アメリカン・ピット・ブル・テリア、通称ピットブルについてご存知ですか?
闘犬種であるピットブルは誤解を受けやすく、彼らの性格を知っている方は飼い主を除いて少ないのが、現実です。
闘犬種と言えど、家庭犬として育ってきた歴史も長いピットブルは「飼いやすい」ともいわれています。
この記事を読み終わる頃にはピットブルの性格を知ることができ、次に迎える新しい家族の候補になるかもしれません。
アメリカン・ピット・ブル・テリア、通称ピットブルはこんな性格!
ピットブルと聞いて、どんな性格を思い浮かべるでしょうか?
筆者は「怖い」と最初に思ったのですが、それは見た目の筋骨隆々とした感じと暴力的なイメージがあったからです。
そんな中ひょんなことからピットブルの保護犬を迎えることになり、実際に暮らしてみるとイメージとは全く異なることが分かりました。
【ピットブルの性格】
・気が長い
・穏やか
・愛情深い
・忠実で、従順
・遊び好き
・いつまでも子犬のようにやんちゃ
・意思が強い
最初に感じたのは、とにかく「気が長く、穏やか」なことでした。
闘犬というと常にピリピリと戦闘モードを想像していましたが、以前飼っていた小型犬よりもずっと落ち着いていて、多少のことでは動じない気の長さを感じられました。
そして愛情深さを垣間見ることが、多々あるのです。
特に2匹目を迎えてからは親とも姉とも取れるような行動を見ることができ、下の子に何かあると走っていって様子を確認するなど、ピットブルの愛情深さを感じることができました。
実は穏やかでひょうきんなピットブル!
「ピットブル=怖い・危ない」というイメージが強いですが、実は穏やかでひょうきんな性格をしています。
「鈍臭い」という言葉がぴったり似合うほどオンオフが分かりやすく、寝ぼけ具合は人間を見ているような気持ちになります。
その姿はとてもひょうきんで、本人が意識していないからこそ、天然に感じられる可愛さを持ち合わせています。
また闘犬種には我慢強い子が多いですが、視点を変えると「穏やか」であると取れます。
多少のことでは全く動じず、子犬が相手であれば、噛まれても、踏まれても、乗られても、なんてことない顔をして相手をしています。
自分より弱いものに対して一切の攻撃をせず、されるがままでも嫌がることはありません。
ピットブルが飼いやすいのは、本当?嘘?
ピットブルは飼いやすい犬種かというと、決して飼いやすいというわけではありません。
ピットブルを飼うためにはブリーダーから購入する必要がありますが、多くのピットブルブリーダーは飼い主に対してピットブルの知識があるかどうかを確認しています。
それは無用なトラブルを避けるためであり、他の犬種と異なり闘犬種であることを理解しておく必要があるからです。
現在世界中で飼われているピットブルは、何代にも渡ってペットとして生活してきた家庭犬の血が流れていますが、それでもやはり闘犬種であることに変わりはありません。
パワーは大型犬に勝るものがあり、家族や飼い主を守るためにスイッチが入ったピットブルを止めることは、飼い主でも難しいときがあります。
小型犬のように飼いやすい犬種ではありませんが、ピットブルについて理解を深め、飼い主として躾をする覚悟があれば、誰でも飼うことができます。
可愛い・可哀想だけでは一緒に暮らしていくことはできないので、時には厳しく躾けることもできる人だけが飼いましょう。
バカ力でも頭は良いのが、ピットブルの魅力!
闘うことを目的に品種改良された犬種なので、賢さはあまり求められていませんでした。
ですが、力も強く賢いのが、ピットブルの魅力です。
飼い主の指示を聞くとき、彼らは絶対に目をそらしません。
聞いたことは1度で理解する賢さを持ち合わせていますが、嫌なこと、やりたくないことは「分からないふり」をする悪知恵もあります。
筆者としては全体的に見て、中学生の男の子を見ているように感じます。
体力も行動力もあり、聞き分ける力も自分の意思もある反面、感情に支配されてしまうこともある。
でもなんだか憎めなくて、良いところも悪いところも含めて、その子だと思えてしまう。
今まで、ミニチュア・ダックスフンド、チワワ、ミニチュア・ピンシャーを飼ってきましたが、ピットブルはどの子よりも人間臭く、感情表現が豊かな犬種だと感じます。
まとめ
ピットブルは決して、飼いやすいとはいえない犬種です。
闘犬種として品種改良されて生まれた犬種なので、家庭犬としての時間が長かったとしても根底に闘犬の血が流れていることも事実だからです。
ですが、本当の彼らはひょうきんで穏やかで動じない、犬らしい性格をしています。
彼らの性格や特徴をしっかりと踏まえた上で飼うのであれば、誰でも飼うことは可能でしょう。
ここまでピットブルの性格や特徴についてお話ししてきましたが、以下の3点をご記憶いただけると幸いです。
1.ピットブルは気が長く穏やかで、ひょうきんもの
2.でも、怒ると飼い主にも止められないことがある
3.ピットブルのことをよく理解した上で飼うのであれば、誰でも飼うことはできる
沖縄移住をきっかけに保護犬ボランティアを始め、アメリカン・ピットブル・テリアとジャーマンシェパードドッグの元保護犬2匹と一緒に暮らす。
アメリカン・ピットブル・テリアがアレルギー疾患を抱えていたことをきっかけに、食の大切さを知り、現在は生食にこだわった食事を取り入れている。
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