保護犬を引き取りたいと思っても、実際に里親になるまでには複数のステップを踏む必要があります。
実は保護犬を引き取る方法は1つではなく、保健所やボランティア、NPO団体から個人の引き取りなど、里親になる術はたくさんあるのです。
保護犬の里親になる条件や方法などをご紹介していきます。
保護犬を引き取れる方法は、実はたくさんある!
保健所以外の場所にも、新しい家族を待つ子がたくさんいます。
- ・保健所
- ・NPO団体
- ・地域ボランティア
- ・TwitterやFacebookなどのSNS
- ・里親募集サイト
- ・個人からの引き取り
最近は保護犬の里親になりたい方も増えてきて、いろいろな場所で保護犬の情報を得ることができるようになりました。
また止むを得ない事情で愛犬を里親に出す飼い主さんもいるので、個人で里親探しをしている方もいらっしゃいます。
遠方の場合は空輸や陸輸で迎えることもできますが、我が家はこんなところですと先方に伝えるためにもなるべく近くで引き取るのがオススメです。
特に個人で里親探しをしている方は、引き取った後も愛犬の様子を伝えてほしいという方が多いので、お互いが気持ちよく生活できるように自身の家庭状況を見せられる方がいいでしょう。
保護犬の里親になる条件は?
保護犬を引き取るためには様々な条件が設けられています。
中には厳しすぎるという方もいらっしゃいますが、前の飼い主に虐待を受けたり捨てられたりしている子たちなので、そのようなことが2度とないように厳しい条件を設けるのも仕方のないことといえます。
下記の条件は一般的なもので、一概ではありませんが、里親になるための最低限の条件です。
- ・保護犬が亡くなるまで、きちんと生活させられるだけの収入があること
- ・ペット可の賃貸、または持ち家に住んでいること
- ・同棲中のカップル、独身の方、シニア世代は要相談
- ・犬が大好きで仕方ないこと
犬の寿命は平均15年ほどといわれていますが、人と同じようにシニアになると介護が必要だったり病気になったりと必然的にお金がかかります。
必要な衣食住と必要な治療を受けさせられるだけの収入があることは、絶対条件になります。
またペット可の賃貸か持ち家に住んでいることも絶対条件で、賃貸の場合は契約書の提示を求められることもあります。
そして里親になる条件の中で「厳しすぎる」といわれているのが、同棲中のカップル・独身の方・シニア世代は要相談であることです。
私も里親になる際に引っかかった条件が「同棲中のカップル」でした。
私たちは同棲を始めて5年目だったのですが、お互いの仕事の都合から苗字が変わることを避けるために籍を入れない事実婚という選択をしていました。
見た目も気持ちも籍を入れている夫婦となんら変わらなかったのですが、同棲中のカップルであることが原因で断られたこともありました。
でもどうしても、困っている子を助けてあげたい。
その気持ちがなくなることはなく、個人で里親募集をしている方を探すことにしました。
そしてザウに出会ったわけですが、前の飼い主さんに安心してもらうためにも仕事・家・生活環境・私たちの思いなど、全てをさらけ出しました。
実際に引き取ることになったときは身分証のコピーを渡し、毎月1回は写真付きで連絡することを約束しました。
個人の里親募集では「ください、いいですよ」で里親になる方もいらっしゃいます。
こちらの情報を全て伝えたり身分証を渡すことは、あくまでも誠意の問題です。
絶対にしなくてはいけないことではありませんが、要相談の条件であっても相手に誠意が伝われば引き取ることが可能になる場合もあります。
「この子と暮らしたい!」保護犬はフィーリングで選ぼう!
里親を募集している保護犬たちは日々更新されていき、保健所では殺処分までのカウントダウンも記載されていたりします。
1匹でも多くの子を助けてあげたいし、この子を引き取らなければ〇〇日には死んじゃうんだ…と心苦しくなることもあるでしょう。
でも、みんなを助けることは残念ながらできません。
それぞれができる限りのことをするしかないので、里親になるときはフィーリングで決めましょう。
私は1匹目を引き取るとき、オレンジ色の鮮やかな目とにっこり笑う笑顔に惹かれました。
2匹目はあどけない顔でキョトンとした、ちょっとおばか風のお顔に惹かれました。
いざ引き取るとなって彼女たちの過去を知ったのですが、特に不安は感じませんでした。
言葉にするのは難しいのですが、この子となら絶対に楽しく暮らしていけるという自信があったのです。
この子だ!と感じた子の目を見て、たくさん話しかけてみましょう。
相手の反応を見て言葉にならないものを感じたら、その子が運命の子なのです。
保護犬と暮らすにあたって、準備することや用意するものは?
保護犬と暮らすにあたって準備することや用意するものは、一般的に犬を迎えるときと同じです。
- ・ゲージ
- ・トイレシート
- ・ご飯皿や水入れ
- ・おもちゃ
- ・布団
- ・リード
- ・首輪やハーネス
引き取る際に、それまで与えていたご飯と布団類をいただけないか聞いてみてください。
犬はいきなり食事を切り替えると下痢を引き起こしたりアレルギーを発症することがあるので、今まで与えていたご飯をいただけると切り替えもしやすく思わぬ病気を防ぐこともできます。
また新しい環境に緊張する子もいるので、匂いがついた毛布や布団を家のゲージに敷いてあげるのがオススメです。
成犬になって引き取ると慣れるまでに多少時間がかかるので、リラックスさせてあげるためにも犬の匂いがついた安心できるものを貰えないか聞いてみましょう。
まとめ
1匹でも多くの命を救いたいなら、細かい条件を設けている場合だろうか。
という意見もたくさんあります。
ですが、保護犬の里親になる方法は1つではないのです。
犬が生涯なに不自由なく暮らせるだけの収入があることは最低条件ですが、細かい条件は誠意を伝えることでクリアすることもできます。
この子がいい!と感じた子に出会ったら、まずは問い合わせて相談してみましょう。
沖縄移住をきっかけに保護犬ボランティアを始め、アメリカン・ピットブル・テリアとジャーマンシェパードドッグの元保護犬2匹と一緒に暮らす。
アメリカン・ピットブル・テリアがアレルギー疾患を抱えていたことをきっかけに、食の大切さを知り、現在は生食にこだわった食事を取り入れている。
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