わんことの旅行を
もっと楽しく、
もっと快適に。
メニュー
  • いいね!してね

犬が居ると置けない?犬と観葉植物の関係性、観葉植物を置きたい時のレイアウト対策とは?

シェアする

観葉植物は、飾るだけで室内の印象がガラッと変わりますし、眺めているだけで落ち着いたりすることも多いものですよね。

ましてや愛犬と緑を感じられる空間ともなれば、癒され度もUP!ですが…、実はそれら観葉植物には犬が居る場合、種類やレイアウトなどに十分な注意が必要なのです。

今回は、犬が居るご家庭でも安心して観葉植物を飾るために、犬と観葉植物の関係性、観葉植物を置きたい時のレイアウト対策などをまとめました。

犬が居ると観葉植物って危険なの?

まず、犬が居るご家庭で観葉植物を飾ること自体は、危険ではありません。

当然と言えば、当然ですね。

厚生労働省が発表している食中毒の統計グラフ(下記参照)においても、人・犬問わず自然毒(きのこ、野草、フグなど)での食中毒を起こす割合はさほど多い訳でもないため、飾って鑑賞を楽しむ分には、犬に対して何一つ問題となることはありません。

けれど観葉植物を含めた多くの植物には、基本的に上記で少し触れた【自然毒】というものが含まれています。

【自然毒】には、主に軽度症状で消化器系を、中・重度症状で神経系や循環器系に強く作用し、最悪は死亡してしまう程の危険性を有します。

この【自然毒】に関する危険性については、犬ではなく人であっても『触る』という行為一つで、植物の種類によってはかぶれなどの皮膚炎を引き起こす成分が含まれている場合があり、注意が必要です。

特にユリ科、ナス科、バラ科、ツツジ科、トウダイグサ科、キンポウゲ科の植物に関しては、葉や花だけではなく、球根、茎、樹液、花粉、さらには切り花の差し水まで毒性があると言われているため、観葉植物でなくとも注意しましょう。

とはいえ犬に危険な観葉植物に限って言えば、人の場合そこまでの危険性はありません。

犬と観葉植物との関係性は相性最悪⁉

ただし、犬と観葉植物(または植物)との関係性に関して申し上げれば、正直言って相性は最悪です。

もしご自身の愛犬が触ったり、食べたり、はたまた舐めたりして、その観葉植物の存在を確かめようとする性格を少しでもしているような場合には、その際には注意や危険が伴います。

というのも、犬にとって観葉植物の存在というのは、そのほとんどが危険なものだと言われているからです。

例えば多くの方が観葉植物として好んで飾られることの多いアイビーは、見た目こそカエデのような見た目に、緑と淡いクリーム色のコントラストが可愛らしい観葉植物ですが、犬にとっては有毒とされていて、もし愛犬が誤ってアイビーを口にしてしまったりした場合には、嘔吐、下痢、腹痛、口喝、よだれ、発疹などの症状が見られたり、最悪は昏睡状態や麻痺状態に陥ってしまうことがあります。

また、マーブル色が美しく映えるポトスも、犬にとっては危険な観葉植物で、誤って口にしてしまった際には、ただれやかぶれ、嘔吐、下痢、発熱などの症状が見られたりして、大変危険です。

「そんなこと言われたら、どれを選べばOKなの!」

と、思いたくなってしまいますよね。

そこで、次章では犬が主に気を付けたい観葉植物の種類と、問題のない観葉植物の種類をご紹介します。

犬に危険なNG観葉植物と問題ないOK観葉植物

それでは、ご自宅に観葉植物を飾る際、犬が気を付けておきたい観葉植物をまずは見ていきましょう。

ここでは、比較的多くの方が普段から手にしやすく、好まれる観葉植物についてご紹介します。

【犬に危険なNG観葉植物】

一般的に犬にとって危険な観葉植物とされる種類には、以下のような観葉植物が挙げられます。

・アイビー
・ポトス
・カラー
・金のなる木
・ディフェンバキア
・カラジウム
・ドラセナ(幸福の木)
・フィロデンドロン

植物に詳しい飼い主さんなら、これらの観葉植物を見て「えっ!これも?」「あれもそうなの!」と、ピンとくる方は少なくないと思います。

ただ、残念ながら犬に危険だとされているNG観葉植物には、これだけの種類があり、そして、万が一誤ってこれらの観葉植物を愛犬が口にしてしまった際には、中毒を起こしてしまう危険性が…。

例えば上記の種類の中でも、金のなる木やドラセナ(幸福の木)などの場合には、嘔吐やよだれなどの症状に加え、うつ症状に似たような姿を見せる場合もあるので、注意が必要です。

またディフェンバキアは別名、ダム・ケーン(口がきけなくなる茎)とも言われている観葉植物のようで、誤って愛犬がディフェンバキアを口にしてしまった際には、口腔や舌、口唇などに激しい炎症や痛みを引き起こし、その名前の通りまったく口のきけない状態で、その上嘔吐やよだれも合わせて見られる場合があるため、気を付けてください。

では、これだけ犬に危険なNG観葉植物が多くある中で、犬に全く問題ないOK観葉植物には何があるのでしょうか?

続いては犬が、万が一口にしても問題のないOK観葉植物を見ていきましょう。

【犬に問題ないOK観葉植物】

犬が、万が一口にしてしまっても問題のないOK観葉植物の種類には、以下のような観葉植物が挙げられます。

・パキラ
・サンスベリア・ゼラニカ
・エバーフレッシュ
・ケンチャヤシ
・オリヅルラン
・ガジュマル
・ユッカ(青年の木)
・テーブルヤシ

犬に危険なNG観葉植物に比べたら、比較的好んで選ばれるのは、パキラやサンスベリア・ゼラニカ、エバーフレッシュ、オリヅルランかもしれません。

しかしこれらの観葉植物は、基本的に愛犬が誤って葉っぱを口にしても問題がなく、心配する必要はないと言われています。

また、上記でご紹介した観葉植物の多くは、例えばサンスベリア・ゼラニカなら、乾燥に強く、1~2週間に1回の水やり程度で大丈夫という特徴を持っていたり、エバーフレッシュやケンチャヤシなどは、順応性に長けていたり、日陰などでも育てやすかったりという特徴を持ち合わせているため、観葉植物初心者の方にオススメです。

観葉植物を置きたい時のレイアウト対策

では、犬を迎えた上で観葉植物を置きたい時のレイアウト対策はどうすれば良いのでしょうか?

まだ観葉植物を飾られていない飼い主さんも、既に観葉植物を飾っている飼い主さんも、是非とも今後の参考になさってみてくださいね。

レイアウト対策①:ハンギング(吊るす)でオシャレに飾る

例えば犬にとってNGな観葉植物であっても、その種類がアイビーやポトス、フィロデンドロンのような観葉植物だった場合には、ハンギングという吊るす手法で、オシャレに飾ってみてください。

猫の場合だと犬と違ってジャンプして口にしてしまったり、触ってイタズラをされてしまったりという危険性があるかもしれませんが、犬の場合にはそれはほぼ考えられないため、吊るせそうな観葉植物があった際には、ぜひハンギングで、室内をオシャレにレイアウトしてみると良いでしょう。

レイアウト対策②:本棚などの背が高い場所に飾る

犬が口にしても問題ないOK観葉植物なら、地面に直接置いて存在感溢れるレイアウト対策が可能ですが、犬に危険なNG観葉植物だった場合には、やはり愛犬の手の届かないような本棚などの背が高い場所に飾るよう心掛けると良いでしょう。

また出窓といった、ちょっとした棚代わりになりそうな場所があるなら、そうしたところに置いて自分好みのレイアウトをするのも良いと思います。

少なくとも、もう既に犬にとってNGな観葉植物を飾ってしまっている場合には、可能な限り愛犬の興味がそちらに向かないようにする、または愛犬自身がその観葉植物に慣れるような工夫をすることが大切です。

レイアウト対策③:犬に問題ないOK観葉植物を飾る

愛犬のためを思うなら、思い切って犬に問題ないOK観葉植物へ総取っ換えしてしまうという対策も効果的です。

ただこの対策方法だと、今まで気に入って飾ってきたNG観葉植物すべてを処分しなければならないという酷な話にもなってしまうため、そのようなことに抵抗がある場合には、ハンギング出来そうなNG観葉植物はハンギングで飾って、ハンギングが難しそうなNG観葉植物はOK観葉植物に変えることで高低差を生んで、『映える』、『魅せる』レイアウト対策にしてみるのも良い方法だと思います。

レイアウト対策④:フェイクグリーン観葉植物を飾る

フェイクグリーン植物とは、その名の通り偽物の観葉植物のことを指します。

フェイクグリーンというと本物の植物ではないため、成長の見込めない植物になんとなく物足りなさや作り物感を感じて敬遠する人も多いかもしれません。

しかし、愛犬にとってフェイクグリーンを飾るということは、人工植物ということもあって匂いも大してしなければ齧ってみても何の味もしない、また、食中毒を起こすこともまず心配いりません。さらに、このようなフェイクグリーン観葉植物の場合、水やりの手間がなく、光触媒と言われる化学反応で消臭や抗菌、大気浄化などの作用も働くため、フェイクでも構わない際にはとてもオススメなインテリアグッズと言えるでしょう。

まとめ

いかがでしたか?

犬にとっての観葉植物は多くの場合有害で、それを知らずに誤って愛犬が口にしてしまった場合、危険が伴います。

観葉植物は室内に彩を加えてくれる素敵なものですが、愛犬が居る際には愛犬にも安全な観葉植物を是非とも飾ってあげてくださいね。

<参考書籍>

犬と猫に有害な植物 食べ物、予防と対策

<参考サイト>

食中毒は年間を通して発生しています|厚生労働省
>https://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/foodpoisoning/statistics.html

観葉植物とペット|安全・有害な種類や対策について|AND PLANTS
>https://andplants.jp/blogs/magazine/plants-pet?srsltid=AfmBOorSKFA304pWQkXGqWX1rNBGcnq8k__XLRPCuMCv8mhVS3642r-4#chapter-2

The following two tabs change content below.
yukako

yukako

幼少期の頃より柴犬やシェットランド・シープドッグと生活を共にし、現在は3代目となる柴犬と暮らしております。
また、生前疾患の多かったシェットランド・シープドッグをキッカケに取得した愛玩動物飼養管理士などの様々な資格の知識を生かし、皆様に役立つような記事を提供、執筆出来ればと思っております。
何卒、よろしくお願い致します。
犬が居ると置けない?犬と観葉植物の関係性、観葉植物を置きたい時のレイアウト対策とは?
愛犬との旅行・生活に役立つ情報をお届けします。
イヌトミィの最新ニュース情報を、
いいねしてチェックしよう!

シェアする

フォローする