新型コロナでお家時間が増え、最近ペットをお迎えしたという方も多いのではないでしょうか。
新しく家族が増えるとライフスタイルがガラリと変わるため、夫婦関係にもいろいろな変化がおきます。
では、新しくペットを迎えると夫婦仲はどう変わっていくのでしょうか。
今回は「ペットが夫婦関係に与える影響」や「ペットを飼った後に飼い主さんが感じた変化」をご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
8割以上の飼い主さんが「夫婦仲は円満」と回答
ペット保険のアイペット損害保険株式会社が既婚のペット飼育者を対象に「ペットと夫婦に関するアンケート」を実施しました。
ペット飼育者(675名)に対し「夫婦仲は円満ですか?」とたずねたところ、「円満である」と答えた割合は下記のようになりました。
▼夫婦仲は円満だと思いますか?(回答数:675名)
▼「夫婦仲」は円満だと思いますか?(全体:675名)
・「円満だと思う」39.3%
・「どちらかというと円満だ」46.1%
・「どちらかというと円満ではない」8.1%
・「円満ではない」4.3%
表を見てみると夫婦ともに「円満である」「どちらかというと円満だ」と回答した人は8割以上にのぼりました。
多くの飼い主さんが「うちは夫婦仲が良い」と感じているという結果になりました。
夫婦仲が良いと感じる理由のひとつに会話の多さがあると思います。
では、夫婦間の会話でペットの話題はどのくらいのボリュームを占めているのでしょうか。
次章で詳しくみていきましよう。
夫婦間の会話で一番多いペットの話題は?
同アンケートで夫婦間の会話でペットの話題が占める割合を調査したところ、結果は下記のようになりました。
▼「夫婦の会話でペットの話題が占める割合」(回答数:675名)
▼夫婦の会話でペットの話題が占める割合は?(全体:675名)
・「0%」2.7%
・「1~20%未満」41.2%
・「20~50%未満」40.1%
・「50~80%未満」12.7%
・「80%以上」3.3%
夫婦の会話にペットの話題がのぼらないという飼い主さんは非常に少数で、ほとんどの飼い主さんが会話の中にペットの話題をいれているという結果になりました。
では、夫婦間で話すペットの話題で一番多い内容はなんでしょうか。
▼「夫婦間で話すペットの話題は?」(回答数:675名)
▼「夫婦間で話すペットの話題は?」(犬飼育者:472名)
1位:「食べ物・食事に関して」60.8%
2位:「しつけ」58.3%
3位:「体調」56.6%
一番多い回答が「食事に関して(60.8%)」で次に「しつけ(58.3%)」「体調(56.6%)」の順になりました。
どの話題も悩みの種になることが多い内容ですが、日常的に夫婦でしっかりと話し合っている様子がうかがえます。
こういった共通の話題でコミュニケーションをしっかり取ることが、夫婦仲を円満にすることにも繋がっているのかもしれませんね。
ペットのお世話の分担割合は?
ペットを飼うと片方にお世話の割合が偏って、喧嘩になってしまうということをよく耳にしますね。
では、実際にペットのお世話の分担割合はどうなっているのでしょうか。
同アンケートで「ペットのお世話の分担」に関して調査したところ、結果は下記のようになりました。
▼犬のお世話はどちらがされていますか? (回答数:486名)
▼犬のお世話はどちらがされていますか?(割合が多い方を表示)
・「食事」妻62.8%
・「トイレ」妻57.0%
・「しつけ」妻53.1%
・「遊び」妻44.3%
・「散歩」夫47.7%
赤色が「妻」青色が「夫」を表しています。
グラフを見てみると「食事」「トイレ」「しつけ」といったお世話は妻が担当していることが多いですが「遊び」や「散歩」は夫が担当している割合が高い傾向にあることがわかります。
また配偶者がペットのお世話に積極的かを調べたアンケートでは、夫、妻ともに7割以上の方が「配偶者はペットのお世話に積極的だと感じる」と回答しました。
▼「配偶者はペットのお世話に積極的ですか?」(回答数:675名)
▼「配偶者はペットのお世話に積極的ですか?」(全体:675名)
・「積極的だと思う」49.7%
・「やや積極的だと思う」32.7%
・「積極的だとあまり思わない」12.4%
・「積極的だと思わない」5.2%
お世話の分担は一方に偏るともめることも多いですが、このグラフを見てみると多くの飼い主さんがうまく役割を分担しながらお互い積極的にペットのお世話を行っている様子がうかがえます。
ペットを飼いはじめて飼い主さんが感じた変化
では、ペットを家族にお迎えして飼い主さんが「変わった」と感じた変化はなんでしょうか。
同アンケートでペットを飼った後の夫婦仲を調査したところ、結果は下記のようになりました。
▼「ペットを飼ってから夫婦仲はどう変化しましたか?」(回答数:603名)
▼「ペットを飼ってから夫婦仲はどう変化しましたか?」(全体:603名)
・「良くなった」27.4%
・「少し良くなった」30.3%
・「少し悪くなった」3.8%
・「悪くなった」1.7%
・「変わらない」36.8%
グラフを見てみると、夫妻ともに「夫婦仲がよくなった」「少し良くなった」と回答した方は半数以上にものぼりました。
また「夫婦におけるペットの存在」の調査では、ペットの存在がきっかけになって喧嘩後仲直りしたという経験が多数よせられました。
▼「ペットがきっかけで仲直りをしたことがあるか」(回答数:675名)
▼「ペットがきっかけで仲直りをしたことがあるか」(全体:675名)
・「仲直りをしたことがある」41.4%
・「仲直りをしたことがない」26.7%
犬は平穏を好む生き物なので、家族間の雰囲気が悪くなると仲裁をしようとしたり、不安な表情を見せることがあります。
そういったことがきっかけで喧嘩をやめたり、仲直りをするケースが多いようです。
かわいいペットがいるだけでも心が癒やされますが、それ以上の役割をペットが担ってくれていることがよくわかりますね。
今回のアンケートを見ると、ペットが夫婦関係に与える影響は非常に大きいことがわかります。
これからペットを迎え入れようと考えている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
<参考URL>
ペットと夫婦に関する調査
>https://www.ipet-ins.com/info/15377/
<画像元>
Unsplash
・(元)認定動物看護師
・一般社団法人日本小動物獣医師会 動物診療助手
やんちゃなミックス犬とおっとりトイプードルと暮らす。
大学在学中に「病気になる前の予防が一番大事」と気づき、
ペットフードやペットサプリメントの会社に就職。
「食」に関するさまざまな知識を身につける。
愛犬を亡くしたときに
「もっと色んな情報を知っておけば」と感じた後悔を
「他の飼い主さんにはさせたくない」との思いから、
ライター活動を開始。
「勉強になった・信頼・わかりやすい」を目標に情報を発信しています。
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