みなさんは愛犬といつもどんな遊びをしていますか?
「ボール投げ」やタオルの「引っ張りごっこ」はみなさんもよくしてあげる遊びの一つではないでしょうか?
愛犬と遊んでいると、とても楽しそうに何度もおもちゃを持ってきませんか?
どうして犬はそんなに遊びたがるのか、今回はそんな愛犬の気持ちをより深く知ってみましょう。
犬はどうして遊びたがるの?
・コミュニケーション手段
・狩りの本能を満たすから
・ストレス発散
・飼い主さんとの遊びはご褒美
犬は子犬の時から遊びを通して社会性を身につけていく動物です。
じゃれあいながら、転がりながら遊ぶ中で、どのくらいの強さで咬むと相手が痛みを感じるのか、そして、嫌われるのか、さらに遊びの終わりのタイミングなどを学びます。
遊ぶことは犬にとって欠かせないコミュニケーション手段です。
そして、犬は遊びを通して「狩りをしたい!」という本能的な欲求を満たします。犬はもともと野生の動物でした。本来なら「狩り」という仕事があってあたりまえの生活です。
愛玩犬として飼われている犬には仕事がほとんどありません。犬は本能的な「狩り」の欲求を飼い主さんとの遊びを通して満たし、ストレスを発散させているのです。
また、犬は「飼い主さんとの遊び」は何よりの「ご褒美」と感じています。たくさん遊んであげることで愛犬との絆を深める事にも繋がるのです。
犬が「ボール投げ」や「引っ張りごっこ」が好きな理由とは?
愛犬におもちゃを与えても、ひとりではなかなか遊んでくれません。しかし、飼い主さんが関わってあげることでいつまでも遊びます。
我が家の愛犬トープードルのテトもボールを投げては取ってくる遊びが大好きで、疲れてハアハアするまで遊びます。
犬を飼われている方なら、愛犬との「ボール投げ」やタオルや紐などの「引っ張りごっこ」の遊びをしたことがあるかと思います。
これらのおもちゃの遊びをよく観察すると、動きが狩りの仕方にそっくりです。
【狩りに似た犬との遊びの動き】
①おもちゃをチラッと見せる。
🐶(獲物を見つけた!)
↓②おもちゃを動かす。または投げる。
🐶(獲物を追いかける!)
↓③少し焦らしてからおもちゃを加えさせる。
🐶(獲物をつかまえたぞ!)
↓④おもちゃを動かしながら引っ張りっこする。
🐶(ついに獲物を仕留めたぞ!)
↓⑤おもちゃを渡す。
🐶(よし!食べるぞ!)
このように飼い主さんが愛犬と関わって、おもちゃを使って遊んであげることで、狩りのような遊びができるわけです。
このようなおもちゃを使った遊び方は狩りの本能を満たしてくれる犬の大好きな遊びなのです。
愛犬が喜ぶ上手な遊び方とは?
愛犬が喜ぶ飼い主との上手な遊び方をいくつかご紹介します。
それぞれ、狩りの欲求を満たすだけでなく、「マテ」や「ヨシ」、「オスワリ」、「ダメ」、「ちょうだい」などのコマンドを入れながら遊ぶことでしつけをすることもできます。
犬は飼い主さんと一緒に遊ぶことは何よりの喜びを感じるので、出来る限りたくさん遊んであげましょう。
【愛犬が喜ぶ遊びの種類】
・引っ張りごっこ
・おもちゃを持ってこい遊び
・追いかけっこ
・宝探し(ノーズワーク)
・かくれんぼ
引っ張りごっこ
▲ロープをなかなか離してくれないテト
おもちゃ(タオルやロープ)を動かし、愛犬が口に咥えたら引っ張り合う遊びです。
おもちゃを左右や上下に変化を付けて動かし遊ぶことで、狩りの本能を満たします。
愛犬と飼い主さんが交互に勝つようにするとよいでしょう。
「ちょうだい」のコマンドを入れ、おもちゃをくれたら褒めるようにすると良いでしょう。首の筋肉も鍛えられる遊び方です。
おもちゃを持ってこい遊び
▲大好きなボールを何度も持ってくるテト
飼い主さんが投げたおもちゃを愛犬に咥えて持ってこさせる遊びです。
難しく教え込まなくても、近距離のおもちゃを持って来たら褒めることを繰り返すうちにできてしまう本能的な遊びです。
取ってくる間の場所に、簡単なアジリティとして障害物(クッション・座布団・バスタオル)を置くとジャンプしたり乗り越えたりして運動能力を発揮できます。
大型犬は広い場所でボールやフリスビーを投げて遊んであげることで、かなりの運動量になります。
追いかけっこ
▲ソファーに逃げる息子を追いかけるテト
犬は飼い主さんとの「追いかけっこ」も狩りの本能をかき立てられるため大好きな遊びです。
追いかけ始める前に「マテ」をさせたり、「GO」や「ヨシ」の合図でスタートさせたりすればコマンドの練習にもなります。
しかし、「追いかけっこ」には注意点があります。必ず愛犬に追いかける側(鬼役)をやらせてください。
飼い主さんが愛犬を追いかけて逃げさせる遊びを楽しく感じてしまうと、いざという時に呼び戻しをしても戻って来なくなります。
宝探し(ノーズワーク)
▲筒形クッションにおやつが隠れています。
おやつやドッグフードを隠して愛犬に探させる、「宝探し」(ノーズワーク)は愛犬の嗅覚を刺激する遊びです。
市販されているペット用の知育トイに隠しても良いですが、軽く結んだタオルの中にドッグフードを数粒しのばせて探させたり、いくつかの紙コップにおやつを入れ、逆さにして隠し、どれに入っているのか探させたりする遊び方もあります。
行う前の「マテ」や「おすわり」などのスタートの合図を教えると良いでしょう。
かくれんぼ
▲毛布に隠れる息子を探し当てたテト
愛犬が見ていない隙に家のどこかに隠れ、愛犬の名前を呼んで飼い主がどこにいるか探させる遊び方です。
探す意欲をかき立てるためにおやつやドッグフードを持って隠れるとよいでしょう。
名前を呼びながら「おいで」と言ったり、探し始める前には、もう一人の飼い主さんが「マテ」や「おすわり」をさせたりするとコマンド習得になる遊びです。
愛犬との遊び方の注意点とは?
愛犬と「ボール遊び」や「引っ張りごっこ」をする際の注意点があります。
【愛犬とおもちゃで遊ぶときの注意点】
・興奮させすぎない
・興奮したら落ち着かせる
・終わりの合図を決める
・良いイメージで終わる
愛犬を興奮させすぎないこと。犬は引っ張り合いが大好きですが、闘争本能を刺激しすぎるのは良くありません。興奮してコマンドがきかなくなるようなら、いったんおもちゃを取り上げて落ち着かせましょう。
遊び終わる時に、飼い主さんがおもちゃを取り上げ片づけてしまうと、おもちゃを離さなくなったり、唸ったりするような問題行動につながる場合があります。
遊びの最後は終わりの合図を決めて、おやつを与える、褒めて撫でてあげるなど良いイメージを与えて終わるようにすると良いでしょう。
まとめ
愛犬は飼い主さんとの「遊び」の中に、狩りをする欲求を満たし、ストレスを発散していることがわかりました。
愛犬としっかり遊んであげる事で、愛犬へのご褒美にもなり、問題行動の減少効果もあります。
ぜひ、ご紹介した上手な遊び方で愛犬の欲求を満たしてあげてください。そうすることで、飼い主さんと愛犬の絆を深めることができるでしょう。
<参考書籍>
いぬ大全304 藤井康一 (著)
4歳からはじめる愛犬の健康生活習慣 三浦裕子・伊藤みのり (著)
フラワーアレンジメント講師
2人の息子の母
実家でパグの出産、育児を経験し、
現在はトイプードルの男の子と暮らしています。
みなさまの愛犬にお役に立てる情報を発信していきたいです。
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