北海道の最終日は、洞爺湖のホテルを後にして西山火口散策に立ち寄りました。その後、登別温泉散策北海道で最後の温泉に入り、苫小牧フェリー乗り場へ。
西山火口の噴火跡は無残
洞爺湖温泉の西の端で2000年に噴火した有珠山の西山山麓の噴火口跡で、全長1.6kの散策路が2001年に整備され、当時の様子を見ることができるようになっています。
公道を走っているときから、野焼きでもしているのかと思うような白い煙がモクモクと地上から上がっているのが見えました。これは今でも噴火口から水蒸気がわき上がっていた光景でした。
駐車場に車を停めて散策路に入ると最初に見えたのは噴火により閉鎖された幼稚園。幼稚園の壁は噴石による無数の穴が空いていました。廃園となった幼稚園は、かつて園児達の笑い声が絶えず響いていた時の面影はなく、ひっそりと佇んでいました。
散策路が整備されたと言っても、道路はひび割れたままで突き上げられたアスファルトからは地面がむき出しになっています。その隙間からは草が芽吹いていました。草は強いなぁ。
完全に歪んでしまった製菓会社、押しつぶされ突き上げられねじれてしまった住居。偉大な力で地面が隆起し盛り上がったアスファルトは山のようにそびえていました。
ここをねぐらにしていた動物たちは住処を失い路頭に迷ったと思うと心が痛みます。
愛犬には何も分からない。ただ無邪気に凸凹した散策路が楽しくて、裂けた路面をジャンプしながら歩いています。そしてここの散策路で見つけた松ぼっくりを咥えながら元気よくはしゃぎ廻る愛犬。
まだ噴火口からはモクモクと水蒸気をあげ、地面からはガスが吹き出していました。地獄の沙汰ですね。
登別温泉で愛犬は入浴
朝から天気は良くなかったけど、洞爺湖SAを過ぎた頃からいよいよ雲行きが怪しくなってきた。登別温泉ICから一般道に入ると大粒の雨。山間部に差し掛かると前が見えないほどの大雨。愛犬を北海道最後になる登別の温泉で入浴させようと思ったけど、これは無理だよね。
半分諦めかけて登別の温泉街を通り抜け、駐車場に辿り着いた頃にはなんとか雨は止んでくれました。愛犬は晴れ娘。天然の足湯がある川へ向かうと、駐車場は満杯。足湯、混んでいるのかな?
愛犬の温泉セットを準備して、大湯沼川探勝歩道を10分弱歩くと沼からあふれ出た温泉が川となって流れ、そこは天然の足湯になっています。腰掛けて足湯が楽しめるように川に沿って丸太が配置されています。それとベンチも2~3脚置いてありました。駐車場は満杯だったけどこの天気だから足湯には誰もいませんでした。
それでも人が来たら悪いので丸太が配置してある場所よりも少し下で愛犬を入浴させることに。手を入れて温度を確認したら40度位なのでちょっと熱めだけど大丈夫。
愛犬を抱っこして川に入りそっと降ろすと気持ちよさそうに座り込んだ。やっぱり愛犬は温泉大好きなんだね。愛犬が出ると言うまで待つ。なかなか出る様子がない。私の方が足だけしか浸かっていないのにポカポカしてきた。愛犬はやっと立って出るアピール。バスタオルを広げた相方に愛犬を手渡し、タオルドライ。
愛犬は満足そうな顔をしてます。
車に戻って新しいタオルで愛犬を良く拭いたら少しだけ登別の地獄巡りです。
愛犬は風邪を引いてしまうといけないから写真を撮ったら車の中で待機だね。
大湯沼からはモクモクと水蒸気があがり、辺りは真っ白。まるで雲の中にいるようです。この大湯沼の深層部は130度にも達し、表面温度でも80度もあるそうです。登別の温泉は灰褐色。愛犬の白い毛の部分も汚れているみたいに少し黒ずんで見える。北海道は温泉の宝庫でもあるのと同時に火山も多く、地獄が今でもあちらこちらで息づいているんだな。
登別の町まで降りてきて昼食を食べ、少し愛犬と散策をしていたら、キタキツネが現れた!こんな街中に。北海道最後の日にキタキツネに遇えるなんてなんてラッキーなんだろう!
愛犬は最初びっくりした様子で吠えた。吠えたら逃げちゃうから駄目と言い聞かせ、しばらくじっと見ていたけど、逃げる様子もない。愛犬はずっと気になってキタキツネから目が放せないようで、キタキツネも愛犬を見上げている。愛犬とキタキツネのツーショットを撮るチャンス!
そのあと、他の観光客もキタキツネに気がついて集まってきたから逃げてしまいました。
バイバイ♪出てきてくれてありがとうね。
愛犬を車に戻してから私たちは北海道最後の温泉に入りに行きました。
苫小牧出航のフェリーは、18:45発~14:00大洗着
まずフェリーに乗船するとわんちゃん用のお部屋に連れて行きます。わんちゃん用の部屋は2畳ほどのスペースにサークルが2段重ねで全部で6個ありました。下段の真ん中にはゴールデンが。上段の真ん中には仔犬が入っていてキャンキャン鳴いています。愛犬と愛犬のケージをその仔犬の隣のサークルに入れました。
わんちゃん部屋には自由に出入りでき、面倒見たり室内で歩かせたりすることができます。
愛犬はひとりで寝るのは今回が初めて。大丈夫かな?私の方が心配でちょくちょく様子を見に行ってしまいましたが、愛犬はおとなしくしていました。でも隣のわんちゃんはずっと鳴いているのか。私が行くから鳴いてしまうのか。頻繁に顔を出すのは良くないね。ゴールデンは外が見えないように毛布でサークルを囲ってあります。これは落ち着くから良い方法ですね。
私たちも夕食へ。船の夕食は豪華なバイキングでした。また広くて大きなお風呂も備わっています。朝食もバイキングでとても美味しかったですよ。たくさん食べ過ぎちゃいました。
朝、愛犬の食事と排泄のころを見計らってわんちゃん部屋に行って世話をし、大洗に着いたらわんちゃん連れの人から先に車へ向かうことができます。
これで北海道10日間の旅行は終了です。
家に到着した愛犬はまた一廻り逞しくなった気がします。色々な体験したものね~。
草むしりと、枝囓りばかり夢中だったけどね。感心するほど良く歩いた!
長かったようで経ってみると短かった北海道の旅。お疲れ様でした!!!
可能なことは何でも体験させたい、そんな生活の中で愛犬が喜びを感じてくれたらそれが何より私にとって幸せなこと。
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