北海道・ニセコ~NISEKO~といえば、ウィンタースポーツをする人なら、今や世界中の人がその名前を知っているといっても過言ではない、世界的に有名なパウダースノー天国です。
そんなニセコエリアには、世界中から最高の雪を求めてやって来るスキーヤー、スノーボーダーや観光客を受け入れるべく、たくさんのホテル、旅館、コンドミニアムなど、多種多様な宿泊施設があります。
スノードッグビレッジは、そのニセコエリア内、一番にぎやかなヒラフから少し離れた、東山町の静かな森の中にたたずむ3棟からなるコンドミニアムで、全35室のお部屋は全てワンコOKというドッグフレンドリーな宿泊施設です。
<目次>
「ドッグフレンドリー」な「コンドミニアム」って?
コンドミニアムとは、生活に必要な家具や洗濯機、キッチンには調理器具や食洗器、食器などがそろっていて「暮らすように泊まる」という、いわば「家具付きアパートメント」のような宿泊施設です。
ホテルや旅館のように毎日のベッドメーキングやお掃除などのサービスや、充実したアメニティなどはありませんが、自分の家のようにキッチンで調理したり、洗濯ができたりと、気兼ねせずに過ごせるのがメリットです。
スノードッグビレッジは各お部屋にオーナーさんがいらっしゃり、そのお部屋を管理されている運営会社を通して宿泊日数分だけ貸してもらっている、という感覚の、外国のリゾート地などに多い宿泊形態です。
では、「ドッグフレンドリー」と聞いて、想像するのはどんな宿泊施設ですか?
ドッグアメニティやサービスが豊富で犬用の施設・設備の整った至れり尽くせりを味わえるというようなお宿でしょうか?
スノードッグビレッジは、愛犬に至れり尽くせりな宿泊を味わいたい人というより、ゆっくり愛犬と向き合って大自然のワクワクを共有し、自由な時間を過ごしたい旅通な人に向いているかもしれません。
ワンコ連れでない方も気持ちよく過ごせる、シンプル&モダンなコンドミニアムで、ルールが守れるなら、ワンコも家族の一員として一緒に泊まってもいいですよ、というスタンスのお宿だと感じました。
お部屋の床はお洒落なフローリングとなっており、犬用のすべり止め対策は施されていないため、シニア犬や足の弱いワンコは滑りやすいので注意が必要です。
お部屋の中ではフリーにできますが、ソファやベッドなどの家具の上にワンコを載せることは禁止されています。
ワンコだけをお部屋にお留守番は原則できませんが、持ち込み可能のケージやキャリーの中で、無駄吠えなくおとなしく待てる子には短時間に限りOKです。(ワンコのお預かりサービスはありません。)
ワンコなんでもOK!というお宿と比べると少し窮屈に感じるかもしれませんが、スノードッグビレッジは旅行のときに大切な家族である愛犬をお留守番させるのではなく、一緒に連れて行って同じお部屋で寝泊まりし、色んな体験を一緒にしたい!という飼い主の願いをかなえるべく、室内犬・家庭犬としてきちんとしつけされたワンコなら大きさの制限無く受け入れるという「ワンコフレンドリー」な宿泊施設なのです。
(※大きさの制限はありませんが滞在不可犬種はあります。詳細は公式HP参照。)
また、創始者やオーナーさんに外国人の方が多く、コロナ禍前は海外からワンコを連れて長期滞在されるお客様もいらっしゃったという事から、日本よりもペットの社会化が進んでいて、家庭犬は公共の場でルールやマナーを守れる基本的なしつけはできていて当たり前、という欧米の考えが反映されていると感じますし、最近は、外国人オーナーのプチホテルやシャレーなど、同じような条件の宿泊施設が国内のリゾート地に増えている印象があります。
なので、ワンコの滞在に必要なもの、お気に入りのベッド、マット、食器、水飲みやペットシーツ、もちろん滞在日数分のごはん、必要であればクレートなど、全て持って行きましょう!
キッチンが完備されているのでワンコの手作りごはんも作れます。
▲お気に入りのベッドやクッションなど、必要なものは全て持って行ってね!
小型犬から大型犬までOK!シンプル&モダンな客室
スノードッグビレッジの客室は5タイプ35室、全てワンコと一緒に宿泊できます。
今回、私たち2ワンコ+大人3人が利用したのは「3ベッドルームインペントハウス」です。
2名定員のベッドルームが3つとバスルームが2つ、高い天井と大きな窓が開放的なリビング、ダイニングルームに広いキッチンがあり、とても快適に過ごせました。
▲ワンコたちも、リビングにお気に入りのベッドを置いてリラックス
▲ダイニングルームでのディナータイム。食器やグラス類は全て備え付けです。
▲キッチンには調理器具も揃っているので、ワンコのごはんも作れます。(北海道らしくラムしゃぶ)
▲リビングルームでコーヒータイム。セントラルヒーティングのおかげで室内は常に心地いい暖かさ。ほっとできるひとときです。
キッチンで簡単な調理をしてダイニングルームでいただくディナーや、近所の高橋牧場で買ってきたスイーツにコーヒーを淹れて、リビングルームでまったりくつろぐコーヒータイムなど、セントラルヒーティングで心地よく暖められたお部屋で過ごすひとときは、外でアクティブに過ごす時間と反して、ほっとする時間でした。
特に、毎朝大きな窓から雪景色を見ながらコーヒーを飲み、ワンコたちが朝ごはんを食べている姿を見るのは至福のひとときで、このままこの暖かいお部屋でずっと過ごしていたいと思うほどでした。(実際は忙しくアクティビティに出かけて行くのですが。笑)
雪が珍しい地域で暮らす私たちにとって、窓の外の雪景色を眺めながら、居心地のいいお部屋で愛するワンコとゆっくり過ごすなんて、非日常の時間。それだけでも特別な旅の思い出になりますね。
▲窓の外は雪だけど、暖かいお部屋でのんびり。
▲朝のコーヒータイム。コーヒーとパンだけでもいつもと違う優雅な気分になれるダイニングルーム。
▲大きな窓から朝日が差し込む開放的なダイニングルームでわんこも優雅な?朝ごはんタイム。
パウダースノーで遊ぼう!ワンコと一緒に体験できる冬のアクティビティ
冬のニセコに来たなら、ワンコと一緒にパウダースノー天国を満喫したい!
スキーやスノーボードはワンコと一緒にできなくても、スノードッグビレッジでは、ドッグスノーシューや、プライベートドッグラン、ドッグフレンドリーシャトルで巡るニセコの観光地やカフェなど、思いっきりワンコと雪で遊べるアクティビティが充実しています。
ドッグスノーシュー
▲凍った湖の上を愛犬と歩く!非日常の極み!!
スノーシューを履いて、雪山の中を愛犬と散策するアクティビティ。
スノーシューのガイドさんにプラスして、犬の生態を熟知したスノードッグビレッジのスタッフさんとガイドドッグが後ろに付いてくれるので、初めてでも安心して楽しめました。
▲スノードッグビレッジのスタッフ三熊さんと、ガイドドッグを務める愛犬、ニュージーランド・ヘディング・ドッグのセバスチャンが後ろから見守ってくれているので安心!
▲凍った湖の上でのブレイクタイム。ホットドリンクとスイーツが沁みます!
パウダースノーのプライベートドッグラン
スノードッグビレッジには、宿泊客か、レストランの利用客だけが自由に使えるプライベートドッグランが近くにあります。
小型犬、大型犬など大きさの分けはありませんが、みんな楽しそうに雪の中のドッグランを走り回っていました!
▲大きな子も小さな子も、みんなでわちゃわちゃ~。
▲気の合うふたり。ずっと楽しそうに遊んでいました!
▲ちょっと疲れちゃったかな?先輩を気遣う?優しい後輩。
▲この後ろ側の奥にある「小型犬の雪の迷路」。
さらにこの日は、ドッグランの奥、雪の階段を上がった向こう側の誰も歩いていないふかふかのパウダースノーのエリアに、スタッフさんたちが歩いて道を作ってくれた「小型犬の雪の迷路」なる遊び場も出現!
小さな小型犬にとっては横壁が高くなり、迷路のように作られた道を進んでいくという、とても可愛い「小型犬の雪の迷路」、NONOはとても気に入ったようで大はしゃぎでした!!
▲ドッグランの奥に作られた「小型犬の雪の迷路」を爆走するNONO。ワンコ好きなスタッフさんたちの努力の賜物です!(この日は前日の積雪が少なくて若干横壁が低めだけど、との事でした)
▲パウダースノーで遊ぶときは、雪玉がつかないよう完全装備で臨みましょう(猛省点)。
ドッグフレンドリーシャトルバス
雪道の運転に自信が無い方や、運転はできるだけ控えたい!という日は、ワンコと一緒に乗車できるドッグフレンドリーシャトルバスでニセコ観光や、ワンコOKなカフェなどへ連れて行ってもらえます。
行ってみたい場所があるけど運転が不安なときや、どこへ行っていいかわからない、というときはニセコを熟知したスタッフさんに相談して、ワンコと一緒に乗れるシャトルバスで愛犬と一緒にお出かけしましょう!
※完全予約制/土日・祝日のみ運行(2021年12月18日~2022年3月31日)
▲店内もワンコOKなニセコの素敵カフェ「Seven Star’s Café NISEKO」へも、シャトルバスでなら気軽に行けます。
ワンコと一緒に楽しめる冬季イベント
スノードッグビレッジでは、週末限定で、ワンコと一緒に楽しめる冬季イベントもたくさん開催されています。
宿泊しているお友達も全員集合~!
焚火でマシュマロ(土曜日15:00~16:00)
土曜日の午後は、レストラン「Upase Shita(ウパセシタ)」でホットコーヒー、ホットチョコレート、ホットワインをテイクアウトすると、かわいい袋に入ったマシュマロとスティックが付いてきます!
レストランの前の焚き火の周りで、みんなでスティックに刺したマシュマロをくるくる・・・アツアツの外カリ、中トロ~なマシュマロをホットドリンクと一緒にいただく、楽しくて暖かなひとときです。
▲焚き火で、外カリ、中トロ~な焼きマシュマロにしていただきます。けっこう難しくて、でも上手くできると美味しくてうれしい!ハマります(笑)。
ワンコ用かまくらのライトアップ(土曜日 夕方~夜)
スタッフさんが常駐されているオフィス棟の隣にあるレストラン「Upase Shita(ウパセシタ)」の前にはワンコにちょうどいい大きさのかまくらがあり、土曜日の夕方からはライトアップされてとっても幻想的な雰囲気に。
肉球の形をした優しい光が白い雪に浮かび上がるライトアップが、たまらなく可愛いくて素敵です!
お部屋で北海道チーズフォンデュ(完全予約制)
全て北海道産、ニセコ産の野菜やベーコン、カラフルなパスタを、Staub社のチーズフォンデュポットで温めた北海道産の牛乳と4種の特製ブレンドチーズに絡めていただく、贅沢で濃厚な「北海道チーズフォンデュ」がお部屋でいただけます!
予約した日の夕方17:00~18:00の間にレストラン「Upashi seta(ウパシセタ)」へ材料を取りに行き、あとは手順に沿ってブレンドチーズと牛乳を温めるだけ!
簡単で楽しく、美味しいチーズフォンデュをゆっくりお部屋でいただける幸せを感じられるのも、冬の北海道ならではですね!
▲必要なものは全てセットされています。簡単で美味しく、豪華なチーズフォンデュディナーをお部屋で♪
ワンコ同伴可能なレストラン「Upashi Seta(ウパシセタ)」
▲アイヌ語で「Upashi」は雪、「Seta」は犬。「スノードッグ」という名前のレストラン。
受付のあるオフィス棟のすぐ横にある「Upashi Seta(ウパシセタ)」は、昼はカフェ、夜は居酒屋スタイルのカジュアルなレストランで、お食事中おとなしく床に伏せていられるワンコは店内同伴が可能です。
▲NONOは床でおりこうにしていてね。
▲夜は足元がひんやりしていたので、寒がりなワンコはブランケットを持って行く事をおすすめします。
▲この日のメニュー。カジュアルな居酒屋スタイルなので、気負わずに利用できます。
▲ザンギ(鳥の唐揚げ)や、とうきびのかき揚げなど、北海道ならではのお料理の数々
ニセコで採れた新鮮な素材を使ったお料理や、北海道の郷土料理をカジュアルにアレンジされたメニューはリーズナブルなのにどれも素材の味が活かされた美味しさで、北海道ワインやご当地ビールなどに絶対合う!!と断言できるものばかりでした!
(※筆者が利用した日は北海道のまん延防止等重点措置適用中でアルコールの提供がなく、本当に残念でした・・・。)
※ワンコ同伴のルールや営業日に関しては公式HPをご参照ください。
予約の前に、ワンコとの滞在に必要なことを必ずチェック!
▲チェックインする代表者NONO。しっかり利用規約を確認します!
ドッグフレンドリーなコンドミニアム「スノードッグビレッジ」にワンコと宿泊するためには、まずは予約後3日以内にWEBフォームから愛犬情報の登録が必要です。
予約規約やルールは、海外からワンコを連れて長期滞在されるお客様もいらっしゃるという事もあり、ワンコと宿泊者の安全を最重要視されている事から、一般的な施設で設定されているよりも厳しい条件となっているように感じます。
特に、狂犬病予防注射済証明書は多くの自治体で発行されている鑑札札タイプの「注射済票」だけでは不可。名前と接種日が記載された証明書が必要です。
また、狂犬病予防注射・混合5種以上のワクチンとも接種後2週間は宿泊できないので(子犬の初めての接種だけでなく成犬で毎年継続して接種している場合でも)、宿泊希望日がワクチン接種日と近い場合は注意が必要です。
※詳しくは、スノードッグビレッジ公式HPの「ワンコ連れのお客様へ ご予約上の注意」と「ペット利用規約券宿泊滞在同意書」をご参照ください。
「ワンコ連れのお客様へ ご予約上の注意」
>https://snowdogniseko.com/faq
「ペット利用規約券宿泊滞在同意書」
>https://d2vyvj9x4qv2hx.cloudfront.net/documents/Dog_Stay_Agreement_220215.pdf
パウダースノー天国へ、愛犬の最高の笑顔に会いに行こう!
▲受付の前にはこんな大きなワンコの雪像が!しっぽもちゃんとあるんだよ~。
予約と愛犬の情報登録が無事に済んだら、あとはパウダースノーで思いっきり遊ぶ準備を万端にして出発の日を待つだけです。
わからないことや不安なことがあれば、メールで質問してみましょう。
スノードッグビレッジのスタッフさんは、ほとんどの方が長くニセコでワンコと暮らしていらっしゃる、ワンコ&ニセコのエキスパートです!きっと、ニセコの冬を思いっきり楽しむためのアドバイスがいただけますよ。
そんなドッグフレンドリーで頼もしいスタッフさんやスタッフドッグが常駐されているので、出発前から、そして滞在中も安心です。
あとは、ただ、思いっきり楽しむだけ!
パウダースノー天国ニセコへ、大好きな愛犬の、最高の笑顔に会いに行きましょう!
▲パウダースノー天国ニセコで出会えた、NONOの最高の笑顔!
【Snow Dog Village(スノードッグビレッジ)】
所在地:〒048-1521 北海道虻田郡ニセコ町字東山19-1
Email: reservations@snowdogniseko.com
「死ぬまでにやりたい10のこと」の第一位だった「犬と暮らす」をNONOとかなえることができた新米飼い主ですが、いかに毎日を楽しく過ごすか、「家庭犬」であるNONOが、人と一緒に暮らす中でも、いかに犬らしく幸せに暮らせるかを模索中です。
NONOと暮らすようになってから一緒にSUPやキャンプなどのアウトドアを楽しむようになり、NONOと一緒に日本中を巡るべく、車も車中泊にDIY!
そんな愛車でNONOと行く、主に関東圏、ときどき全国。の海、川、山、湖でのワンコ旅をご紹介したり、ワンコと行ける素敵なカフェやスポットなどを中心にレポートします。
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