ペットを飼い始めると悩みはつきませんね。
特に飼い始めのときは「散歩が上手にできない」「トイレのしつけが難しい」など飼う前には想像していなかった悩みに向き合うことも多いです。
そこで今回はアンケート結果をもとに「飼い主さんがペットを飼い始めたときに悩んだこと」や「飼い主さんが行った解決策」をご紹介します。
「ペットを飼い始めたときと現在の違い」も合わせてご紹介いたしますので、ぜひ最後までご覧ください。
<目次>
「ペットの飼い始めに飼い主が悩んだこと」トップ5
ペット保険のアイペット損害保険株式会社がペットの飼育者(犬・猫) 564名に対し行った意識調査によると、飼い主さんがペットの飼い始めに悩んだことは下記のようになりました。
▼「ペットを飼い始めて悩んだことはなんですか?」
▼「ペットを飼い始めて悩んだことトップ5」(回答数:381)
1位:「トイレが決められた場所でできない」43.3%
2位:「無駄吠えをする」34.6%
3位:「お留守番ができない」27.8%
4位:「食欲がない」20.5%
5位:「なついてくれない」11.0%
青色の線が「飼い始めに悩んでいたこと」赤色の線が「今は解決したこと」を表しています。
飼い始めに飼い主さんが悩んだことで一番多いのは「トイレが決められた場所でできない(43.3%)」で次に「無駄吠えをする(34.6%)」「お留守番ができない(27.8%)」の順になりました。
ペットのしつけで一番つまづきやすいのがトイレトレーニングと言われていますが、飼い始めにうまくいかず悩んでいる方は多いようですね。
また「無駄吠えをする」「お留守番ができない」といった一緒に生活するうえで欠かせないしつけもうまくいかず悩んでいる方が多いことが伺えます。
しかし「今は解決したこと」の方のグラフを見てみると、大半の方のお悩みが現在は解決しているということがわかります。
では、飼い主さんたちはどのように悩みごとを解決していったのでしょうか。
次章で詳しくみていきましょう。
「私はこれで解決しました」飼い主が実践した悩みの解決法は?
同調査で「飼い始めに悩んだことの解決方法」を飼い主さんにたずねたところ、結果は下記のようになりました。
▼「悩んだことの解決方法は?」(回答数:319)
▼飼い主さんが実践した悩んだことの解決方法は?(回答数:319)
・「辛抱強く繰り返し教えた」57.7%
・「ペットの成長に伴って解決した」32.6%
・「ネットや本から知識を得て実践した」25.7%
・「ペットを飼っている知人・友人に相談」22.9%
・「ペットの専門家に相談」12.9%
悩みを解決するために飼い主さんが実践した解決法で一番多いのは「辛抱強く繰り返し教えた(57.7%)」で次に「成長に伴って解決した(32.6%)」「ネットや本から知識を得た(25.7%)」の順になりました。
6割近い飼い主さんがしっかりとペットと向き合い、辛抱強くしつけを繰り返しているという結果になりました。
ペットが新しい環境で新しい生活習慣を覚えていくのは時間がかかります。
なかなかうまくいかないとがっかりしたり苛立ったりするかもしれませんが、ペットも一生懸命覚えようとしているので、あきらめずに向き合い続けることが大切ですね。
ただ、飼い主さんが行った解決方法をみてみると、ペットの専門家に相談をしている方が非常に少ないことがわかります。
よかれと思って飼い主さんが行っていたことがより問題を悪化させていたり、本やネットで紹介されているしつけ方法がその子には適さなかったりすることもあります。
自分だけで解決するのが難しい場合は、ドッグトレーナーなどのペットの専門家に相談するとよいでしょう。
「本音はちょっと寂しい」ペットの成長にしんみりする飼い主は50%以上
ペットと一緒に生活する時間が長くなると、ペットの成長を感じる瞬間も増えてきますね。
困り事や悩み事が少なくなっていくのは嬉しいことですが、その反面ペットの成長に寂しさを感じる飼い主さんも多いようです。
同調査で「ペットの成長に寂しさを感じますか?」という質問に対し「寂しさを感じる」と答えた飼い主さんの割合は下記のようになりました。
▼「ペットの成長に伴い、さみしさを感じる経験の有無」(回答数:564)
▼「ペットの成長にさみしさを感じますか?」
・「さみしさを感じることがある」51%
・「さみしさを感じることはない」49%
半数以上の飼い主さんがペットの成長を嬉しく思う反面、「さみしい」とも感じてしまうようです。
では、どんな瞬間にペットの成長にさみしさを感じてしまうのでしょうか。
「さみしい」と感じた方にさみしさを感じる瞬間を伺ったところ。下記のような回答が寄せられました。
▼「ペットの成長を実感し、寂しくなる瞬間は?」(回答数:289)
▼「ペットの成長を実感し、寂しくなる瞬間は?」(回答数:289)
・「物事へのリアクションが小さくなった」51.2%
・「昔遊んでいたおもちゃで遊ばなくなった」41.9%
・「後ろ姿が大きくなった」23.9%
・「人見知りをしなくなった」13.5%
一番多い回答が「物事へのリアクションが小さくなった(51.2%)」で次に「昔遊んでいたおもちゃで遊ばなくなった(41.9%)」「後ろ姿が大きくなった(23.9%)」の順になりました。
子犬や子猫のときには毎日が発見の連続なので、物事へのリアクションが大きくなりますが、年齢を重ねていくと積み重なった経験がある分リアクションが薄くなります。
ペットが十分成長をしたという証でもあるのですが、子供の頃の姿を知っているだけに「ちょっとさみしい」と感じてしまう方も少なくないようです。
ペットを飼い始めたときと現在の違いは?
ペットを飼うときは「癒やされたい」「一緒に〇〇がしたい」といった理想を抱いて家族に迎えた方も多いのではないでしょうか。
では実際にペットと暮らしてみて、ペットの存在はどう変わっていったのでしょうか。
ペットを飼い始めた当初と現在の違いを比べてみましょう。
▼「飼い始めにペットに期待したこと、現在のあなたにとってペットの存在は?」
▼飼い始めにペットに期待したこと
・「癒やしや慈しみの対象」78.4%
・「家族関係に良い影響」53.1%
・「悲しみを埋める」11.2%
・「夢、憧れの存在」20.7%
▼現在あなたにとってペットの存在は?
・「癒やしや慈しみの対象」70.9%
・「家族関係に良い影響があった」66.9%
・「悲しみを埋める」14.3%
青い線が「飼い始め」黄色い線が「現在」の状態を表しています。
2つを比較するとペットを飼い始めたときは「癒やし」や「夢、憧れの実現」といったことに重きをおいている方が目立ちますが、現在は「家族関係に良い影響があった」と答えた方が非常に多くなっています。
ペットがいるとペットの話題で家族間の会話が増えたり、揉め事があってもペットがきっかけで仲直りしたりすることも少なくありません。
一緒にいて癒やされることはもちろんですが、当初思い描いていた以上にかけがえのない存在になっていっていることがアンケート結果からよみとれますね。
ペットを飼い始めた頃はしつけやトレーニングなどで悩むことも多いです。
ですがペットと一緒に悩みを乗り越えていくことで、信頼関係が生まれかけがえのない存在になっていきます。
最近ペットを飼い始めた方やしつけに悩んでいる方は今回ご紹介した内容をぜひ参考にしてみてくださいね。
<参考URL>
ペットの成長は嬉しい!だけど、ちょっぴり「さみしい」と感じる飼い主は 半数を超えている アイペット損害保険株式会社
>https://www.ipet-ins.com/info/4325/
<画像元>
Unsplash
・(元)認定動物看護師
・一般社団法人日本小動物獣医師会 動物診療助手
やんちゃなミックス犬とおっとりトイプードルと暮らす。
大学在学中に「病気になる前の予防が一番大事」と気づき、
ペットフードやペットサプリメントの会社に就職。
「食」に関するさまざまな知識を身につける。
愛犬を亡くしたときに
「もっと色んな情報を知っておけば」と感じた後悔を
「他の飼い主さんにはさせたくない」との思いから、
ライター活動を開始。
「勉強になった・信頼・わかりやすい」を目標に情報を発信しています。
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