは可能です。食事のために旅行を断念したり、旅行のために手作り食をあきらめたりする必要はありません。
私もそうですが、手作り食派の飼い主さんにはそれぞれ譲れない部分というものがあると思います。しかし最近は品質面、安全面で許容範囲内のフードも数多く増えてきたので、旅行の便利グッズとして取り入れるのも良いのではないでしょうか?
また、同じ手作り食でも、生食、加熱食、グレインフリーなど色々な意見がありますよね。まだ解明されていない部分も多い犬の食事ですから、個人的には「絶対正解」というものはないと感じています。
しっかりとした知識を身に付けた上で、愛犬の体調に合わせて臨機応変に考えることで、旅行中や災害時にもさまざまな選択肢を持つことができるのではないかと考えています。
▲生食の日もあれば…
▲ドライフードの時もある。猫たちも体調や好みに合わせて準備します。
長年犬と旅をしてきたノウハウが誰かのお役に立てればうれしく思います。
最新記事 by 希 (全て見る)
- わんちゃんと遊びに行くなら人が少ない早朝がねらいめ!愛犬と「朝活」してみませんか? - 2022年12月6日
- 愛犬と車山高原ハイキング!日本アルプス360度パノラマ大絶景の旅<長野県諏訪市・茅野市> - 2022年12月4日
- 愛犬と一緒に紅葉を楽しもう!標高1,542メートルの小高い丘「美し森(うつくしもり)」ハイキング<山梨県・北杜市> - 2022年11月6日
- 想像以上の満足感!森の散歩道やカフェ、キャンプ場・・・愛犬と1日楽しめる「信州大芝高原」<長野県上伊那郡南箕輪村> - 2022年11月4日
- 友好的すぎるのも考えもの!?本当の意味での「犬の社会化」とは。 - 2022年9月30日