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ストレスがかかりやすい春に要注意!犬が気を付けたい精神疾患3選と原因・予防法を解説!

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新生活で色々と変化が起こる春は、人もそうですが、犬にとってもストレスが掛かりやすい季節と言われています。

人の場合だと、ストレスが掛かった時に犬などの動物と触れ合うことはストレスの軽減に繋がり、精神の安定や回復に繋がることが知られていますが、癒しを与えてくれる犬の場合はどうでしょうか?

今回は、過ごしやすくなる一方、何かとストレスも掛かりやすい春に犬が気を付けたい精神疾患3選と原因、予防法をまとめました。

環境変化が起きやすい春と犬のメンタル面の関係

私たち人にとっての春の季節とは過ごしやすく、また多くの場合、出会いや別れを連想させる入学式や卒業式、進学や就職に伴う新生活のための引っ越しというイメージが強いと思います。

そのため、そういったイメージが強くとも家族全員が全員同じところに引っ越したり、引っ越した先でもそれまでとそれほど変わらない生活環境だったり、というような状況なら、そこまで愛犬のメンタルに影響は感じられないかもしれません。

しかし、例えば家族の誰か一人だけが引っ越したといった場合や就職によって帰宅時間が遅くなったといった場合の生活の変化については、愛犬はその生活の変化を理解しようにも理解できず、メンタル面に影響を及ぼしてしまう場合があります。

こういった生活環境の変化の他にも気温や気圧の変化も愛犬にとってはメンタル面に影響を及ぼしてしまう場合があります。

春の季節の気温変化というのは、春とは思えない程暖かい日が続いたかと思えば、その翌日にはグッと気温が下がって、季節の変わり目特有のコロコロ変わる気温差が多いのが特徴です。

また、春は朝晩と日中の温度差にも差が大きいため、その結果として自律神経の乱れでメンタル面に大きなストレスを抱えてしまう危険性があります。

愛犬にとって春は過ごしやすく散歩も楽しめる季節である一方、生活環境や気温の変化については、場合によってメンタル面に大きな影響を与えてしまう可能性がある、とても注意が必要な季節でもあります。

犬が気をつけたい精神疾患3選とその原因って?

それでは、犬が上記のようなストレスが過剰にかかってしまうことで考えられる精神疾患とはどういったものがあるのでしょう?

犬が気を付けたい精神疾患3選と原因について見ていきましょう。

犬が気を付けたい精神疾患①:うつ病

「犬がうつ病?」と思う飼い主さんも多いかもしれませんが、犬もストレスが掛かってメンタル面に影響が及べば、人のようなうつ病に似た症状が表れる場合があります。

主な症状としては下記のようなことが挙げられます。

【犬のうつ病で見られる主な症状】

・食欲の減退・過多

・睡眠サイクルの変化

・無気力や興味に対する減退

・性格の変化

こういった症状の原因の多くは、やはり家族・同居していたペットとの別れや引っ越し、逆に新しい家族やペットとの出会いでも犬種の性格によってはストレスを抱えてうつ病のような症状を発症する場合があります。

犬のうつ病は、大半は遅くとも2~3か月もあれば環境の変化などに慣れて徐々にうつ病のような症状も自然と改善するようですが、些細な変化でも愛犬の様子がおかしいと感じられた場合には、その変化の様子をよく観察し、早めに獣医さんに相談するのが大切です。

犬が気を付けたい精神疾患②:常同障害(強迫神経症)

犬で言われている常同障害とは、一般的な病名で言うと、強迫神経症と言われる精神疾患の一つとされています。

この常同障害は、特に意味のない行動を繰り返し行い、それを私たち飼い主が中断させることが困難で、且つ愛犬自身の身体にまで影響を及ぼすほど病的に続いてしまう状態に診断されることが多いです。

主な常同障害で見られる症状としては下記のようなことが挙げられます。

【犬の常同障害で見られる主な症状】

・尾追い行動

・足を舐め続ける

・穴を掘り続ける

・影・光を追い続ける

これら常同障害で見られる行為の主な原因は、環境の変化や退屈、不安、飼い主さんとのコミュニケーション不足によるストレスが関係している場合が考えられます。

一時的に似たような行動を見せる転位行動とは違って、長時間続くこの常同行動は最悪の場合、尾追い行動は自分の尻尾を噛み千切ってしまう可能性があり、舐め続けた場合には皮膚を舐めすぎた結果による皮膚炎、肉下種や血が出てしまう場合があるため、早急に動物病院で診てもらうように心掛けましょう。

犬が気を付けたい精神疾患③:分離不安症

飼い主さんと離れると途端に不安に駆られ、常に飼い主さんから離れられないワンちゃんに見られることの多い分離不安症。

元々性格がフレンドリーな犬や甘えん坊な犬、寂しがり屋な犬が分離不安症になりやすい傾向にあるとされており、主な症状としては以下のようなことが挙げられます。

【犬の分離不安症で見られる主な症状】

・破壊行動

・排泄の失敗

・過剰な吠え

・部屋を荒らす

犬の分離不安症になってしまう主な原因の多くは、環境の変化や小さい頃からあまり留守番する機会が少なかった環境など、いくつか考えられますが、一番大きな原因として挙げられるのは、飼い主さんの愛犬に対する態度です。

特にコロナの影響でそれまで通勤スタイルだったものがテレワークに変わり、愛犬との時間が長くなった矢先にまた通勤スタイルに戻る…、というような状態が考えられる飼い主さんの場合には、飼い主さんが大好きな愛犬にとってはストレス以外の何物でもなく、それがきっかけで分離不安症になってしまうことも十分にあり得る程です。

愛犬の分離不安症は、なりやすい時期はあると言われてはいるものの、「成犬になったから大丈夫」という訳でもありません。

ここ最近、前には見られなかった後追い行動がやけに目に付いたりすることはありませんか?

もしそういった感覚を抱かれている場合には、一度獣医さんに相談されることをオススメします。

ストレスで犬が精神疾患にならないための予防法

うつ病や常同障害、分離不安症の主な原因となるストレスは、いつどんな時に愛犬に負担になっているのか、なかなか見極めるのは難しいものです。

しかし、愛犬がそういった精神疾患を患わないようにするためには…

・普段からコミュニケーション不足にならないように気を付ける

・散歩時間を増やたりし、愛犬がストレス発散できるように心掛ける

・適度な愛犬との距離感を維持するよう心掛ける

・愛犬が夢中になれるオモチャを与える

こういった気持ちや行動を心掛けることが大切です。

中でもコミュニケーションに関することは、うつ病と常同障害については不足しないように気を付け、分離不安症については構い過ぎないように気を付ける必要があります。

ただ、やはりその度合いというのは愛犬の性格によって様々なので、一気に距離を縮めたり、一気に距離を放したりという極端な方法ではなく、徐々に状況改善できるように気を付けましょう。

まとめ

ストレスが原因で発症してしまう精神疾患は、時と場合によっては薬物療法や行動療法が必要になってくる場合があります。

特に常同障害でよく見られる尾追い行動については、単に遊びの一環としても見られる場合があるため、慎重に判断する必要があります。

もしも愛犬のいつもと違ったような行動が見られた場合には、決して自己判断だけに頼らず、専門家のトレーナーさんや獣医さんの判断を仰いだ上で、愛犬と向き合ってあげてくださいね。

<参考書籍>

犬のしつけ きちんとブック

もっともくわしい イヌの病気百科

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yukako

yukako

幼少期の頃より柴犬やシェットランド・シープドッグと生活を共にし、現在は3代目となる柴犬と暮らしております。
また、生前疾患の多かったシェットランド・シープドッグをキッカケに取得した愛玩動物飼養管理士などの様々な資格の知識を生かし、皆様に役立つような記事を提供、執筆出来ればと思っております。
何卒、よろしくお願い致します。