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「犬のおもちゃは菌がいっぱい?!」夏に向けて知りたいおもちゃを洗う頻度とお手入れ方法

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みなさん、愛犬のおもちゃはこまめに洗っていますか?

犬が舐めたりくわえたりするおもちゃは菌が繁殖しやすく不衛生になりがちです。

うっかりお手入れを忘れていると、病気を引き起こす感染源になってしまうかもしれません。

そこで今回は「おもちゃを洗わずにいるとどうなるのか」や「おもちゃを洗う頻度」について解説していきますので、ぜひ最後までごらんください。

犬のおもちゃは菌がいっぱい?!

犬が遊んだ後のおもちゃにはどのくらい菌が付着しているのでしょうか。

犬のおもちゃの菌数を調べた研究は見つけられなかったのですが、イングランドのハートプリー大学の調査によると、犬の水入れは世帯内で4番目に汚染された場所だったそうです。

犬が直接口をつけるおもちゃには唾液や食べかす、口内細菌などが付着します。

おもちゃをいつまでも洗わないでいると、口内細菌たちは食べかすなどを栄養源にして、どんどん増殖していきます。

また、オモチャにはよだれもついているので、犬の抜け毛やホコリなどもつきやすく不衛生になりがちです。

水入れと同じようにおもちゃも菌まみれになっているかもしれません。

おもちゃを洗わずにいると、どうなるの?

では、犬のおもちゃをずっと洗わずにいると、どうなってしまうのでしょうか。

先ほど犬のおもちゃには、口内細菌が付着しているとお話ししましたね。

犬の口内にはさまざまな種類の菌がいますが、増殖すると病気を引き起こすものもあります。

▼犬の口内細菌と菌が引き起こす病気
・レンサ球菌→傷口を化膿させる
・ブドウ球菌→下痢、腹痛などを引き起こす他、傷口を化膿させる
・大腸菌→下痢、腹痛など食中毒を引き起こす
・ウエルシュ菌→下痢、腹痛、ガスによる腹部膨張を引き起こす
・パスツレラ菌→傷口を化膿させる

ブドウ球菌やレンサ球菌は犬の常在菌ですが、増殖するといろいろな病気を引き起こす原因になります。

汚れたおもちゃで遊ぶと犬が食中毒を引き起こしてしまうかも知れませんし、赤ちゃんや幼児が誤って口に入れてしまうと、病気になってしまうかもしれません。

特に蒸し暑い夏は菌が増殖しやすい環境なだけでなく、下痢や嘔吐が増える時期でもあります。

愛犬や家族の健康を守るためにおもちゃをこまめに洗って清潔にしておくことが大切ですね。

犬のおもちゃを洗う頻度は?

犬のおもちゃはどのくらいの頻度で洗うのが良いのでしょうか。

遊ぶ頻度や汚れ具合によって異なりますが、プラスチックやゴム製のおもちゃであれば「毎日」、布製のおもちゃであれば「1週間に一度」のペースで洗うのが良いでしょう。

おもちゃに付着した菌や種類は、時間が立つごとに増殖していくので、使用後はこまめに洗ってあげましょう。

そのため、おもちゃを増やしたり選ぶときは下記の5つのことを基準に選ぶのがオススメです。

▼おもちゃを清潔に保つためのポイント
①水で洗える素材かどうか
➁洗いやすい形かどうか
➂消毒できる素材かどうか
④乾かしやすい形かどうか
➄管理できるおもちゃの数かどうか

犬のおもちゃの洗い方と注意ポイント

では遊んだ後のおもちゃはどのように洗えばよいのでしょうか。

おもちゃ別に洗い方と注意するポイントを紹介していきます。

▼おもちゃ別の洗い方と注意ポイント
①ぬいぐるみ
②毛布やマットなど
③歯みがきロープ
④ゴム製、プラスチック製のおもちゃ

①ぬいぐるみ

表面に付いている毛やホコリを取り除いた後、ペット用の洗剤を使って手でもみ洗いするかネットに入れて洗濯機で洗いましょう。

洗剤をすすぐときは、泡が残らないように念入りにすすいでおきましょう。

洗濯が終わったら、天日干しをしてしっかり乾かしましょう。

壊れていたり布がちぎれていると誤飲の原因になるので、洗濯のタイミングでおもちゃの状態をチェックすることも大切です。

②毛布やマットなど

ぬいぐるみと同じく毛やホコリを取り除いた後、ペット用の洗剤を使って洗濯機で洗いましょう。

ただノーズワークマットのようにオヤツを隠すタイプのおもちゃの場合、食べ残しや食べかすが付着していることが多いので、洗濯機に入れる前に一度手洗いをすることをオススメします。

サイズが大きかったり洗う枚数が多いとコインランドリーを利用する方もいらっしゃると思いますが、場所によってはペット用品は洗濯不可だったり、洗濯機が人用と分かれている場合もあるので、事前にチェックしておきましょう。

③歯みがきロープ

ロープの結び目やギザギザの部分に汚れが溜まりがちです。

一度水に浸して軽く洗った後、中性洗剤(犬用がのぞましい)をつけて洗濯用のブラシで汚れが気になる場所を洗いましょう。

洗濯用のブラシは人用と分けるのがオススメです。

洗濯後は天日干しをしてしっかり乾かします。

ロープの結び目は乾きにくく生乾きになりがちなので、天気が良い日に洗濯をして風通しが良い場所に干すようにしましょう。

④ゴム製、プラスチック製のおもちゃ

おもちゃに付着している菌は時間が立つと「バイオフィルム」というヌルヌルした膜を作り出します。

このバイオフィルムは軽く水洗いしたぐらいではなかなか落ちません。

また、バイオフィルムはアルカリ性なので、中性洗剤では落としにくいです。

そのためぬるつきを感じる場合は、ウエットシートやペーパーナプキンなどでぬるつきを拭き取ってから犬用の食器洗剤で洗います。

洗う時にはスポンジを使ってしっかりと洗い、泡を流した後はぬるつきが残っていないか素手で確認しましょう(スポンジは犬用と人用を分けましょう)。

洗った後は、水気を拭き取ってしっかりと乾かします。

犬のおもちゃを洗わずに長時間放置していると、思わぬ感染源になってしまうかもしれません。

愛犬の健康を守るためにも、こまめにおもちゃのお手入れをしてあげるようにしましょう。

<参考URL>

犬の口腔内における人畜共通感染症起因菌の検索
>https://www.jstage.jst.go.jp/article/jvma1951/46/7/46_7_593/_article/-char/ja/

The Surprising (And Dangerous) Truth About Your Pet’s Bowls
>https://iheartdogs.com/the-surprising-and-dangerous-truth-about-your-pets-bowls/

Life-threatening bacteria thrives in pets’ water bowls, experts discover
>https://phys.org/news/2018-09-life-threatening-bacteria-pets-bowls-experts.html

<画像元>

Unsplash

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伊藤さん

伊藤さん

・倉敷芸術科学大学 生命動物科学科卒業
・(元)認定動物看護師
・一般社団法人日本小動物獣医師会 動物診療助手

やんちゃなミックス犬とおっとりトイプードルと暮らす。

大学在学中に「病気になる前の予防が一番大事」と気づき、
ペットフードやペットサプリメントの会社に就職。
「食」に関するさまざまな知識を身につける。

愛犬を亡くしたときに
「もっと色んな情報を知っておけば」と感じた後悔を
「他の飼い主さんにはさせたくない」との思いから、
ライター活動を開始。

「勉強になった・信頼・わかりやすい」を目標に情報を発信しています。
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