「白糸の滝」という名の付く滝は、長野県軽井沢町をはじめ、山梨県、岐阜県、愛媛県、広島県など、全国各地にあります。
どれもが特徴ある美しさを有していると思いますが、今回ご紹介したいのは、世界遺産 富士山信仰の対象の構成資産として登録されている、静岡県富士宮市にある「白糸の滝」です。
白糸の滝は、江戸時代に盛んになった富士講の中心人物、長谷川角行が水行を行ったことから、信者や巡礼者が集まる場所でもありました。
また、滝としてのスケールの大きさや景観も素晴らしく、その姿を見ようと、年間を通して国内外問わず多くの観光客が訪れます。
白糸の滝とは対照的な、一本の太い瀑布が特徴である音止の滝を一緒に観光できるところも嬉しいポイントです!
今回は、愛犬カーミーを連れて遊びに行ってきましたので、その時の様子をご紹介していきましょう!
白糸の滝周辺のお散歩コース
出典元:https://fujinomiya.gr.jp/guide/170/
まずは、上の白糸の滝周辺案内を見ながら、これから歩くコースを確認しましょう。
駐車場に車を止めたら、観光案内コーナーを通過し、公園や土産屋の並ぶ道を通りながら音止の滝展望台へ行きます。
さらに、商店街やレストランの並ぶ道を通過し、白糸の滝へ向かう階段を下り、橋を渡って滝壺の方へ。
白糸の滝の駐車場情報
出典元:https://machipo.jp/location/11905
これが、「白糸の滝」の駐車場です。
普通車なら、105台分も止められるという広さ!
大型バスや、マイクロバスの入るスペースも15台分用意されているところなど、観光客の多さが窺えますね!
奥に見える建物は「観光案内コーナー」です。
駐車場では、料金所で500円(普通車)を払ってから車を止めるようになっており、支払を済ませると地図やパンフレットがもらえます。
実は、この周辺に土産屋などが経営する200円~300円の安い駐車場もあるのですが、この日はまずトイレに行きたかったので、トイレがついているこちらの駐車場にしました。(駐車料500円には、トイレなどの維持管理費も入っているそうですよ。)
トイレもあって無料Wi-Fiも使える!観光案内コーナー
出典元:https://machipo.jp/location/11905
「観光案内コーナー」には、案内所のほかに、とても綺麗で快適なトイレや自販機、無料Wi-Fiサービスなどが備えてあります。
観光リーフレットなどももらうことができますし、土日祝日には、富士宮の観光ボランティアガイドさんが待機しているので、大きな案内看板を目の前に、周辺観光スポットへの行き方などを教えてもらえます!
愛犬と公園で休憩タイム!
「観光案内コーナー」の中を通って階段を下ると、公園や土産屋の並ぶ通りへ出ます。
食べ物や土産品がいろいろと手に入る通りですが、食べ物でいえば、「富士宮焼きそば」や「ソフトクリーム」が有名です。特にソフトクリームは、種類が豊富!
▲左端に抹茶ソフトが見えますね・笑
ここまでのドライブ時間が長かったので、まずは公園で一休みします。
柵の向こうには、「芝川」の流れる様子が見下ろせます。
この川が、後から「音止の滝」となって流れて行くんですね~。
川の流れる音と、新緑の美しさが際立つ、なかなか居心地の良い公園です!
公園の奥に見えるのが、以前愛犬と一緒に入ったことのある「富士宮焼きそば」のお店。
屋外席では、川の清涼さを肌で感じながらお食事ができるのでおすすめ!
店の前にも、屋根付きの半屋外席が設けられているため、雨が降っても入れるところがいいですね!
今でも「ワンコ同伴OK」の立て看板が、ちゃんと置いてありました~。
曽我兄弟ゆかりの勇壮な滝「音止の滝」へ!
再び通りに出て「音止の滝」に直行します!
大きな石碑が立っているのは、「カフェレストラン美富士屋」さんのオープンテラス。このすぐ向こう側には滝があるという絶景スポットです!
店内でもテラス席でも、清流を眺めながら食事をいただけるのがポイント。もちろん、テラス席にはワンコも同伴できます!
美富士屋さんでは、富士宮やきそば、そばなどの麺類、た~くさんの種類のスイーツ(特にアイスクリーム)が注文できるようです。
▲木製の小さな展望台から撮影
これが、「音止の滝」です!
落差25メートル。
大量の水が、一本の太い線となって、ドドドドーっと流れ落ちていきます。
ダークエメラルドグリーンの滝壺や、周りの崖を埋め尽くす、緑の植物とのコンビネーションは、まさに自然美ですよね~!
しかし、こんなに音がすごいのに「音止の滝」という名前が付いたのは、なぜでしょう?
そこには、面白い伝説が残っていました。
昔、曽我兄弟がこの滝のそばで内密の相談事をしているとき、あまりに音が大きかったため、ため息をつきながら「心無しの滝だ~」とつぶやいたら、音がとたんに止んだとか。
滝にも、話が聞こえていたんですね~・笑
▲通りから撮影
「音止めの滝」は、通りから見下ろせるようになっています。
滝全体が見渡せる2段の木製の小さな展望台も置いてあります。
段差の高い展望台なので、上って見学したい方は、スニーカーを履いて行ったほうが良さそうです。
いよいよ世界遺産・富士山の構成資産「白糸の滝」へ!
「音止の滝」の先には、静岡名物や土産品の並ぶ商店がずらりと並んでいます。
初めて来た人は、いろいろな品物を見るのがおもしろいかもしれませんね。
五平餅など、食べ歩きできるたぐいの物も売られています。
(※座って食べられるベンチもあります。)
この通りはいつも人が多いけれど、「白糸の滝」へ向かう階段の入口は、特に混んでいます。
しかも、階段の最初の方は、傾斜が緩やかとはいえない。
なので、カーミーは抱っこです。
なんとなく混んでいるのが分かりますでしょうか?
途中のベンチでは、女性が休んでいます。
実はこの階段、100段くらいあるそうです!
行きは下りだから良いですが、帰りは最後のところできついと感じる人もいるようです。
そういう方は、一気に上るのではなく、休みながら行きましょう。
私達が行ったのは、週末のちょうどお昼頃でしたので、人の動きが盛んだったのかもしれません。
特に大型犬などを同伴したワンコ連れは、平日か早朝の訪問がおすすめです。
お~、正面には「白糸の滝」が小さく見えますね!
橋を渡ると、上の道と下の道と、両方から滝に向かえるのが分かりますでしょうか?
歩きたくて仕方のなかったカーミー・笑。
人も多いことだし、橋を渡る前に、「展望スペース」でちょっと休憩しようか。
遠くから滝を眺めている人たちがいますね。そして、ここにはスマホじゃなく、本格的なカメラを持っている人が多い!
「展望スペース」があちらこちらにあるのも、「白糸の滝」の特長かもしれません。見学者を分散できる、こういったスペースを気に入っている観光客もいるんですよね~。
橋を渡るときは、「白糸の滝」から流れる清流を真下に見ることができます。
水の透明感が際立っていて、とても綺麗です!!
橋を渡って正面に見える、2本の高い杉の木も雄大で素晴らしかった!
周りのこうした豊かな自然を楽しめるのも、「白糸の滝」の良さです。
右へ行くと滝への「順路」、左は「白糸自然公園」という表示が出ています。
「白糸自然公園」の方は後から覗いてみることにして、まずは「白糸の滝」へ。
しばらく歩くと、川沿いと山沿いを通る2つの道があります。
順路通りに行くと下の道を通るようですが、カーミーと私はあえて人が少なそうな上の道へ。
山沿いの遊歩道は、うっすら日陰になっていて涼しげです。
そして、フェンス越しに滝を見下ろすこともできます!
滝壺から何メートルも離れているのに、岩壁から細い滝がいくつも流れていて、「白糸の滝」のスケールの大さは、こういうところにあるんでしょうね~!
全体をぐるりと見渡すと、まるで滝でできたステージ。その幅は、約150メートルもあるそうです!
滝壺までは、あともうちょっと。
左に階段が見えますよね。
ほとんどの観光客は商店街から来るのですが、この階段を通って来た観光客もいました。
帰りに途中まで上ってみたのですが、どうやら駐車場の近くの車道まで出てしまうようです。
「展望台」まで行けば、「富士山」と「白糸の滝」が一緒に見られるので、時間のある方は寄ってみるといいかもしれませんね。
そしてこれが、滝壺がある「白糸の滝」の中心!
白い糸が何本も垂れ下がるような細い滝水、滝壺の透き通った水、アーチ型の岩壁、その周囲や上を覆う新緑、すべてが美しいです!
富士山周辺で降った雨水が、広い範囲に渡り、このような細い滝となって湧き出るのは、この辺りの地質ならではなんだそう。
滝の高さは、約20メートル。
ここまで来ると、滝の水が肌にビシビシと感じられます!
これからの季節は、ワンコと涼みにくるものいいですね!
出典元:http://www.city.fujinomiya.lg.jp/kankou/llti2b00000018ez.html
しかし、素晴らしいのは初夏の風景だけではありません!
「白糸の滝」は、紅葉が見られる絶景スポットとしても知られているのです。
この写真では富士山が見えますので、おそらく先程お伝えした展望台から撮った写真でしょう。
例年11月中旬ごろに紅葉の見頃を迎えるそうなので、このような風景を見たい方は、秋に観光するといいですね。
ちなみに、「音止の滝」周辺の紅葉も、セットで楽しめます!
カーミーも、記念写真を撮ろうね!♡なかなかいい感じ。
ここは、多くの人の撮影スポットです。
日本人も多いけれど、海外からの観光客も混じって、とってもインターナショナル・笑
本当は、この柵の向こうは立ち入り禁止なんですが(表示があります)、中に入って滝の魅力にもろに浸っている人もいました。
とにかく岩が多いので、足元には注意してくださいね!
富士山の山頂から駿河湾までを一望できる!「白糸自然公園」
帰りに、再び「白糸自然公園」の案内看板が出ているところまで来ました。
あの道の先はどうなっているんだろう?とちょっと気になっていたので、行ってみることに。
カーブを曲がると、こんな風に道が続いていました。
写真では見えないかもしれませんが、新緑に混じって、青紫の野の花が咲いていたりして綺麗でしたよ。
きっとこの先も、歩きながら植物観察が楽しめるんだろうな~。
地図があったので見てみると、この先にある「展望台」が、「白糸自然公園」までの中間地点のようです。
このハイキングコースが自然公園の一部かどうかは分かりませんが、メインエリアまでつながっている道ということなんですね~。
出典元:http://www.city.fujinomiya.lg.jp/municipal_government/llti2b000000233h.html
後から調べてみると、「白糸自然公園」は、グラウンドゴルフやフットサルが楽しめるスポーツ広場や体育館、子ども用の遊具広場などを備えた、市民の憩いの場であることが分かりました。
菜の花、バラ、ひまわり、百日草、コスモス、ボサ菊など、3月から11月まで、通年を通して花の観賞が楽しめる場所でもあるようです。
富士山と駿河湾を一望できるという、見晴らしの良さもポイント!!
しかし、歩いて行くと往復するのにかなり時間がかかりそう。
この後「田貫湖」へ行こうと計画していた私達は、引き返して駐車場へ戻ることにしました。
これは、戻る途中で見つけた森の小道。
観光客が商店街の方を通るように誘導するコーンが立てられているので、普段は使われていない道のようですが・・・。
物語に出てくるような、かわいい風景に魅かれた私は、カーミーとしばしベンチに座って、「白糸の滝」の自然と美味しい空気を味わってから、この場を後にしたのでした。
【白糸の滝】
所在地:富士宮市上井出273-1(駐車場)
TEL:0544-27-5240(富士宮市観光協会)
営業日時:8:30~16:30
定休日:
年中無休
いかがでしたか?
「白糸の滝」とそれを取り巻く自然美の素晴らしさが伝わりましたでしょうか。
次回は、「白糸の滝」からたった10分~15分のドライブで行ける「田貫湖」をご紹介したいと思います。
ぜひ、お楽しみに~!
愛犬カーミーと幸せに暮らしています。
カーミーは子どもであり、妹であり、友達であり、聖母様です♡
好きなこと:手作り
好きなことば:生きとし生けるものが幸せでありますように
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