あなたが犬を選ぶとき、どんな犬種を選びますか?
毎年のように「人気犬種ランキング」が発表されていますが、年代ごとに人気犬種を調べてみると、年代によって好む犬の傾向が異なっているようです。
愛犬との生活を楽しむには、好きな犬種だけでなく自分の年齢やライフスタイルを考えて選ぶことが大切です。
今回は「20~30代」「40~50代」「60~70代」の3つの年代ごとに人気の犬種トップ10と選ばれている理由をご紹介しますので、犬を選ぶときの参考にしてみてくださいね。
「20~30代に人気の犬種」トップ10
アニコム損害保険㈱が契約者の年代別に人気の犬種を調査したところ、20~30代に人気の犬種は下記のようになりました。
▼20~30代に人気犬種 トップ10 (125,420頭を集計)
1位:「ミニチュア・ダックスフンド」
2位:「チワワ」
3位:「トイ・プードル」
4位:「フレンチ・ブルドッグ」
5位:「柴」
6位:「パピヨン」
7位:「混血犬(体重10kg未満)」
8位:「ウェルシュ・コーギー・ペンブロー」
9位:「ヨークシャ・テリア」
10位:「ポメラニアン」参照元: 年代別 人気犬種ランキング 2009 年9月 10 日公開情報
https://www.anicom-page.com/hakusho/family/pdf/090910.pdf
一番人気の犬種は「ミニチュア・ダックスフンド」で次に「チワワ」「トイ・プードル」という結果になりました。
全体的に小型犬が多い傾向にありますが、ランキング内に「フレンチ・ブルドッグ」「ウェルシュ・コーギー・ペンブローク」といった活発な犬種がランクインしています。
20代や30代は体力もあり、いろいろな場所に出かける機会も多いです。
一緒に遊んだり出かけたりするライフスタイルにあった犬種が選ばれているのではないでしょうか。
「40~50代に人気の犬種」トップ10
次に40~50代の情報をみていきましょう。
40~50代に人気の犬種は下記のようになりました。
▼40~50代に人気犬種 トップ10 (125,420頭を集計)
1位:「ミニチュア・ダックスフンド」
2位:「トイ・プードル」
3位:「チワワ」
4位:「柴」
5位:「ヨークシャ・テリア」
6位:「パピヨン」
7位:「ウェルシュ・コーギー・ペンブローク」
8位:「ミニチュア・シュナウザー」
9位:「シー・ズー」
10位:「ポメラニアン」参照元: 年代別 人気犬種ランキング 2009 年9月 10 日公開情報
https://www.anicom-page.com/hakusho/family/pdf/090910.pdf
20~30代と同じくトップ3は「ミニチュア・ダックスフンド」「トイ・プードル」「チワワ」となりました。
20~30代のランキングと異なるところは、「シー・ズー」と「ミニチュア・シュナウザー」がランクインしているところです。
「ミニチュア・シュナウザー」は元々人気の高い犬種ですが、2011年にテレビドラマに出演したことで一気に知名度が上がり、毎年人気犬種ランキングの上位にランクインするようになりました。
また、「シー・ズー」は愛情深く人懐こい性格なので初心者でも飼いやすい犬種です。
50代は子育てが一段落する方も多い年齢なので、犬を飼い始める方も多く、小型で飼いやすい犬種が人気なのではないでしょうか。
「60~70代に人気の犬種」トップ10
最後に60~70代のランキングをみていきましょう。
60~70代に人気の犬種は下記のようになりました。
▼60~70代に人気犬種 トップ10 (125,420頭を集計)
1位:「ミニチュア・ダックスフンド」
2位:「トイ・プードル」
3位:「チワワ」
4位:「柴」
5位:「シー・ズー」
6位:「ヨークシャ・テリア」
7位:「ラブラドール・レトリーバー」
8位:「ゴールデン・レトリーバー」
9位:「パピヨン」
10位:「ポメラニアン」参照元: 年代別 人気犬種ランキング 2009 年9月 10 日公開情報
https://www.anicom-page.com/hakusho/family/pdf/090910.pdf
他の年代と同じく人気犬種のトップ3は「ミニチュア・ダックスフンド」「トイ・プードル」「チワワ」となりました。
他の年代と異なる点は大型犬の「ラブラドール・レトリーバー」と「ゴールデン・レトリーバー」がランクインしているところです。
大型犬は小型犬と比べて体が大きいため「食事代」「トリミング代」「診療費」が多くかかり、広い飼育スペースも必要になります。
また、力も強いのでしつけの難易度も高く、運動量も豊富です。
そのため「住居環境」「お金」「時間」といったことに余裕がとれる60代70代の飼育率が高い傾向にあるようです。
年代別の人気犬種からみえること
ランキングを見てみると、どの年代においても「ミニチュア・ダックスフンド」「トイ・プードル」「チワワ」の人気が高いことがわかりました。
また20~30代にかけては活発な犬種が好まれる傾向にあり、60~70代では住居や時間に余裕がとれることもあり大型犬が好まれているようです。
全体的な印象としては、自分たちの年齢やライフスタイルにあった犬種を選んでいる印象がありますが60~70代に大型犬がランクインしているのは、少し注意が必要だと感じます。
60~70代が大型犬を飼うときの注意点
・自分が「病気」「足腰が悪くなった」ときに犬のお世話はどうするか
・犬に介護が必要になったときに介助できるか
・犬が寝たきりになったときの交通手段があるか
・一生涯飼い続けられる金銭的余裕があるか
大型犬の介護は体重がある分、人の介護と同じくらい大変で体力を使います。
また犬の年齢が高くなると動物病院に行く機会も増えますが、交通手段を考えておかないとキャリーに入らない大型犬はタクシーの乗車を断られる可能性もあります。
多くの飼い主さんがきちんと将来を見据えた上で犬種をセレクトしていると思いますが、60代70代は病気などで急に入院する可能性もある年齢です。
大型犬の飼育は特に求められることが多いので、自分たちの5年後10年後を見据えて犬種を選びましょう。
▼こちらの記事もオススメです
「60歳以上でもペットを飼い続けたい人」が9割!新しく犬を迎えられる最後の年齢は?【動物看護師が解説】
>https://www.inutome.jp/c/column_9-148-35409.html
アンケート結果を見てみると飼う世代によって、好む犬種に傾向があることがわかりました。
犬の寿命は獣医療の進歩や飼い主の知識向上によって、約2倍ものびています。
老後は人間と同じように介護をすることも多いので、自分の5年後10年後も見据えて犬種を選ぶようにすることが大切です。
<参考URL>
年代別 人気犬種ランキング
>https://www.anicom-page.com/hakusho/family/pdf/090910.pdf
第9回 ペットの飼育放棄をする高齢者
>https://299navi.com/topics/petlifenet/315
<画像元>
Unsplash
写真AC
・(元)認定動物看護師
・一般社団法人日本小動物獣医師会 動物診療助手
やんちゃなミックス犬とおっとりトイプードルと暮らす。
大学在学中に「病気になる前の予防が一番大事」と気づき、
ペットフードやペットサプリメントの会社に就職。
「食」に関するさまざまな知識を身につける。
愛犬を亡くしたときに
「もっと色んな情報を知っておけば」と感じた後悔を
「他の飼い主さんにはさせたくない」との思いから、
ライター活動を開始。
「勉強になった・信頼・わかりやすい」を目標に情報を発信しています。
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