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「犬に利き手(足)はあるの?」「尻尾を左に振るとネガティブな感情?!」犬のおもしろ雑学7選

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犬は私たちにとって身近な動物ですが、行動や習性などは意外と知らないことも多いです。

今回は犬にまつわる面白い雑学を7つご紹介いたしますので、ご家族や犬友達との話題にぜひ使ってみてくださいね。

犬のおもしろ雑学①「犬に利き手(足)はあるの?」

人の場合は利き手があると言われていますが、犬に利き手(足)はあるのでしょうか。

イギリスのリンカーン大学が犬(17,901頭)を対象に行った実験によると、7割以上の犬が左右どちらかに利き手をもっており、右利きが58.3%、左利きが41.7%で右利きがやや多いという結果になりました。

▼実験内容

犬の前足が入るくらいの容器に餌を入れ、犬に餌を取らせる。

餌を取るときに「ほとんど右足を使った」「ほとんど左足を使った」「どちらかの判別が難しい」のどれに該当するかを調査。

日本人の8割が右利きと言われていますが、犬の場合はっきりと左右差が出るわけではないようですね。

ちなみに犬の右利きが多い理由は、左脳が右半身を制御しており、餌を食べるなど日常的動作の指示は左脳が担当しているので、右利きが多くなるのではないかとされています。

愛犬の利き足がどちらかを確認するのも面白いですが「どちらかの足が上げにくい=脳に何か障害が出ている可能性」と病気の早期発見に役立てることもできます。

犬のおもしろ雑学②「犬が尻尾を左に振るとネガティブ感情?!」

犬の尻尾は感情を表すコミニュケーションツールと言われています。

では、犬の感情によって振り方に差が出るのでしょうか。

イタリアの研究チームの実験では、不安や緊張などネガティブな感情のときに尻尾が左方向に振られ、嬉しい楽しいといったホジティブな感情のときには右方向に振られていたそうです。

犬は幸福を感じたときは左脳が活性化され尻尾が右側に動き、不安やストレスを感じたときは右脳が活性化され尻尾が左側に動くとされています。

「尻尾を振る=喜んでいる」と思ってしまいがちですが、愛犬がどっちに尻尾を大きく振っているかを観察すると、愛犬の本当の気持ちが見えてくるかもしれません。

犬のおもしろ雑学③「犬は飼い主や仲間の行動をまねる」

人間の子どもが親の行動や口癖を真似することがありますね。

実は犬も飼い主さんや他の犬の行動の真似をする動物であることが知られています。

生後8週目の子犬を使った模倣に関する面白い調査があるのでご紹介します。

▼生後8周目の子犬(41頭)を使った模倣実験

・フードをパズルボックスに入れ、フードを取り出すという課題を子犬に与える。

・生後8週目の子犬41頭を「①お手本を見ずに課題に取り組む」「②「母犬(お手本)が課題に取り組む様子を見る」「③馴染のない犬(お手本)が課題に取り組む様子を見る」「人間(お手本)が課題に取り組む様子を見る」の4条件にランダムに振り分け、条件ごとに課題解決に差があるかを調べた。

▼実験結果

・「お手本なし」のグループより「お手本あり」のグルーブの方が解決の時間が早かった。

・「お手本あり」のグルーブで解決時間が早かったのは「④人間」→「③馴染のない犬」→「②母犬」の順だった。

・「お手本あり」のグルーブはお手本を見ていた時間が「②母犬」よりも「③馴染みのない犬」と「④人間」の方が15秒も長かった。

この結果からわずか生後8週目の時点で、飼い主さんや他の犬の行動を見て真似しようという社会性行動が身についていることがわかります。

犬に何かを教えるときには実際に飼い主さんがお手本を見せたり、お友達の犬と一緒に取り組むとスムーズにいくかもしれませんね。

犬のおもしろ雑学④「写真撮影のとき犬の目が光る理由」

愛犬と一緒に写真を撮ると目が赤や緑に光ってびっくりしたという経験はありませんか?

写真を撮るとなぜ犬の目は光るのでしょうか。

犬は網膜の裏に「タペタム」と呼ばれる反射層を持っています。

このタベタムが鏡のように目に入ってきた光を反射させるので目が光って見えます。

犬は明け方や夕方に動きが活発になる薄明薄暮性なので、少量の光をタペタムで増幅させて暗い場所でも安全に行動できるようにしているのですね。

反対に強い光を犬の目に当てると刺激が強すぎるので、犬と写真を撮るときはフラッシュは避けておいた方がよいでしょう。

犬のおもしろ雑学⑤「ダルメシアンは赤ちゃんのときブチ模様がない」

「ダルメシアン」と聞くと白と黒のブチ模様というほど特徴的な被毛をしていますね。

でもダルメシアンの赤ちゃんは生まれたときはブチ模様がなく、真っ白ということをご存知でしょうか。

真っ白の被毛で生まれて育っていくにつれて、黒や茶色のブチ模様が出てくるそうです。

どんな模様になるかは生まれた時点ではわからず、1匹1匹模様が違うので育っていく過程でのお楽しみですね。

犬のおもしろ雑学⑥「犬はまぶたが3つある」

犬のまぶたは何枚あるでしょうか。

「上まぶたと下まぶたの2枚じゃないの?」と思うかもしれませんが、実は犬には3枚目のまぶたがあります。

3枚目のまぶたは「第三眼瞼(だいさんがんけん)」と呼ばれ、犬の目頭部分にあります。

角膜の上に付着したゴミを払い除けたり、涙を出す役割があります。

第三眼瞼は日常生活ではあまり目にする部分ではありませんが、第三眼瞼が炎症を起こし赤く腫れて肥大する「チェリーアイ」という目の病気があります。

外科手術が必要な病気なので、愛犬の目はこまめにチェックするようにしたいですね。

犬のおもしろ雑学⑦「犬もウソをつく」

「オヤツを食べていないフリをする」「イタズラを知らないフリをする」など愛犬と接していると「今、ウソをついているな」と思ってしまう瞬間がありますね。

実際に犬は戦略的なウソをつくことがあるということが実験によってわかっています。

▼スイス チューリッヒ大学の実験

・犬に「①箱に入っているオヤツをくれる人」「②見せるだけでくれない人」がいることを体験させる

・「オヤツの箱」と「空の箱」を用意して、①②の人を犬がどちらの箱に誘導するかを調査。

・「①の人」はオヤツの箱、「②の人」は空の箱に誘導されることが多かった。

・「①の人」をオヤツの箱に誘導される確率は約80%、「②の人」がオヤツの箱に誘導される確率は約20%と大きな差が見られた。

つまり、犬は自分にメリットがあるかどうかを戦略的に考え、ときにはウソつくこともできるということが証明されたのです。

「ウソ」と聞くとネガティブなイメージがありますが「好きな物を食べるためなら犬だってウソもつく」と考えると可愛らしいですね。

皆さんは犬の雑学をいくつ知っていましたか?

犬は私たちの身近にいる動物ですが、行動や習性など調べてみるとまだまだ知らないこともいっぱいです。

雑学を通して改めて犬の魅力に気づけると楽しいですね。

<参考文献>

The effect of sex and age on paw use within a large sample of dogs (Canis familiaris)
>https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S016815912100085X

Lateralized behavior and cardiac activity of dogs in response to human emotional vocalizations
https://www.nature.com/articles/s41598-017-18417-4

Social learning from conspecifics and humans in dog puppies
>https://www.nature.com/articles/s41598-018-27654-0

Do Dogs Ever Lie to or Try to Deceive People?
>https://www.psychologytoday.com/us/blog/canine-corner/201703/do-dogs-ever-lie-or-try-deceive-people

犬は人に「戦略的なウソ」をつく 実験で証明
>https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/17/031500098/

<画像元>

canva

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伊藤さん

伊藤さん

・倉敷芸術科学大学 生命動物科学科卒業
・(元)認定動物看護師
・一般社団法人日本小動物獣医師会 動物診療助手

やんちゃなミックス犬とおっとりトイプードルと暮らす。

大学在学中に「病気になる前の予防が一番大事」と気づき、
ペットフードやペットサプリメントの会社に就職。
「食」に関するさまざまな知識を身につける。

愛犬を亡くしたときに
「もっと色んな情報を知っておけば」と感じた後悔を
「他の飼い主さんにはさせたくない」との思いから、
ライター活動を開始。

「勉強になった・信頼・わかりやすい」を目標に情報を発信しています。
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