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犬なのに?雪を嫌がる犬と好む犬の違い、その理由や雪を嫌がる時の対処法について解説

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皆さんは、『犬と雪』と聞くと、どんなイメージをお持ちになるでしょうか?「大好き!」とか、「遊び回る!」とか、「興奮する!」とか…。

『犬と雪』というワードだけでも、これだけの言葉がピッタリ!と思えるほど、『犬と雪』の関係性は深いように思えます。

しかし実際のところはそう単純な話ではないのかも?

今回は、雪を好む犬と嫌がる犬の違い、その理由や雪を嫌がる時の対処法をご紹介します。

雪を好む犬と嫌う犬が居る違いとは?

犬にとって雪という存在は、一言で言ってしまえば『謎の物体』と言えます。具体的に犬にとっての雪の好き嫌いを語る前に、筆者が実際に今まで飼養してきた3頭の愛犬で感じたことを、まずはご紹介します。

筆者はこれまで3頭の犬を飼養していますが、その3頭とも寒さにも雪にも比較的強い柴犬とシェットランド・シープドッグでした。

しかし、初代柴犬は雪にはどちらかというと無反応で、好きもなければ嫌いという反応も示さず、2代目シェルティは初めて雪を見た時だけ大興奮、そして現在、3代目柴犬の雪への反応は、雪が降った時はもちろんの事、雪が溶けてなくなるまで興味津々というのが我が家の愛犬たちです。

このように、2代目シェルティを除いては、同じ柴犬という犬種でありながら初代と3代目では、全く正反対の反応を見せています。

そのため、雪が「楽しいもの」と思う犬も居れば、いつもと違った状況に、大きな戸惑いを見せ、「不安で怖いもの」と思う犬が居るのも頷けるのではないでしょうか?

ただ、この結果はあくまでも筆者の実体験に基づいたもので、大まかに言ってしまえば雪を犬が好むも嫌うも『十犬十色』というのが最もしっくりくると筆者は思っていますが、具体的にはどうなのでしょう?

続いては、雪を好む犬と嫌う犬が居る具体的な理由を見ていきましょう。

雪を好む犬の理由って?

一般的に、犬は元々遊ぶのが大好きな動物と言われています。

ハッキリとした理由は解明されていないものの、『犬から見た世界』という日本でも翻訳され発売された本の著者、Alexandra Horowitz(アレクサンドラ・ホロウィッツ)博士によれば、「何よりも、体に雪が降るという感覚そのものが犬にとって魅力的なのではないかと思います」と語っています。

そのため、多くの犬は雪が降るとジッと見つめたり、興奮して雪を食べる素振りを見せたりしますが、そうする理由には、具体的に次のようなことが考えられています。

雪自体がオモチャに思えるから

犬にとって雪という存在は、普段公園内で感じている芝生の感触とは違ったフワフワとした感触や、走る度に舞い上がる雪など、感じられないものばかりのオンパレードです。

そのため、犬にとっては雪自体がおもちゃのように遊べる存在となっていて、それだけで「楽しいもの!」という認識を持てる存在となっているのだと思われます。

いつもと違った新鮮味を味わえるから

一つ目の理由と似た部分がありますが、雪が降るとそれまで見慣れた景色が一面銀世界となって現れるため、犬にとっては体感だけではなく、視覚的にも嗅覚的にも違った感覚を得られます。

特に雪に覆われた白銀世界は、いつもよりも静かで、飼い主さんの声も違って聞こえてくることから、犬にしてみれば見るもの嗅ぐもの全てが『新鮮なもの』として味わえているのかもしれません。

寒冷地原産の犬にとって雪は刺激になるから

室内飼育が周知の事実になったとはいえ、やはり寒冷地を原産とするニュー・ファンドランドといった犬やソリ犬として活躍するシベリアン・ハスキーといった密生した被毛を持つ犬にとっては、雪の冷たさや刺激はとても心地よいもので、成犬の場合は特に体内に篭った熱などの発散にも役立つため、好む犬が多いのだと思われます。

雪を嫌う犬の理由って?

では逆に、雪を嫌う犬の理由とは何なのでしょうか?

獣医師であり、動物行動学者のPaul McGreevy(ポール・マクグリーヴィー)教授や複数の専門家は、「中には雪が苦手な犬が居ます、そういった犬は雪の中を移動するのが向いていないのです」と、いくつかの理由を語っています。

その理由とは何なのか、上記で筆者の実体験のような犬の性格や特徴だけではない、犬が雪を嫌う具体的な理由には、次のようなことが考えられています。

ケガや病気をしているから

人であってもそうですが、犬がケガや病気を患っている場合、冷たさが直接伝わる雪は避ける傾向にあります。

中でも関節炎などの持病を持ち合わせている愛犬にとっては、雪の存在は喜びよりもツラさや痛みを感じている可能性が考えられます。

それまで雪に対して楽しそうにしていた愛犬が突然雪を嫌がるようになったというような姿が見られたなら、何かしら不調があるかもしれないので、一度動物病院で診てもらっても良いかもしれません。

短毛種や小型犬などは寒さに耐性がないから

ダブルコートでも短毛過ぎるパグやフレンチ・ブルドッグ、シングルコートのイタリアン・グレーハウンドやミニチュア・ピンシャー、そして小型犬のチワワやヨークシャー・テリアなどは、そもそも寒さに対する耐性がなく、毛も少なく皮膚も弱いお腹周りは、洋服を着せるといった対策を取らないとすぐに冷え、油断してしまうと低体温症の恐れも高いため、短毛犬種にとっては、雪の存在はあまり好まない子も多いかもしれません。

体格や体型によっては疲れるのが早いから

例えばスパニエル種の犬やコリー種といった長毛種の場合、肉球の間に生えている毛が雪によって凍ってしまう場合があり、そうなってしまうと変な風に肉球が押し広げられたりして、痛みなどを伴う可能性があります。

また、ダックスフントやバセット・ハウンドといった犬で軟骨形成不全症を患っていたりすると、雪の中は疲れやすいため、雪が嫌いと感じるワンちゃんは多いかもしれません。

高齢犬になり雪に対する魅力が失われたから

元々は雪が大好きだった愛犬でも、年齢を重ねるごとに、免疫力の低下や体力の低下などで、雪に対する魅力を感じなくなり、嫌いというより苦手になる子はいることでしょう。

特に関節痛や甲状腺機能低下症など、免疫系統に何かしらの病気を患っている子にとっては、雪の散歩などは億劫の子が多いかもしれませんね。

犬が雪を嫌がる時の対処法

犬にとって雪が必ずしも楽しいもの、面白いものではないことが分かったところで、犬がもしも雪を嫌がってしまう時にはどうすれば良いのでしょう?

結論から申し上げますと、雪の日の散歩などは無理に行かないのが最善策だと言えます。

雪の日の散歩は足元も悪く、犬の肉球が冷たくなったり、濡れたりするだけではなく、飼い主さん自身も転倒などの危険性が高まるため、雪を愛犬が嫌がるようなら無理に散歩に出掛けるのではなく、家の中で知育トイといった頭を使って遊ぶおもちゃで愛犬と一緒に遊んであげましょう。

もし仮に、愛犬が排泄などを外でしかしない、外に似たような状況でしかしない場合には、ベランダやトイレなどに人工的な芝生を用意して、トイレトレーニングを試してみましょう。

ただ、日本犬などは『意地でもトイレは外派!』という子も少なくないため、そういった場合には犬用の靴や靴下を履かせたり、屋根で雪などを凌げる場所まで愛犬を連れていったりして、なるべく愛犬の負担にならないような工夫の上、散歩に出掛けてあげてください。

まとめ

いかがでしたか?

現在、我が家にいる3代目の柴犬にとって、雪という存在は、それはそれは面白いものという認識のようですが、いずれはそれにも慣れ、あまり反応しなくなる時が来るのかな?とも、感じています。

しかし、犬が雪を好むも嫌うも人と一緒で【十犬十色】なので、冬という季節にしか降らない雪が積もった際には、愛犬と一緒に愛犬の反応ごと楽しんで雪の日の一日を過ごしてあげてくださいね。

<参考サイト>

Why do animals love to play in the snow?|動物はなぜ雪遊びが好きなのですか?
>https://www.popsci.com/why-do-animals-love-play-snow/#page-2

SCIENTIFIC AMERICAN Why some dogs hate snow|一部の犬が雪を嫌う理由
>https://blogs.scientificamerican.com/dog-spies/why-some-dogs-hate-snow/

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yukako

yukako

幼少期の頃より柴犬やシェットランド・シープドッグと生活を共にし、現在は3代目となる柴犬と暮らしております。
また、生前疾患の多かったシェットランド・シープドッグをキッカケに取得した愛玩動物飼養管理士などの様々な資格の知識を生かし、皆様に役立つような記事を提供、執筆出来ればと思っております。
何卒、よろしくお願い致します。
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