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愛犬をどこから迎える?ペットショップ以外の入手元について真剣に考えてみよう!

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近年、ペットショップで犬を買うことを問題視して、動物愛護団体や特定犬種の専門ブリーダーから愛犬を迎える人が増えてきました。不幸な犬をこれ以上増やさないためにはうれしい流れです。

しかしいったいどちらを選べば良いのでしょうか?保護犬の里親になることと専門ブリーダーの子犬を迎えること、それぞれについて考えてみましょう!

どこから愛犬を迎えたらいいの?

ペットショップで犬を買うことがNGなら、どこから迎えたら良いのでしょうか?

選択肢としては「動物愛護団体(自治体含む)」か「特定犬種の専門ブリーダー」が挙げられます。

それぞれの特徴と、メリット・デメリットについて考えてみましょう!

動物愛護団体(里親募集)

全国各地で開催されている里親会や、インターネットでの里親募集サイト、各自治体の保健所からの引き取りなど、保護犬と出会うチャンスはたくさんあります。飼育放棄や虐待からの救出、飼い主からの持ち込み、放浪犬の保護といった様々なバックグラウンドを持つ犬たちが、新しい家族を待っています。

犬たちの年齢や体の大きさ、性格、健康状態などにはバラつきがあり、飼い主となる人の好みや家庭環境に応じてマッチングが行われます。

動物愛護団体はボランティアやNPO法人によって運営されており、犬たちの保護は営利目的ではありません。限られた人員や予算の中、誰かが保護犬を1頭迎えればその分新たに他の1頭を救出できるようになります。

そもそも捨て犬が発生しない社会が理想ではありますが、日本ではまだ当分先の未来になりそうですので、動物愛護団体の存続のためには一人でも多くの人が保護犬を迎えることや寄付をすることなどが大きな支援となります。

犬の飼育経験が不十分な人にでも問題なく育てられる保護犬もいますが、中には人間や家庭環境に馴染むまでに通常以上の時間やトレーニングが必要となる子もいます。せっかく譲渡された子が再度手放されることのないよう、保護犬と飼い主の慎重なマッチングと、譲渡後のサポートをしっかり行っている団体を選ぶことが大切ですね。

特定犬種の専門ブリーダー

社会問題になっている繁殖業者もブリーダーと呼ばれますが、ここでは本当の意味でのブリーダーについてお話します。

真のブリーダーとは、1犬種にほれ込み、その犬種を後世につなげるためにたゆまぬ努力をするプロフェッショナルのことです。いい加減な繁殖をすると、血統種は犬種スタンダードからどんどん外れていき、本来の姿や気質などを保つことができなくなる上に、犬種特有の遺伝性疾患に苦しむ犬も生まれてしまいます。

よりその犬種らしく、より健全な犬を生み出すための繁殖をするのがブリーダーの務めであり、その責任を果たせない人は繁殖にたずさわるべきではありません。同時に、飼い主側には誠実なブリーダーを見極めるための知識を持つことが求められます。

専門ブリーダーの犬たちは管理の行き届いた環境で適切な運動と食事を与えられ、母犬に負担がかかりすぎるような繁殖は行いません。必要な遺伝性疾患の検査や定期的な健康診断を受け、可能な限り健康な子犬が産まれるよう繁殖する犬は慎重に選ばれます。

子犬たちは生まれた時から家庭内で暮らし、人間との生活に慣れていきます。社会化期として非常に重要な時期を母犬や同胎犬たちと望ましい環境で過ごすため、精神的に安定した子犬に成長します。

専門ブリーダーで生まれた子犬たちは人や家庭環境に慣れており比較的育てやすく、知識豊富なブリーダーからのアドバイスをもらえるため、初めて犬を飼う人やしつけに自信がない人も安心です。ただし、犬を大切に思うブリーダーほど飼い主を厳選するので、家族構成やライフスタイル、犬に対する価値観などが適切ではないと判断された場合には子犬を譲ってもらえないことも!

また、母犬に無理のないスケジュールで繁殖を行うため常時子犬がいるとは限らず、最初に問い合わせてから譲渡までに数カ月から数年かかることもめずらしくありません。

▲愛犬が我が家に来るまで7カ月待ちました。

愛犬とどんな風に暮らしたい?理想を明確にしよう!

ここまで読んでいただいたら、展示販売の店や自分のペットを繁殖させた一般家庭からではなく、動物愛護団体や専門ブリーダーから犬を迎えることの重要性をおわかりいただけたと思います。

さて、それではどちらから迎えるのが良いのでしょうか。主に次の2点によって異なります。

1.犬と暮らす目的は何?

「不幸な犬を救いたい」という気持ちが強いなら、保護犬を家族にすることを検討しましょう。先に述べたとおり、迎え入れることができるのは1頭や2頭だったとしても、その愛護団体には同じ数だけ新たな犬が救われる余地が生まれます。

また、子犬から育てるのは相当な時間と体力と忍耐が必要ですので、ある程度性格の定まった成犬と予測可能な生活を送りたいという方にも、保護犬が適しています。

2.特定犬種へのこだわりはある?

「この犬種以外考えられない!」と思うなら、専門ブリーダーから迎えましょう。正しく繁殖された血統種を迎えることには「その犬種の本来あるべき姿や、真のブリーダーの存在意義を周囲に伝える」といった社会的意味も含まれます。

保護犬で同じ犬種と出会うこともありますが、特定の犬種を愛してやまないのであれば、ぜひ熱心なブリーダーを支援してほしいと思います。ただし、事前にしっかり見る目を養って、間違っても商売で繁殖をしているところを儲けさせないように!

▲私の場合、ゴールデン・レトリーバーへのこだわりがあるため専門ブリーダーから迎えましたが、2匹の猫たちはどちらも保護猫です。

犬と暮らす目的も特定の犬種にほれ込むのも、個人の自由です。結果的に犬たちの幸せな未来につながるなら、自分のこだわりや願いが強い方を選ぶのがベストなのではないかなと思います。

犬たちの幸せな未来のために

保護犬であっても、専門ブリーダーからの犬であっても、家族となった愛犬が愛おしいことに変わりはありません。それはペットショップから迎えた子であっても同じです。大切なのは真実を知り、自分の価値観と照らし合わせて、どの選択をするのが自分にとってしっくりくるのかということ。

様々な観点から真剣に考え、納得してから愛犬を迎える人が増えたらいいなと願っています。