西沢渓谷は秩父多摩甲斐国立公園内に位置し国内屈指の渓谷美を誇る景勝地です。紅葉の時期に限らず、四季を通じて渓谷沿いの沢歩きを楽しむことができます。
※ただし、冬季の入山はできません。(12月1日~4月28日:積雪等の状況により前後する可能性があります。)
ですが、残念ながら、現在、犬連れは控えて欲しいと市でも訴えています。
西沢渓谷の魅力
西沢渓谷を満喫するにはおよそ10㎞の道のりを散策できます。四季折々に楽しむことができる景色や草花、そして名瀑など見どころは満載。特に秋の紅葉は目を見張るばかりの景色に圧倒されます。
西技渓谷入り口からしばらくは平坦な道で小さなお子さんや年配者でも問題なく歩けますが、その先は観光地と言ってもトレッキングコースとなりますのでひとり通るのがやっとという様な難関や、沢歩きなので水たまり、急な上り坂など起伏にも富んだ道のりです。
年配の方が立ち往生して、後がつかえてしまい大渋滞になったという話も聞いたことがあるほど、綺麗に整備された歩道ばかりではありません。
犬連れを歓迎しない訳
西沢渓谷では入り口に市の方や、消防の方が待機していて犬連れの観光客に「引き返してください」と声を掛けているそうです。条例として禁止されている訳ではないようですが、現在も禁止の方向で働きかけているようです。
過去に、「西沢渓谷で犬を見てびっくりした観光客が足を滑らせ滑落しそうになった。」「滝壺に落ちた愛犬を助けようとして飼い主が滝壺に落ちた。」などの報告があり、山梨市ではペットの入山を控えて欲しいと呼びかけています。
また、ペットを山に入れることで自然界に生きる動物たちが絶滅してしまう恐れがあると言う意見もあるそうで、ペットが持っている病原菌やウイルス、細菌などが特に犬科に所属する狐や狸に感染してしまうということ。逆に自然界の病原菌をペットが貰ってきてしまうと言うこともあります。
尾瀬などもペット禁止になっていますが、実際的に犬が山に入ると自然界に悪影響を及ぼすのだろうか?もしそれが事実としてデーター化されているなら飼い主も考えなくてはいけない。中には犬を連れて禁止されていない山でも犬を連れて行くことを避難している方もいます。ならば犬と一緒にトレッキングを楽しむ事は非常識なのでしょうか?
我が家は排泄物を残してきたことは一度もありませんが、中にはマナーの悪い飼い主がいることも事実です。近所の公園にも後始末されなかった落とし物をよく見かけます。
我が家が訪れたのは2009年11月、すでにビラまきしていました
西沢渓谷を訪れたのは2009年の紅葉の時期。我が家が訪れたとき、西沢渓谷入り口では犬の立ち入りを禁止したいと言うビラまきをしていました。
せっかく訪れたんだけど、引き返そうか相棒と話したのですが、禁止されている訳ではないので行こうと言うことになり愛犬と共に散策することにしました。
11月に入った西沢渓谷はちょうど紅葉真っ盛りで、赤や黄色に色づいた木々が渓流に映えてとても綺麗でしたよ。
西沢渓谷入り口からしばらくは舗装された道が続き、次第に足場の悪い登山道さながらの道へと変化していきます。流石に紅葉の時期は人気の観光地だけあり、次から次へと観光客が通るので立ち止まってしまうと通行の妨げになるので写真もあまり撮れないほどです。
人に迷惑をかける訳にはいかないので写真もぶれぶれであまり良い写真はないけど勘弁してくださいね。




行きは渓流沿いの沢歩き、帰りは林道からの一方通行
紅葉の人が多い時期だけかも知れませんが、行きは渓谷沿いを歩き、帰りは渓谷から少し離れた林道から下山します。
渓谷沿いは清水が湧き出ている場所もかなりあり、ぬかるみや水たまり、人がひとり通るのがやっとという60cm位の幅の道や、岩がゴツゴツとしている場所などを通るため、散策と言うよりはしっかりとしたトレッキングルートです。
足もとが悪くなったところで相棒が愛犬のリードを持ったのですが、私の方ばかり振り向いて先に進みません。直ぐに訓練している私にリードを渡され、愛犬に「待て」「ゆっくり」「後へ」などのコマンドで愛犬を調整しながら進むことにしました。
少しバランスを崩すと滝壺に滑落します。慎重に愛犬をサポートしながらのトレッキングだったので、あまり景色も観てなかったかも。




愛犬は愛犬よりも背丈が3倍もあるような高い岩にも多感に挑み、ジャンプして、ほんの少ししかないくぼみに足を掛けて滑りながらも頑張って登っていました。水たまりではチャプチャプどろんこになりながら前へと進み、愛犬が一番張り切って、喜んで、楽しそうに輝いて見えました。
七ツ釜五段の滝を過ぎると頂上は直ぐそこですが、最後に超難関の石段があります。
スケスケのグレーチングの上を歩くのはちょっと怖かったかな?


様々な難関を制覇してやっと頂上まで辿り着きました!
かなりキツかったけどよく頑張ったよ。たくさんの写真を撮ったり、景観を楽しむ余裕もなかったけど、愛犬はこの自然豊かな登山道をとても楽しんで登っていました。
もう西沢渓谷に行くことができないのはとても残念ですが、致し方ないですね。
帰りはトロッコ道の林道を下山します。頂上にはたくさんの観光客で賑わっていました。頂上に辿り着いてようやっと紅葉を見る余裕が・・・。
このトロッコは昔、水晶を運んでいたそうで、林道には所々線路が残っていましたよ。
下まで降りてきて川と再会です。この川は今見てきた滝がこの川に注いでいるんですよね。とても綺麗な川で、夏には川遊びでもさせてあげたいほどです。無理ですけど。
愛犬の頭に可愛らしいもみじの葉を乗せて写真を撮りました。


登山の後は愛犬も温泉に入って綺麗さっぱり♪
西沢渓谷を後にして向かったのは、ほったらかし温泉&わんこの湯です。※現在、わんこの湯は廃止になってしまったようです。
わんこの湯は広くて2畳ほどの温泉・露天風呂。我が家はこの露天風呂で愛犬を浸からせた後、セルフシャンプーしてきました。どろんこになってしまったので綺麗さっぱり。筋肉疲れも温泉の効能で癒やされたかな?
写真がぶれぶれですが、様子だけ。


トリミング室は屋内で、業務用のドライヤーも完備してあり、タオルも2枚貸してくれました。
愛犬は皮膚が弱いのでシャンプーは自前です。愛犬のシャンプーが終わったら、私たちもほったらかし温泉に入ってサッパリしてから帰宅しました。
西沢渓谷はとても良いところで山歩きが好きな我が家にとっては最高なのですが、犬連れの方は自粛してくださいと呼びかけられてはもう行かれませんよね。
何が正しくて何が悪いのか私にはよく分かりませんが、世の中には犬が好きな人ばかりではないこと。マナーの悪さも目に余ることは確かです。犬を山に入れることが本当に自然破壊に繋がるのか、これからの課題かも知れません。山歩きが好きな我が家からしてみたら大きな疑問でもあり、難題かも。
人間が動物の棲む区域に進出するのは良くて、犬は立ち入り禁止ってちょっと納得できない感もあります。病原菌を持っているのは犬だけではなく、人間だって疥癬などの菌を持っていますよね。
野生動物が持っているウイルスを家庭犬が持ち帰らないよう愛犬は9種のワクチンも受けています。勿論これで完璧とは思っていませんが、わんちゃんライフをもっと楽しめるためにも「山へ犬を連れてくる馬鹿な飼い主」と言う表現はして欲しく無いなと思いました。

可能なことは何でも体験させたい、そんな生活の中で愛犬が喜びを感じてくれたらそれが何より私にとって幸せなこと。

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