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「愛犬と食べたい秋・冬が旬の果物」与えてOKな果物とNGな果物知ってる?

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秋や冬は美味しい果物がいっぱいですね。

愛犬と一緒に秋や冬の味覚を楽しみたいという飼い主さんも多いのではないでしょうか。

しかし、果物の中には人には問題がなくても犬には害が出でしまうものがあります。

今回は秋・冬が旬の果物の中から「犬に与えてOKな果物5つ」と「NGな果物3つ」をご紹介しますので、愛犬に果物を与える際の参考にしてみてくださいね。

犬に与えてOKな果物①「梨」

梨は犬に与えてもOKな果物です。

カロリーが低く甘みも少ないため、犬に与えるのにぴったりな果物ですね。

水分や食物繊維が豊富に含まれているため、便秘気味のわんちゃんや食欲が落ちているわんちゃんの食事のトッピングとしてもおすすめです。

▼「梨」を与える場合の注意点

・与えすぎに注意する
・持病がある犬(特に腎臓病や腎臓病)は与える前に獣医師に相談
・長時間の移動前には与えない
・皮、種、芯は取り除く
・小さくカットして与える

梨には水分が豊富に含まれているため、尿量が多くなります。

そのため、長時間の移動がある前には与えるのを避けておいた方がよいでしょう。

また、梨にはカリウムが含まれています。

腎臓の機能が落ちているとカリウムをうまく排出できず、体に溜まって心臓に悪影響を及ぼす可能性があるので、持病があるわんちゃんは与える前に必ず獣医師さんに相談しましょう。

犬に与えてOKな果物②「柿」

柿も愛犬と飼い主さんが一緒に楽しむことができる果物です。

柿にはビタミンCやβカロチンが含まれています。

ビタミンCには皮膚を強くしたり、傷を治しやすくしたり、感染症予防の効果があると考えられます。

また、βカロチンには皮膚や粘膜を強くしたり、免疫細胞を活性化させる作用があります。

体を労ってあげたいシニア犬にぴったりなオヤツですね。

▼「柿」を与える場合の注意点

・与えすぎに注意する
・皮、種、ヘタは取り除いて与える
・トイレトレーニング中や排泄困難を抱えている場合は控える
・小さくカットして与える

柿は甘みが強いので嗜好性の高い果物です。

愛犬が喜ぶからとたくさん与えると肥満になってしまうので、与える量は少量にしておきましょう。

また、柿にはカリウムや食物繊維が豊富に含まれています。

尿量を増やしたり便を柔らかくする効果があるので、トイレトレーニング中や排泄困難を抱えているわんちゃんは与える量に注意しましょう。

犬に与えてOKな果物③「りんご」

りんごも犬に与えてOKな果物です。

りんごにはポリフェノールが多く含まれています。

ポリフェノールには抗酸化作用があるので、体の酸化や老化を防止する効果が期待できます。

また水溶性食物繊維が豊富なので、便秘改善にも役立ちます。

▼「りんご」を与える場合の注意点

・与えすぎに注意する
・皮、種、ヘタは取り除いて与える
・丸のみしないように細かくカットする

りんごは食べ応えのある果物です。

咀嚼する力が弱ったわんちゃんや顎が未発達のわんちゃんにりんごを与える場合は、細かくカットして与えるようにしましょう。

犬に与えてOKな果物④「みかん」

みかんはスーパーや八百屋などで手軽に手にいれることができる果物ですね。

みかんも犬に与えてもOKな果物です。

みかんにはビタミンCが豊富に含まれているので免疫力アップや動脈硬化の予防などが期待できます。

激しい運動の後やシニアになると体内のビタミンCが減ってくるので、こういった果物でビタミンCを補ってあげるのもよいでしょう。

▼「みかん」を与える場合の注意点

・与えすぎに注意する
・皮、ヘタは取り除いて与える
・薄皮は剥いて与える
・丸のみしないように細かくカットする

犬にみかんを与える場合は薄皮を剥いてから与えるようにしましょう。

薄皮が付いたまま与えると消化不良になる可能性があります。

また、みかんには糖質が多く含まれているので、糖尿病や心臓病など糖質制限がかかっているわんちゃんは食べるのを控えておくほうが安心です。

犬に与えてOKな果物⑤「キウイ」

キウイも愛犬に与えて問題のない果物です。

キウイにはビタミンやカリウム、食物繊維が豊富に含まれています。

どの成分も健康維持には欠かせないため、オヤツなどで食生活に取り入れていくとよいでしょう。

また、キウイには目の健康維持に欠かせないルテインも含まれています。

目の病気を予防したいというわんちゃんにもキウイはおすすめです。

▼「キウイ」を与える場合の注意点

・与えすぎに注意する
・皮は取り除いて与える
・丸のみしないように細かくカットする
・尿路結石を患っている場合は与えるのを控える

キウイには食物繊維が豊富に含まれています。

そのため、与えすぎると下痢をしてしまうので注意しましょう。

またキウイの中には「シュウ酸」が含まれています。

シュウ酸は尿路結石の原因となるので、過去に尿路結石を患った経験がある犬は食べるのを控えておいたほうがよいでしょう。

犬に与えるのがNGな果物①「ぶどう」

ぶどうは犬に与えてはいけない果物です。

まだ原因は解明されていませんが、犬がぶどうを食べると中毒症状を引き起こします。

下痢や嘔吐を繰り返したり急性腎不全を引き起こし、最悪の場合亡くなってしまうケースもあります。

ぶどうには色々な品種がありますが、どんな品種であっても中毒を起こす可能性があるので、犬にぶどうは与えないようにしましょう。

犬に与えるのがNGな果物②「シャインマスカット」

近頃人気のシャインマスカットですが、ぶどうと同様に犬が食べると中毒を起こします。

果肉だけではなく皮の部分を食べて急性腎不全を発症し、亡くなった事例も報告されているので、どんな部位であっても量が少なくても愛犬に与えることは止めましょう。

犬に与えるのがNGな果物③「いちじく」

美容効果が人気のいちじくですが、犬に与えてはいけない果物です。

いちじくには「ソラレン」「フィシン」という中毒を引き起こす成分が含まれています。

食べると下痢や嘔吐のほか重篤な脱水症状を引き起こし、最悪の場合死に至ります。

また、フィシンはタンパク質分解酵素も含まれているので、口の中を荒らす可能性があります。

犬にいちじくは与えないようにしましょう。

犬が食べてもいい果物と食べてはいけない果物をそれぞれご紹介しました。

身近にある果物でも犬が食べると中毒になる場合があります。

愛犬に果物を与える場合は、犬が食べても大丈夫かを調べてから与えるようにしましょう。

<参考URL>

Acute kidney injury in dogs following ingestion of cream of tartar and tamarinds and the connection to tartaric acid as the proposed toxic principle in grapes and raisins
>https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/vec.13234

<画像元>

Canva

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伊藤さん

伊藤さん

・倉敷芸術科学大学 生命動物科学科卒業
・(元)認定動物看護師
・一般社団法人日本小動物獣医師会 動物診療助手

やんちゃなミックス犬とおっとりトイプードルと暮らす。

大学在学中に「病気になる前の予防が一番大事」と気づき、
ペットフードやペットサプリメントの会社に就職。
「食」に関するさまざまな知識を身につける。

愛犬を亡くしたときに
「もっと色んな情報を知っておけば」と感じた後悔を
「他の飼い主さんにはさせたくない」との思いから、
ライター活動を開始。

「勉強になった・信頼・わかりやすい」を目標に情報を発信しています。
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