我が家の愛犬と初めての旅行になったのがこの熊野古道・那智の滝・高野山でした。愛犬が旅行大好き犬になったのも初となるこの旅行が原点なのかもしれません。
我が家へようこそ♪
旅行の体験談に入る前に書いておきたいことがあります。
私は先代犬を亡くしてからペットロスに陥り、愛犬を迎えるまで10年以上の歳月を費やしました。たくさん悔いて、たくさん泣いて抜け殻のようになり、いつまでも心の傷が癒えぬまま月日が過ぎていきました。悲しみも時が解決してくれるとよく言いますが、私の場合はその「時」が長すぎたんですね。
もう決して犬は飼わない。飼えないと心のどこかで決めていたのかもしれません。
そんなある日、「誰か犬を飼ってくれる人いないか」と相談されました。私の職場で張り紙をして飼ってくれる人を探していたら、ある部署の男性が飼いたいと申し出てくれたのです。そして迎えに行く当日、その男性から「飼えなくなってしまった」と。家庭の事情が変わり今は飼えないと言うことです。色々お話しを聞いて、ならば飼えるようになるまで私が面倒を見ると言うことで話は決まりました。そして一緒に引き取りに行き、仔犬に必要な最低限の物をその場でそろえ名前は私が命名しました。
突然引き取ることになったのでもちろん家にはわんちゃん用品など何もありません。少しずつ買いそろえて愛犬にとって良い環境を整えました。
結果としては、半年経っても愛犬を飼ってくれると言っていた男性は、引き取るめどが立たなかったこともあり、私としても毎日仕事から帰るとサークルも愛犬もうんちまみれになっていたのを綺麗に掃除にて愛犬を洗ってと、一番大変な時期そして一番かわいい時期を一緒に過ごし、世話をしているうち逆に手放せなくなってしまったのでうちの仔として引き取りたいと申し出ました。
改めてうちの仔としてようこそ♪おちびちゃん。
※登録は狂犬病の予防接種があったので私の所で登録はしてありました。
でも愛犬を引き取って1ヶ月弱先には旅行を計画してあったのです。3ヶ月弱の仔犬を連れて旅行は無謀ではないかと悩みました。
ちょうど2度目のワクチン接種の時期でもあったため病院へ行き、ワクチン接種と旅行の相談をしました。ワクチン的には1回目の接種が6種。2回目の接種は9種を注射したので行く時期にはお散歩も可能になるから問題はないとのこと。ただ仔犬なので遠い旅行はあまり好ましくないと言われてしまいました。
悩んだのですがとにかくゆっくり、環境をあまり変えないように宿への宿泊ではなく車の中で寝泊まりしようと言うことで行くことになりました。そして何かちょっとでも変化があったときは途中でも引き返す。
愛犬を背負って那智の滝巡り
前書きが長くなってしまいましたが、那智の滝へ初の旅行となる愛犬と一緒に巡ってきました。まだ幼犬なので時々歩かせ、ほとんどは抱っこかわんちゃん用のリュックに入れ背負って見学です。
道中はSAがあるごとくらいに休憩を挟み、ごはんもまだ1日に4回与えていたのでポットに入れてきたお湯で少しフードを柔らかくしてから与え、食後はお昼寝をさせながらというスローペースだったので那智に着いたのはもう夜。この日は公園の駐車場で車を停めて寝ました。
翌朝、世界遺産登録されている那智大社から那智の滝を歩いてきました。駐車場に車を止めて那智大社の大鳥居をくぐり、467段の石段を上ると色鮮やかな朱塗りの那智大社があります。那智大社に着いたのは朝早かったのですが、大勢の観光客が来ていました。那智大社は熊野信仰の中心地として古来より多くの参拝者が訪れる熊野三山の一つとして崇められています。
愛犬もずっと元気で長生きしてくれるようにお参りしてきました。
那智大社から那智の滝へ向かう途中には青岸渡寺などどっしりと構えたお寺などがあり、遠くに三重の塔と那智の滝が見える絶景ポイントでもあります。
三重の塔の近くまで行くと煌びやかな朱塗りの塔は山の緑に映えてとても綺麗でした。
那智の滝は落差133m、幅13mあり、落差は日本一の名瀑です。そのすさまじい滝の滝壺はなんと10mもあるとか。遠くから見ているだけでもその姿は凜々しく圧巻。滝のそばまで降りることができるお瀧拝所がありますが、こちらはわんちゃんが入ることはできません。
那智の滝のそばで写真を撮ったのですが、しぶきがここまで舞ってきます。そして凄い轟音で水が落下する音しか聞こえません。
まだ愛犬は来たばかりのちっちゃな幼犬。腕の中にすっぽりと収まってしまうその身体で元気に旅行を楽しんでいました。抱っこしていても降ろせ!降ろせ!と暴れるときもありましたが、車に乗って移動するだけでも疲れてしまうので、できるだけリュックに入れたり抱っこして歩いたり。
ちょうどトイレの躾もしていたので私が持ている紙袋にはわんこ用のトイレシートが入っています。下に降ろしたとき、トイレしそうなときはシートを敷いてそこでするように促していました。
Part2では熊野大社、高野山を巡ります。
可能なことは何でも体験させたい、そんな生活の中で愛犬が喜びを感じてくれたらそれが何より私にとって幸せなこと。
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