犬は昔から人との暮らしに適応し、人との絆を深く築いてきた動物です。
今でもそれは変わることはなく、愛犬はかけがえのない存在だと感じている方は多いと思います。
しかし、だからこそ気を付けてほしいのが、飼い主さんが愛犬に何げなくやってしまうちょっとしたNG習慣です。
今回は、飼い主さんが何気なく愛犬にやりがちなNG習慣4選と、それを止めた方が良い理由・対処法をご紹介します。
<目次>
愛犬へのNG習慣が招く危険とは?
皆さんは、「飼い主の何気ない愛犬へのNG習慣」が場合によっては、最悪愛犬の寿命にまで影響してきてしまうのをご存知でしょうか?
「そんな大げさな…」と、特に愛犬を初めて迎えた飼い主さんは思われるかもしれません。
しかし、もしそのような考えをお持ちなら、愛犬との接し方には注意が必要です。
というのも、飼い主さんが愛犬へ何気なくやってしまうNG習慣は“習慣”というだけあって、日常化されています。
そのため、どの習慣がNGとなってしまう行動なのかは飼い主さん自身が気付かなければ、根本的な解決にはなりません。
愛犬へのNG習慣を把握しないままその状態を続けてしまうと、時には精神に、時には身体に、そして果ては寿命に影響を及ぼしてしまう可能性があります。
NG習慣は自律神経の乱れやホルモンバランスの乱れ、また、持病があればそれら持病の悪化などを助長し、これが結果的に『老化』を早める原因ともなり得てしまう場合があるのです。
それでは、飼い主さんが愛犬へ何気なくやりがちなNG習慣4選をご紹介します。
当て嵌まるようなNG習慣があった際には、改善を図るよう心掛けてあげてくださいね。
愛犬への何気ないNG習慣①:フードボウルを床に直置きして食事を与える
生きていく上で欠かせない食事は、どのような生き物であっても必ず必要になってきます。
けれど、そんな欠かせない食事を愛犬に与える際、フードボウルを床に直置きして与えている飼い主さんは少なくないのではないでしょうか?
中にはそうしないと食べてくれないといったワンコも居るため、致し方ない場合もあるかもしれません。
しかし、そうした特別な事情がないのにこうした習慣を続ける行為は、基本的には愛犬の身体に負担が掛かってしまうためNGです。
やめた方が良い理由
では、なぜフードボウルを床に直置きして食事を与えない方が良いのでしょうか?
それは愛犬の首や腰への負担に繋がってしまうからです。特に胴長短足のミニチュア・ダックスフンドやウェルシュ・コーギーなどは椎間板ヘルニアを発症しやすい犬種のため、この習慣を続けていると将来的にそうした病気が発症してしまうリスクが高まります。
また、こうした犬種に限らずとも首を下に下げた姿勢で食事を摂っている愛犬の場合、総じて首や腰へ負担が掛かっている可能性はとても高いため、注意しましょう。
フードボウル直置きへの対処法
本来、犬の正しい食事姿勢というのは首からお尻までの高さが平行であることです。
そのため、フードボウルを直置きして愛犬に食事を与えている場合には、高さの調整ができるフードボウルスタンドを活用すると良いでしょう。
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ちなみに我が家でも上記タイプのフードスタンドを使用しており、3代目の体高に合わせた高さに調節しています。
愛犬への何気ないNG習慣②:フローリングに何も敷かない
今となっては新築で使用される床材面積が、場合によっては9割以上フローリングで占めているという状態もあるほど、人気を誇っているフローリングですが、このフローリングにカーペットやジョイントマットなどの敷物を何も敷かずに愛犬と生活を共にしている飼い主さんは、注意が必要です。
この習慣を将来的にも変わらず続ける行為は、愛犬の身体への負担・病気の発症に繋がるため、NGです。
やめた方が良い理由
フローリングであれば掃除もしやすいですしダニの発生も抑制できるのに、なぜ犬がいる場合はそれだとダメなのでしょうか?
それは、愛犬の関節周りに負担が掛かってしまうからです。特に膝蓋骨脱臼(通称:パテラ)や椎間板ヘルニアを患いやすい小型犬や股関節形成不全を患いやすい大型犬、そして、足腰が弱り始めて踏ん張りが効かなくなるシニア犬については、それらの発症・悪化を助長してしまうため、必ずフローリングには滑らないための対策を施してあげるよう心掛けましょう。
フローリングへの対処法
フローリング材は確かに掃除のしやすさやダニ抑制から見ればとても効果的ですが、犬を迎えた場合は、少なくともその愛犬が最も多く過ごす場所には必ずカーペットやジョイントマットを設置するようにしましょう。
また分譲で、あまりにも面積が広い時には思い切ってフローリング自体をすべらない材質に変更(リフォーム)してしまうという手もあります。
ただ、カーペットやジョイントマットは大きさや物によってはピン・キリな部分があり、フローリング材の変更は大掛かりで費用も膨大なため、そうした時にはペット用のフローリングワックスを購入するのも良いでしょう。
特に分譲ではなく賃貸の時には、定期的な作業にはなってしまうものの、フローリングをフローリングとして使用できるため、掃除の手間やダニの発生などが気になる飼い主さんにはとてもオススメです。
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愛犬への何気ないNG習慣③:食事や散歩をルーティン化して愛犬と接する
私たち人は生活していく上で、ある程度決まったルーティンの元、生活をする生き物だと思います。
例えば起床は大体5時半頃とか、就寝は23時頃といった具合ですね。しかしこれをを愛犬にも適用して、散歩は大体朝の6時頃とか、食餌は飼い主さんが食べ終わった後という決め事をしてしまうと、それはかえって愛犬の精神的ストレスに繋がる恐れがあるためNGです。
やめた方が良い理由
では、なぜこうした決まったルーティンを設けて愛犬と接さない方が良いのでしょうか?
それは、ルーティン化してしまうとその通りに出来ない予定や事情が出来てしまった時に、愛犬に精神的ストレスを抱えさせてしまう恐れがあるからです。特にコロナによって在宅ワークが多くなった飼い主さんの場合には、食餌や散歩がルーティン化しやすい傾向にあるため、出来る限りルーティン化しないように心掛けましょう。
ルーティン化への対処法
犬は一般的に、時間の感覚は持っていないと言われています。しかし一方で犬は、人と同じく体内時計が存在し、また物事に対して習慣化しやすい動物だとも言われています。
毎回適えられる環境・ライフスタイルなら問題ないかもしれませんが、そうでない場合には要求吠えの原因や不満からくるイタズラなどを助長してしまう危険性があります。
愛犬の精神的ストレスは、上記でもお伝えしたように、こうした習慣が続いてしまうと自律神経・ホルモンバランスの乱れなどにも影響を及ぼします。
そのため、愛犬には時間のルーティン化が起こらない対応を心掛けるようにしましょう。
愛犬への何気ないNG習慣④:ご飯の時に「マテ」をさせる
しつけの一環として、ご飯をあげる際に愛犬へ「マテ」をさせては居ませんか?
犬の「マテ」 というしつけは、飼い主さんからしたらいざと言う時に役立つものでもあるため、ご褒美の役割も果たせる食餌時に「マテ」をマスター出来たら、一石二鳥ですよね。
しかしそうした習慣は、将来的に愛犬の精神面に負担やストレスを与えてしまう恐れがあるため、NGです。
やめた方が良い理由
ではなぜご飯をあげる際の「マテ」行為をやめた方が良いのでしょうか?それは、食餌時に与える「マテ」という指示が時として「おあずけ」を意味し、食に対する執着心に繋がってしまう可能性があるからです。食に対する執着心は、後にフードアグレッシブを引き起こす場合があります。
▼【あわせて読みたい!こちらの記事もオススメです!】
フードアグレッシブってなに?犬の性格や生活環境との関連性や原因・対処法について
>https://www.inutome.jp/c/column_9-230-38697.html
特に柴犬は警戒心やこだわりが強く、尚且つ繊細という一面も持ち合わせる犬種のため、注意しましょう。
ご飯時の「マテ」への対処法
フードアグレッシブは、一度なってしまうと自分のご飯を死守しようと飼い主さんであっても牙を剥いたり、吠えたりして牽制しようとします。
そのため、「マテ」などを教える際は食餌時に行うのではなく、食餌とは関係ない時に教えるように心掛けましょう。
まとめ
いかがでしたか?
今回は様々あるNG習慣の中から、何気なく愛犬にやってしまいがちの習慣を4つご紹介しました。
犬へのNG習慣は専ら飼い主さんが日頃から注意していれば防げるものが多いため、出来る限り意識した対応を心掛けてあげてくださいね。
また、生前疾患の多かったシェットランド・シープドッグをキッカケに取得した愛玩動物飼養管理士などの様々な資格の知識を生かし、皆様に役立つような記事を提供、執筆出来ればと思っております。
何卒、よろしくお願い致します。
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