伊豆半島は観光地としても有名で人気があり、わんちゃん連れの観光客もとても多いところです。そのため日本でもわんちゃんに優しい地域としても人気があります。
我が家から伊豆半島は観光地として一番行きやすいところでもあるので、数え切れないほど足を運びしらみつぶしと言っても過言ではないほど観光地は廻っていますが、以外と足を踏み入れていないのが伊豆のハイキングコースです。
今回は伊豆のハイキングコース大平(おおひら)の森を紹介しますね。
大平の森へいざ出発~♪
我が家が行ったのは11月初め。家を7時に出発し伊東市にある丸山公園についたのは10時。公園の駐車場に車を停めて公園内を通り大平山に登るコースになります。大平山の標高は577mなのでそれ程大変だとは思っていませんでしたが、かなり登りがきつい山でした。
公園内は道が整備されていて標識も所々にあったので歩きやすかったです。愛犬も上り坂でしたがいつものお散歩気分でルンルンとして歩いていました。公園もとても広いのですが、かなり木がうっそうとしていて公園に来ている人も一組しかいなくてちょっと寂しい感じ。
私たちが今回辿ったコースは、尾根コース~大平山山頂~展望台~渓谷コースでした。
公園内は道幅もありかなり整備されていたので上り坂でも歩きやすかったのですが、どこで公園を抜けたのか分からないまま尾根コースを進むと、植林と雑木林に囲まれ登りはかなりきつくなります。愛犬はまだ若いこともあって元気バリバリ!
飼い主は登りのきつさに時々立ち止まって呼吸を整えてからまた登るといった風にかなりばてました。
伊東と言ったら温泉と海のイメージですが、この山を登りながら同じ伊東でもかなり山深いなぁと感じながらモクモクと一歩を踏み出して登ります。
景色はと言うと、ただずっと続く森だけです。森林浴は楽しめますが、どこまで登っても左右雑木林と植林の中。今自分たちがどの辺りを歩いているのかも景色からは読み取れませんが、愛犬は相変わらず森の散策を楽しんでおりました♪
出発してから1時間半ほど木々の間を登ってくると少し開けた場所に到達し、やっと空とススキや野菊などの草が見えてホッとします。ここまで来れば頂上まであと一息!
頂上に到着!
やっと頂上に到着しました!大平山の頂上はそれ程広いわけではなく、通り道のような感じでもありますが、伊東の市街地と相模湾が一望できます!
この日は霞がかかってしまいあまり眺望は良くないけれど、それでも雑木林の中をずっと歩いてきたのでこの景色はご褒美ですね♪
愛犬は出発する前に朝ご飯を車の中で食べてきたばかりなんだけど、やっぱり頂上まで頑張って歩いたんだから愛犬にもご褒美のおやつだよね。今日のおやつは自家製のブタ耳ジャーキーだよ♪大好きだよね。
しばし頂上で休憩。
愛犬は相変わらず大好きな大きな枝を咥えて来ました。ずいぶん大きな枝を見つけてきたけどそれどうするのかな?持って帰るの?
さあ出発するよ。この先へ進めば広い芝の広場に出るはずです。芝の広場までは下り坂。松の間から初島が見えました!案内板もあります。
芝広場に到着。この場所までは車道があるので車でも上ってこられるようですね。芝広場は車道に面していますが、車もここまででこの先は行き止まりになっています。この先に展望台があるので愛犬が芝広場でひとっ走りしたら展望台目指してまた登りだよ。
ここで看板があり、11月15日から猟が解禁になるので猟師さんが猟犬と山に入るそうです。この山で猟って何を捕まえるのでしょうね?イノシシ?鹿?その期間はあまり山に入らない方が良いかもしれませんね。
展望台まではまたずっと上りの階段です。頑張ろう!
展望台からは箱根の山々が臨めました。霞がかっていなければ富士山も見ることができるようです。
帰りは渓谷コース
我が家は過酷な渓谷コースを辿ってしまいましたが、もしこの大平の森へ行ってみようと思う方がいましたら渓谷コースはやめておいた方が良いです。というより行けません。
もし行くなら展望台から尾根コースを戻るか、コースは長くなりますが馬場平の方へぬけてください。
渓谷コースで酷い目に遭いました・・・
展望台から渓谷コースの分岐点を探しながら歩いていると小さな看板がありました。その標識の方へ向かって歩き出したのですが、なんだか道がよくわかりません。誰かが通った形跡はなく、鹿が囓った痕なのか木の皮が剥けている木が何本もありました。
藪をかき分けて倒木を乗り越え、うっそうとした大きな木が太陽を遮って昼間なのに薄暗く、どう見ても怪しいです。倒木が何本も折り重なって前方をふさいでいるので遠回りし先へ進もうとしますが、目印のテープも途中から見つからなくなりました。
愛犬のリードを完全に外します。とてもじゃないけどリードを着けたまま歩くのは無理です。それ程荒れた山道。
このままでは遭難してしまうため目印のあった所まで引き返し、そこからまた歩けそうな所を探し、藪をかき分けて歩いて行くと川の源流地点に到着しました。渓谷コースなのでこの川の流れに沿って道があるはずなんだけど、道らしき道は見つからないまま川に沿って倒木をまたいだりくぐったりしながら歩いて行きましたが、再び目印のテープを見失いました。また源流地点に引き返します。
源流地点に引き返したときに相方が、「道を探してくる」といって一人川を渡って行きました。私はそのそばで目印のテープがないか探していたのですが、愛犬はその間私たちの間を行ったり来たりしていました。
15分位経った頃遠くから「こっちから行けそうだ!」と呼ぶ声が聞こえたので声のする方へ向かい合流したのですが、気がついたら愛犬の姿がない!!!
大きな声で愛犬の名を呼んで「来い!」と叫び、しばらくしたら愛犬が姿を現してくれたのでホッとしました。
もうこんなところで迷子になったら戻れないよと、心臓はバクバクでしたよ。戻ってくれて良かった~。
やっと目印のテープが見つかり川沿いに歩きましたが、道幅は狭く荒れた道で川沿いなので滑って転んでしまったりと散々。愛犬はと言うと川を何度も渡ったので足もお腹もびちょびちょでリュックも泥だらけ。怪我もなく戻ってこられたのが不思議な位です。
我が家も色々なところをハイキングしていますが、こんなに酷いところは初めてでこれはコースとは言えないところでした。
帰りの渓谷コースはあまりにも酷くて写真どころではなかったです。
道なき道を歩き、何度も引き返したり川を渡ったのでかなり汚れてしまいましたが、ちゃんと整備されていたら川の源流点からずっと歩けるので良い場所なんですけどね。
後でネットで再確認したら、「渓谷コースは倒木のため通行禁止」と書いてある情報を発見しましたが、全てにそう書いてあるわけではなく探したらそう記してあるのを見つけただけです。登山口とか公園の案内板や分岐点に記して置いて欲しいですね。
と言うことで、渓谷コースには立ち入らないでくださいね。
何故こんな行けないような所を書いたかというと、展望台までは何の問題もなかったので、帰路は違う道を選べば伊豆のハイキングとして楽しめると思います。
それと、私たちが経験したような道に迷ったときどうすれば良いかということです。
相方は山登りの経験は豊富で、市の山岳協会の会長も務めています。愛犬が来てからは愛犬も一緒に行けるように険しい山には行かなくなりましたが(本人も歳を取ってきたので体力的にも)、経験が豊富だったので今回はわかる時点まで戻るを繰り返しながら目印のテープを探し、下山することができました。
道がわからなくなったときには、わかる時点まで戻る。これは鉄則です。そのことを記しておきたかったので書いてみました。
可能なことは何でも体験させたい、そんな生活の中で愛犬が喜びを感じてくれたらそれが何より私にとって幸せなこと。
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