今や観光スポットのひとつとして人気のある宿場町。徒歩や馬での移動が主流だった江戸時代の町並みが魅力的ですよね!私も、数年前に奈良井宿を訪れ、そこに広がる宿場町の世界に魅了されました。
いろいろ調べていると、自宅から程よい距離のところに「海野宿(うんのじゅく)」と呼ばれる宿場町があることを知り、先日、ウチのおてんば娘を連れて行ってきました。
奈良井宿や妻籠宿(つまごじゅく)につづく、長野県の素敵な宿場町「海野宿(うんのじゅく)」をご紹介したいと思います!
海野宿(うんのじゅく)とは?
1625年(寛永2年)に江戸幕府によって設置された宿場町。軽井沢と長野を結ぶ北国(ほっこく)街道の中間、長野県東御市(とうみし)にあります。
出典元:https://www.nagano-tabi.net/sc/kaido/unno.html
全長650メートル、幅10メートルの旧北国街道の両側には、旅籠屋造りや茅葺屋根など、当時使用された100棟の歴史的な建物が立ち並びます。
伝統的な技術が施された美しい建物も魅力のひとつ。その歴史ある伝統的な町並みは、重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。
アクセス
車:上信越自動車道「東部湯の丸IC」より約10分
電車:しなの鉄道線「田中駅」「大屋駅」より約10分
駐車場情報
出典元:http://tomikan.jp/unnojyuku_guide/
海野宿(うんのじゅく)の駐車場は、第1駐車場・第2駐車場・第3駐車場(大型車専用)の3カ所。無料で利用できます。
今回は、海野宿(うんのじゅく)入り口近くの第1駐車場を利用しました。ここが1番海野宿(うんのじゅく)から近い駐車場だと思います。
第1駐車場は、国道18号線「海野宿(うんのじゅく)入り口」の交差点から海野バイパスに入り、坂を下ってすぐの道路沿いにあるのですが、快調に飛ばしていると通り過ぎてしまうかもしれないのでご注意ください(笑)
全部で29台と台数はそんなに多くありません。駐車場にお手洗いがありましたが、とってもキレイでしたよ!
海野宿(うんのじゅく)手前の白鳥神社を参拝
第1駐車場から海野宿(うんのじゅく)へ向かう途中に見えてくるのが、歴史のある「白鳥神社」。
平安時代・鎌倉時代の豪族、海野氏・真田氏の守護神である日本武尊(ヤマトタケルノミコト)を祀った、地元の方にとって大切な神社です。
社務所があったので犬連れで参拝をしてもいいか伺ったところ、OKとのことでした。
御朱印もこちらでいただけます。
白鳥神社は、必勝祈願・縁結び・交通安全・病気平癒・長寿などご利益がたくさん!
立派な御神木をはじめ、たくさんの木々に覆われていて静かな雰囲気の神社でした。
海野宿(うんのじゅく)へ訪れた際は、白鳥神社にもぜひお立ち寄りください♪
愛犬と一緒に海野宿(うんのじゅく)を散策♪
白鳥神社を後にして海野宿(うんのじゅく)へ。
こちらが海野宿(うんのじゅく)の入り口です。
近くにあるお店の方が、「写真を撮るならここからがいいよ!」と教えてくれたところから撮ったのがこちらの写真。
手前にある“海野宿(うんのじゅく)”と書かれた看板(とはいわないかもしれませんが……を入れて撮るのがオススメとのこと。
確かに海野宿(うんのじゅく)といったらこのアングルの写真をよく見かけます。「観光写真!」な感じがしますね!
ただ……私が撮るとなんだか違うようにも感じるのですが(笑)
ここから650メートルの町並みがつづきます。
おてんば娘は江戸時代の人々の面影をたどっているのか、ただ前を見据えております。
縁結地蔵として人気!「媒(なかだち)地蔵尊」
近くにある「媒(なかだち)地蔵尊」。
縁結びのお地蔵さまとして古くから大切にされています。
なぜ縁結びかというと、その昔、加賀のお殿さまがお参りしたところ、なかなか良縁に恵まれなかったお姫さまが結婚できた、という言い伝えがあるからなんです。
さきほどの「白鳥神社」も良縁のご利益がありますし、海野宿(うんのじゅく)は素敵な出会いを求めている方にもイイかもしれませんね♪
歴史ある建物や用水路
こちらは海野宿(うんのじゅく)の中央を流れる用水路。
「表の川」とも呼ばれています。江戸時代から変わらない位置にあるそうですよ。当時は、馬の飲み水や旅人が足を洗う場所として使われていたといわれています。
歴史ある建物と景観が見事にマッチしていますね!
信州海野宿の手打ち蕎麦屋「福嶋屋」
海野宿(うんのじゅく)にはお食事処が何軒かあります。
こちらの「福嶋屋」では、手打ちの二八そばと地元産のくるみを使った特製おはぎをいただけます。
とっても人気があるようで、ここのおそばを目当てに海野宿(うんのじゅく)に来る人もいるそうですよ。この日も店内がにぎわっていました。
今回お昼ご飯はもう済ませていたので立ち寄りませんでした。なので、ワンちゃんがOKかどうかは確認できず……。
海野宿(うんのじゅく)の建物の特徴
海野宿(うんのじゅく)の建物には伝統的な特徴が3つあり、そのどれもが建物や町並みをすばらしいものにしています。
まず1つ目が、「卯建(うだつ)」。
うだつは本来いくつかの種類があるのですが、江戸時代のうだつは「本うだつ」と呼ばれるもので、両側にある妻壁を屋根より一段高く上げてあります。そのため防火壁の役割も果たしていました。
明治時代のうだつは「袖うだつ」と呼ばれ、より装飾的なものとなっています。
また、うだつはとっても高価なもので、裕福な家でないと設置できませんでした。
生活があまりよくならない、パッとしないときなどに使われている「うだつがあがらない」という言葉を耳にしますよね?これはこの「うだつ」からきているそうですよ!
“うだつがあがらない(設置できない)=あまり裕福でない”ということだそうです。
2つ目が「格子戸」。
海野宿(うんのじゅく)の建物には、このように格子戸がはまった建物が多く見られます。
1階の格子戸は明治以降に作られたものがほとんどですが、2階は江戸時代に作られたものが多く、長短2本ずつ交互に組み込まれた模様が美しい「出格子」、別名「海野格子」となっています。
また、1階より2階のほうが張り出している「出梁(だしばり)造り」が多いのも特徴。
ズラーッと立ち並ぶ建物を見たときに、やっぱりこの格子戸が目に入りますし、とっても素敵です!
出典元:http://tomikan.jp/area/tanaka-unno/%E6%B5%B7%E9%87%8E%E5%AE%BF/
3つ目は、私の写真ではうまく撮れたのがなかったのでホームページからお借りしました。「気抜き」と呼ばれる小屋根です。
明治時代に入ると製糸業が盛んになり、蚕の飼育が行われました。
蚕の飼育には保温が大切なのですが、当時は火を焚いて温めてていたため、その際の煙出しとして取り付けられたのがこの「気抜き」。下から紐で引っ張って開閉ができるそうですよ。
このような伝統的な匠の技が光る海野宿(うんのじゅく)の建物は、“立派”という言葉がよく似合います。
海野宿(うんのじゅく)には他にも見どころがいっぱい!
こちらは、小林一茶が詠んだ一句が刻まれた石碑。
冬の夕暮れの静かな海野宿(うんのじゅく)で詠んだ句だそうで、哀愁のある海野宿(うんのじゅく)の景色が想像できます。
ちょっと不思議な臼のようなものを発見。
「馬の塩なめ石」と呼ばれるもので、当時、生活や旅をともにした馬がひと息ついた場所だそうです。
海野宿(うんのじゅく)を走る街道は、日本の特色ある道路でもある「日本の道100選」に選ばれています。
海野宿(うんのじゅく)の歴史や風土、資料が展示された「海野宿(うんのじゅく)資料館(有料)」や、日本全国の民芸玩具が揃った「なつかしの玩具展示館(有料)」もありました。
どちらも江戸時代(1790年頃)の建物がそのまま残されています。建物の中にはワンちゃんは入れなさそうなので、見学の際は交代で♪
ところどころにある路地も雰囲気があります。もちろん郵便ポストも懐かしいこのカタチ。
こちらは海野宿(うんのじゅく)の「本陣」跡。立派な門構えです。
こちらは民宿やカフェが入っている滞在型交流施設「うんのわ」。
「うんのわ」とは、フランス語で東御市の特産物である“くるみ”を意味するそうですよ。
海野宿(うんのじゅく)にはお洋服や雑貨を取り扱うお店もあります。
「ふくや」という名前のお店ではセールを行っていて、お客さんでにぎわっていました!
アジアンテイストのお洋服が好きな方にピッタリのお店です。
こちらもアジアンテイストのオリジナル陶器や雑貨屋を取り扱っている「趣味の店 もん」。
お店の外に並ぶ雑貨を見ていたら、いつの間にか「ごめんくださ~い♪」とばかりに店内を覗くおてんば娘。
なんとお店の方が、「今お客さんいないからワンちゃんも一緒にどうぞ!」と声をかけてくださいました。
でも何かあったら大変なので、お外で待機。
お店の奥には素敵な中庭がありました。
海野宿(うんのじゅく)には柳もあり、街灯とともに風情ある景観を作り上げています。
また、道端に植えられているお花はもちろん、お店やお家の前に並べられているお花もとってもキレイでした。
海野宿(うんのじゅく)の町並みに合っていますよね!
海野宿(うんのじゅく)はとっても開放的で、真っすぐに伸びる道と広い空がとっても気持ちイイ!
ただ、開放的な分、陽がよく当たります。夏など暑い日だとワンちゃんは大変かもしれません。
建物沿いは日陰になっていてベンチもところどころにあるので、涼んだり疲れたらちょこっと休憩したりできますよ。
街道は車も通るのですが、意外と交通量が多いので歩く際はお気をつけください!
ハンモックが目印のカフェ、その名も「hammock」
お昼ご飯はすでに食べていたのですが、せっかくだからどこかでひと休みしたいな~とお店を探していたら、お店の中にハンモックがあるオシャレなカフェを発見!
「コワーキングカフェ hammock」です。
犬連れでも平気か伺うと、「いいですよ!」と外に席を作ってくださいました。
お天気がよく暑い日だったのにおてんば娘用の予備のお水を車に忘れてしまい、カフェでひと休みする頃にはペットボトルがすっからかん。
自動販売機を探したのですが、さすがにこの景観ですからないですよね……。脇道も探してみたのですが見当たらず……。
お店のお兄さんに自動販売機やペットボトルを売っているところがないか聞くと、「どうぞ。どうぞ」と快くお水をわけてくださいました。
とても気さくなお兄さんで……その節は本当にありがとうございました!
次に来たときもまたこちらでひと休みしたいと思います!
ちなみにペットボトルは、入り口付近にある「休憩処・物産処 せせらぎ」に売っていました。自動販売機は駐車場にあります。もし、同じような状況になってしまったら、この情報をお役立ていただければと思います(笑)
ただ、入り口まで戻らなければいけないので大変かもしれませんが(笑)
いかがでしたか。
長野県の宿場町というと奈良井宿や妻籠宿がとっても有名で素敵ですが、海野宿(うんのじゅく)は、ゆったりとして静かな雰囲気が魅力だと思います。
町全体は大きくなく、観光の方もそんなに多くないので、ワンちゃんと落ち着いた雰囲気の中で散策したい方にはとくにオススメの宿場町ですよ♪
【海野宿(うんのじゅく)】
所在地:〒389-0518 長野県東御市本海野845
車大好き・お出かけ大好きな愛犬とドライブを楽しんでいます。
お出かけスポットを中心に、ワンちゃんとの楽しい時間を過ごせる情報をお届けしていきたいと思います♪
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