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毛質の違いで性格が異なる犬がいるって本当?品種や特徴、性格の違いについて解説!

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人ではよく「左利きは天才肌が多い」とか、「くせ毛の人は性格にも癖がある」とか、その人の持つ特徴や仕草で、ある程度のイメージが持たれることは珍しくないかと思います。

しかし実は、犬にも毛質のちょっとした違いで性格が異なる犬が存在するってご存知でしょうか?

今回は、その品種や特徴、主な性格の違いについてまとめました。

毛質で違いが出る犬種には体格にも違いがある?

一般的に【毛質】と「性格」に関連性が出る犬種というのはそう多くはありません。

しかし、ある特定の品種に限っては、その【毛質】と「性格」に関連性を持っている犬種が存在しています。

また、こうした関連性を持ち合わせている犬種の場合、体格にもいくつか種類が存在したり、多少の違いが生じていたり、何かしら他の犬種とは異なる特徴を持ち合わせている傾向があります。

では、なぜそういった違いが生じているのでしょうか?

その理由は元となる犬種がその後、人の手によって様々な犬種と掛け合わさったか、そうでないかで性格に違いが生じている可能性があるからだと筆者は考えます。

というのも、例えば筆者が迎えている柴犬の場合、奥まった目と短めの鼻を持つたぬき顔と、キリッとした目と長めの鼻を持つきつね顔の違いはあれ、基本的な出生のルーツには違いはなく、性格にも違いはないと言われます。

しかしそれとは反対に、【毛質】と「性格」で違いが出ている犬種の場合では、そこには明確に違った犬種との組み合わせが関係していたり、原産国から別の国に渡った後でその国独自の改良が行われていたりすることで、その犬種の体格や見た目、性格が結果的に違いとして表れている傾向が強く窺えます。

ただ、【毛質】と「性格」で違いが生じる犬種が居るからといって、その犬種にはその犬種の良さがあり、愛嬌があり、魅力があることに変わりはありません。

犬の性格というのは、こうした【毛質】によって「性格」が異なる犬種も居るには居ますが、そうではない犬種でも性格は千差万別です。

そのため、次にご紹介する【毛質】と「性格」に関連性があると言われる犬種を迎える際には、あくまでもこれらの情報は参考程度に「こんな特徴があるんだ」くらいで留め、決して性格だけでその犬種の全てを判断しないようにしてくださいね。

毛質で性格に違いがある犬種① ボーダー・コリー

まず初めにご紹介する【毛質】で「性格」に違いがある犬種は、ボーダー・コリーです。

ボーダー・コリーは、イギリスを原産国とした牧羊犬で、全ての牧羊犬の中でも、最も有能で、理知的な犬種と考えられています。

そしてボーダー・コリーの賢さは、それまでアジリティーなどの競技会で常にトップを独占していたシェットランド・シープドッグを凌ぐほど、優秀な成績を残せると称されています。

そんなボーダー・コリーの毛質には、日本で馴染みのあるラフコート(長毛)タイプと、日本ではあまり馴染みのないスムースコート(短毛)タイプの2種類が存在します。

基本的に体格に対して目立った違いはないですが、スムースコートタイプは、その毛の短さからラフコートタイプよりもスリムな印象を与えるでしょう。

一般的に、ボーダー・コリーの性格は飼い主さんに忠実で、聡明な性格をしていることが多いと言われておりますが、毛質がラフコートタイプとスムースコートタイプでは、以下のような性格の違いがあると言われています。

ラフコート(長毛)タイプ

ラフコートタイプのボーダー・コリーの場合、性格の特徴は飼い主さんに忠実で、聡明な性格に加え、人懐っこく活発な性格をしていると言われています。

また、思慮深く愛情深い性格をしている面もあるため、子供との相性も良く、家庭犬にピッタリな性格をしています。

スムースコート(短毛)タイプ

一方、スムースコートタイプのボーダー・コリーの場合、見た目としてはスラッとした体形をしていて、性格の特徴はどちらかというとやや気難しく、頑固な一面を持ち合わせた性格をしていると言われています。

しかし、一度心を許した相手に対しては、自らすり寄って、人懐っこく優しい一面を覗かせます。

こうして見ると、まるで柴犬のような性格の持ち主ですが、家族に愛情深く接してくれるといった点は、どちらのタイプも変わらず魅力溢れる部分です。

毛質で性格に違いがある犬種② ゴールデン・レトリバー

次にご紹介する【毛質】で「性格」に違いがある犬種は、ゴールデン・レトリバーです。

ゴールデン・レトリバーもイギリスを原産とし、元は鳥猟犬として活躍する犬種でした。現在は、盲導犬や介助犬、災害救助犬など、私たちも知るところとなる使役犬で活躍する犬種ですね。

そんなゴールデン・レトリバーの毛質には、イギリスタイプとアメリカンタイプの2種類が存在します。

この違いは厳密に言えば、目や鼻が黒く、毛並みは短めで体格はややずんぐりむっくりの骨太な体系をしていれば、イギリスタイプ。そうではなく、目や鼻の色が濃い茶色、毛並みはほぼストレートで均整的なやや細身の体格をしていれば、アメリカンタイプになります。

一般的に、ゴールデン・レトリバーの性格は、どちらのタイプにおいても温和で賢く、優しい一面を持ち合わせている部分は同じですが、毛質がイギリスタイプとアメリカンタイプでは、以下のような性格の違いがあると言われています。

イギリスタイプ

イギリスタイプのゴールデン・レトリバーは、上記でも説明した通り一般的な性格にある温和で賢く、優しい性格は変わらないものの、それに加えて穏やかで大人しい性格をしていると言われています。

そのため、小さなお子さんが居るご家庭でも安心して迎えることが出来ます。

アメリカンタイプ

アメリカンタイプのゴールデン・レトリバーは、一般的な性格に加えて、イギリスタイプよりも活発で、好奇心旺盛な性格が強いと言われています。

また、ややハイテンションになりやすい性格をしているため、興奮しすぎには注意したいところです。

ただ、アメリカンタイプのゴールデン・レトリバーは、人の役に立ちたい作業欲求が強い特徴を持ち合わせているため、盲導犬や介助犬、セラピードッグなどで活躍する子が多いのが特徴です。

毛質で性格に違いがある犬種③ ダックスフンド

最後にご紹介する【毛質】で「性格」に違いがある犬種は、ダックスフンドです。

ダックスフンドは、ドイツを原産としていて、元はアナグマやウサギなどの駆除や捕獲を目的として活躍していた狩猟犬でした。

現在ではもっぱら愛玩犬として人気犬種ランキングでも常にTOP10には入っている程、人気の高い犬種ですが、そんなダックスフンドの毛質には、スムースコート(短毛)タイプ、ロングコート(長毛)タイプ、ワイヤーコート(剛毛)タイプの3種類が存在します。

ダックスフンドは、その体格にもスタンダード・ミニチュア・カニーンヘンといった違いがあることは然ることながら、標準的なスムースコートタイプに小型のスパニエル系やアイリッシュ・セターなどを掛け合わせて産まれたのが、ロングコートタイプと言われており、同様にシュナウザーやスコティッシュ・テリアなどのテリア種と掛け合わせて産まれたのが、ワイヤーコートタイプと言われています。

そんなダックスフンドの一般的な性格は、愛情深く遊び好きで、適度な警戒心を持ち合わせる番犬としての役割を担った性格をしています。

ただし、これら3種類の違いは、性格的にもそれぞれ違いが生まれており、毛質がスムースコートタイプ、ロングコートタイプ、ワイヤーコートタイプでは、以下のような性格の違いがあると言われています。

スムースコート(短毛)タイプ

最もポピュラーな種類として知られているスムースコートタイプのダックスフンドの性格は、上記の一般的な性格に加え、元気いっぱいで明るく、人懐っこい性格をしていると言われています。

そのため、とにかく遊ぶことが大好きで、獲物となるおもちゃを追いかけたり、穴を掘ったり、匂いを嗅いだり、3種類の中では一番狩猟犬気質な性格を持ち合わせたタイプと言って良いでしょう。

ロングコート(長毛)タイプ

ダックスフンドの種類の中でも、比較的見掛けることが多いのが、このロングコートタイプのダックスフンドではないでしょうか?

ロングコートタイプのダックスフンドの性格は、一般的なダックスフンドの性格に加えて、温厚で大人しく、おっとりとした性格をしていると言われています。

また、飼い主さんが大好きな一面を持ち合わせ、マイペースで楽天的な一面を持ち合わせているのも、このタイプの特徴です。

ワイヤーコート(剛毛)タイプ

シュナウザーに似た風貌をどことなく持ち合わせると共に、しっかりとダックスフンドの特徴を兼ね備えているワイヤーコートタイプの性格は、身近な人達に対してはとても忠実で懐っこい性格をしていると言われています。

しかし、一方でテリア種の血を引いていることもあり、やや気性が荒く、好戦的な一面も持ち合わせているのが特徴です。

また、知らない人に対する警戒心はとても強いため、小さい体格からは想像もつかない程の野太い吠え声で、他人をけん制する番犬としても向いているタイプと言われています。

まとめ

いかがでしたか?

前述でも述べましたが、こうした【毛質】の違いで「性格」に違いが出る犬種はそう多くはありません。

また、人の性格が10人いれば10通りあるように、犬の性格も人と同じように10頭いれば10通りあるため、今回ご紹介した犬種が、必ずしもみんながみんな同じという訳ではないでしょう。

しかし、だからこそ迎えた時にはその子自身の性格を尊重し、その子の性格に合った接し方を心掛けてあげてくださいね。

<参考書籍>

360°ビジュアル犬種大図鑑

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yukako

yukako

幼少期の頃より柴犬やシェットランド・シープドッグと生活を共にし、現在は3代目となる柴犬と暮らしております。
また、生前疾患の多かったシェットランド・シープドッグをキッカケに取得した愛玩動物飼養管理士などの様々な資格の知識を生かし、皆様に役立つような記事を提供、執筆出来ればと思っております。
何卒、よろしくお願い致します。