犬のおもちゃにはいろいろ種類がありますが、その中に「知育」と名前がついているものがありますね。
知育のおもちゃは「ストレス解消」や「脳トレになる」と耳にするので「愛犬にも買ってあげようかな」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は「知育のおもちゃの効果」や「知育のおもちゃを選ぶポイント」をお話していきます。
「愛犬が遊ばなかったらどうすればいいの?」といった疑問も解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
<目次>
「知育のおもちゃ」と「ふつうのおもちゃ」の違いは?
知育のおもちゃとふつうのおもちゃの違いはなんでしょうか。
引っ張りっこのロープやボールなどのふつうのおもちゃは「噛みつく」「追いかける」といった犬の本能を刺激する遊びが多いです。
一方、知育のおもちゃはおもちゃの中にフードやオヤツを入れることができ、取り出すためには頭を使わなくてはいけません。
「どうやったらオヤツを取りだせるか」を犬自身がじっくり考え、試行錯誤することによって考える力が身につきます。
おもちゃによって役割が違うので、ロープやボールのおもちゃしか持っていないという方は知育のおもちゃも加えると遊びにバリエーションを増やすことができます。
知育のおもちゃのメリットや効果は?オススメする6つの理由
知育のおもちゃで遊ぶことでどんなメリットや効果が得られるのでしょうか。
ポイントを「6つ」にまとめました。
▼知育のおもちゃの効果・メリット6つ
①飼い主さんとコミュニケーションがとれる
➁集中力がアップする
③自分で考えて行動する力が身につく
④ストレス解消
⑤シニア犬の認知予防
⑥早食い防止
①飼い主さんとコミュニケーションがとれる
知育のおもちゃは愛犬にポンっと与えて終わりではありません。
どうやって遊ぶのか、どうやったらオヤツを取り出せるのか、飼い主さんが横について教える必要があります。
やり取りを通してコミュニケーションをとることができるので、愛犬と良い関係を築いていくことにもつながります。
➁集中力がアップする
オヤツをゲットするために全神経をおもちゃに集中させることで、集中力がアップしていきます。
集中力がアップすると他のトレーニングの際に「飼い主さんの指示に集中できる」「指示が通りやすくなる」など良い効果が期待できます。
③自分で考えて行動する力が身につく
おもちゃで遊んでいくうちに、犬自身が考え行動する力が身についていきます。
こういった自立心が育ってくると、短時間でコマンドを理解できるなど、トレーニングやしつけの面でも役立ちます。
④ストレス解消
犬の毎日を振り返ってみると、散歩とごはんのとき以外のイベントが少ないですね。
実は刺激のない単調な生活はストレスになることがわかっています。
頭や鼻などを使って遊ぶとよい刺激になるので、ストレス解消に役立ちます。
⑤シニア犬の認知予防
年齢が高くなるとだんだん認知機能が低下していきます。
無理のない範囲で頭や鼻や手を使った遊びで刺激を与えると、認知機能の維持に役立つといわれています。
⑥早食い防止
休憩なく一気にガツガツごはんを食べると、誤飲や胃捻転などをまねく恐れがあります。
知育のオモチャは少しずつオヤツが出てくる設計になっているものが多いので、早食い防止で活用するのもよいでしょう。
知育のおもちゃを選ぶときのポイント
知育のおもちゃにはメリットやうれしい効果が多いことがわかりました。
では、知育のおもちゃを選ぶとき、どんなところを見て選べばよいのでしょうか。
ポイントを「3つ」にまとめました。
知育のおもちゃを選ぶポイント
①安全に遊べるか
➁お手入れは簡単か
③難易度は愛犬にあっているか
①安全に遊べるか
知育のおもちゃは「木製」「プラスチクック製」「布製」など色々な素材のものがあります。
犬が手でたたいたりかじったりするので、壊れにくいものを選びましょう。
また万が一割れたり壊れたりしても愛犬を傷つけない設計になっているかも確認しましょう。
➁お手入れは簡単か
オヤツを詰めたり犬が舐めまわすのでオモチャは不衛生になりがちです。
水洗いやふき取りが簡単にできるなど、お手入れしやすいものを選びましょう。
③難易度は愛犬にあっているか
おもちゃによって難易度は変わります。
つい難易度が高いものを選びたくなってしまいますが、愛犬に難易度があっていないとイライラしておもちゃを壊したり、くじけて遊ぶのをやめてしまいます。
最初は難易度が低いおもちゃからはじめて、慣れてきたら少しずつ難易度をあげていきましょう。
愛犬が知育のおもちゃで遊ばなかったらどうする?
せっかく知育のおもちゃを買っても愛犬が遊ばなかったら、どうしたらよいのでしょうか。
愛犬が遊ばない理由は「2つ」考えられます。
愛犬が遊ばない理由は?
・オヤツが魅力的ではない
・なかなかオヤツがゲットできない
・オヤツが魅力的ではない
普段から食べ慣れているオヤツだと、いつでも口にできるので魅力を感じていないのかもしれません。
遊びで使うオヤツは「その時しか食べられない特別なもの」を使うのがおすすめです。
オヤツの特別感が増すと犬も夢中になって遊んでくれます。
・なかなかオヤツがゲットできない
知育のおもちゃは仕掛けを動かさないとオヤツが出てこないなど、仕組みを理解するのが難しいものが多いです。
すぐにオヤツがゲットできないと犬にとっていいことが起きないので、嫌になってやめてしまう場合があります。
最初は舐めたらすぐにとれる、転がしたらすぐに取れるなど、飼い主さんが難易度を調整して愛犬が興味をもって続けられるように工夫してあげましょう。
知育のおもちゃは愛犬と一緒にステップアップしていけるのが魅力です。
ストレス解消や考える力が身につくなどいろいろな効果も期待できるので、まだ知育のおもちゃを持っていないという方はぜひこの機会に購入してみてはいかがでしょうか。
<参考書籍>
ドッグ・トレーナーに必要な 「犬に信頼される」テクニック ヴィベケ・リーセ 藤田 りか子 (著)
ドッグ・トレーナーに必要な「複数の犬を同時に扱う」テクニック ヴィベケ・リーセ 藤田 りか子 (著)
<参考URL>
犬の「認知症」について 鳥取大学共同獣医学科 獣医臨床検査学
>https://vth-tottori-u.jp/wp-content/uploads/2021/04/topics.vol_.108.pdf
<画像元>
Unsplash
・(元)認定動物看護師
・一般社団法人日本小動物獣医師会 動物診療助手
やんちゃなミックス犬とおっとりトイプードルと暮らす。
大学在学中に「病気になる前の予防が一番大事」と気づき、
ペットフードやペットサプリメントの会社に就職。
「食」に関するさまざまな知識を身につける。
愛犬を亡くしたときに
「もっと色んな情報を知っておけば」と感じた後悔を
「他の飼い主さんにはさせたくない」との思いから、
ライター活動を開始。
「勉強になった・信頼・わかりやすい」を目標に情報を発信しています。
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