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愛犬にも食べさせたい!栄養価が高く疾病に効くおすすめ春野菜5選!

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皆さんのわんちゃんは、普段どんな食事をあげていますか?

犬自身の健康志向を重視するようになった現在では、ドッグフードやおやつにも気を使う飼い主さんが多くなったと思います。中には完全手作り食で、日々愛犬の食事を管理している方も居ることでしょう。

そこで今回は、今のこの春にピッタリ!犬にも是非食べさせてあげたい春野菜5選をご紹介します。

餌から食事へ、犬に春野菜を与えるメリットとは?

昔の日本にとって、犬の餌の多くは『人が食べた余り物』が普通でした。

しかし、時代の変化や犬との生活の変化に伴って、「人の食べ物の余り物からドッグフード」へ、「ドッグフードからプレミアムドッグフードや手作り食」へと犬の餌は犬の食事へと進化を遂げてきました。

犬にとっての食事のクオリティが上がるにつれて、それまで10歳程度で長生きだと言われていた犬の寿命も格段に上がり、今では16歳をゆうに超えるわんちゃんも多くなりました。

その中でも春野菜は、冬の間に栄養をたっぷりと蓄えた生命力溢れる野菜がたくさん出回るため、デトックス効果のメリットがあります。

犬におすすめの春野菜5選!

それではここからは、犬に手作り食を作ろうか検討している飼い主さんに是非とも使って頂きたい春野菜をご紹介します。

代表的な春キャベツやニンジン、明日葉、ごぼう、アスパラガスは春の味覚として有名なので、一つずつ確認していきましょう。

犬におすすめの春野菜その1:春キャベツ

キャベツというと1年を通して様々な料理に重宝する野菜ですが、特に春キャベツは葉が柔らかく甘みがあって、わんちゃんにも是非食べてほしい春野菜の一つです。

春キャベツの良いところは、キャベツ特有のビタミンUという成分が胃腸障害に効果を発揮してくれて、他にもビタミンCやビタミンK、葉酸、カルシウム、食物繊維、フラボノイドが豊富なため、便秘解消やがん予防、皮膚や骨の健康維持などに役立ちます。

また、ビタミンUは葉よりも芯の部分に多く含まれているため、火を通して刻んであげたりすると、効率よく栄養を摂取することが出来ます。

ただ、いくつか注意してほしいのが、食物繊維による下痢と甲状腺機能低下症と診断されたわんちゃんへの与え過ぎです。

食物繊維の摂り過ぎによる下痢は、与える量を調整することで改善することが見込めますが、甲状腺機能低下症が疑われるわんちゃんには、基本的にアブラナ科の食材に含まれるゴイドロゲンという成分によって甲状腺ホルモンの生成を阻害してしまう恐れがありますので、極力与えないか、与える際には獣医師さんの指導や少量だけ与えるように注意しましょう。

犬におすすめの春野菜その2:ニンジン

緑黄色野菜の代表格であり、春キャベツと同じく1年を通して様々な料理に使われるニンジンもまた、春には甘くやわらかなものが出回るため、わんちゃんの手作り食としておすすめです。

ニンジンは病原体に対する抵抗力をつけるβカロテンを豊富に含んでおり、βカロテンは小腸で必要な分だけビタミンAに変換され、残った栄養素は抗酸化作用を発揮し、活性酸素を抑制する働きがあります。

また、がんや生活習慣病予防、動脈硬化、高血圧予防、白内障予防や感染症対策にも役立てることが出来る野菜です。

甘みや歯ごたえがあるため、ニンジンを好むわんちゃんは多くいることでしょう。

特に感染症にかかりやすい子、アレルギーでワクチンなどを打てない子にとっては、毎日の手作り食に積極的に取り入れたい野菜の一つです。

犬におすすめの春野菜その3:明日葉

2月~5月が旬の明日葉(あしたば)。

その名の通り、今日葉っぱを摘んでも明日にはまた伸びてくることから明日葉という名がつけられた明日葉ですが、明日葉は青汁の原料とされる程栄養価の高い春野菜です。

苦みが強い野菜でもあるため、好んで食べようとする犬は少ないかもしれませんが、明日葉は明日葉の葉を切った際に出てくるカルコンという明日葉にしか含まれない抗酸化作用の強い成分やキャベツにも含まれている葉酸、余分な塩分の排出を促してくれるカリウム、便秘解消などに効果的な食物繊維なども豊富に含まれています。

明日葉はクセの強い野菜なので、葉っぱをサッと下茹でをした上で、細かく刻んでドッグフードにトッピングしたり、オリーブオイルなどの油で炒めて肉や卵と合わせるのもおすすめです。

犬におすすめの春野菜その4:ごぼう

おせちや豚汁、きんぴらといった副菜の代表と言ってもいいごぼう。

実はごぼうにもさまざまな種類が存在し、その中には「新ごぼう」や「夏ごぼう」と言われる春頃を旬とするごぼうがあります。

ごぼうは食物繊維だけではなく、腎臓機能の強化に役立つイヌリンや身体全体の維持に重要な亜鉛、甲状腺ホルモンの活性化や抗酸化作用のあるセレンなども含まれているため、糖尿病予防やがん抑制・予防効果など、長生きになった犬にはとても嬉しい栄養素がごぼうには含まれています。

犬は確かに食物繊維の消化が苦手なため、胃腸に負担がかかることを懸念して与えることを躊躇う飼い主さんも居るかもしれませんが、細かく刻んでよく煮てから与えれば、さほど問題もありません。

犬におすすめの春野菜その5:アスパラガス

最後にご紹介するのは、アスパラギン酸と言われる疲労回復の効果や抗炎症効果を持つアスパラガスです。

アスパラガスは過熱して与えることで、穂先、茎、はかま(茎の表面上にある三角形の部分)全てを犬に与えることが出来、皮膚や粘膜強化を促す効果やポリフェノールの一種であるルチンには、先で述べたアスパラギン酸の吸収の手助けをしたり、血圧を下げる効果などが期待されます。

他にも解毒やがん予防に効果的なセレニウムという成分やビタミンB、E、鉄分なども豊富に含んでいます。

愛犬に春野菜を与える際の注意点

手作り食だけではなく、トッピングでも使える春野菜ですが、与える際にはやはり注意も必要で、初めて与える際には、必ず少量から与えるように心掛けてあげてください。

犬は様々な犬種が存在しているために、体格や体重の違いで与えていい適正量というものがあります。

ただ、その犬種の体格・体重に適した適正量に沿って与えても、時と場合によっては食物アレルギーを起こしてしまう危険があるので、初めて与える際には特に、ほんの少量から、様子を見ながら与えるように注意しましょう。

まとめ

今回は春野菜についてご紹介しました。

春野菜は特にデトックス効果が高く、季節的には肝臓に注力した野菜が多い印象です。

筆者の飼養していたシェルティーは、最後には肝臓、腎臓、甲状腺など様々な臓器の弊害が出て、食物アレルギーもあったために食べられる食材というのは限られていましたが、療法食の上に極力アレルギーのない野菜をトッピングしたりと試行錯誤を繰り返しながら与えていました。

寿命の長さに比例して人と同じように生活習慣病のリスクにさらされることが多くなった愛犬たちですが、そんな愛犬たちだからこそ、時々、例えば特別な日だけでもいいので春野菜を使っての手作り食などに挑戦してみてはいかがでしょうか?

<参考書籍>

愛犬のための症状・目的別 栄養事典

健康維持・病気改善のための愛犬の食事療法 ホリスティック獣医師による病態別・成長別180種のレシピ

7歳からの老犬ごはんの教科書

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yukako

yukako

幼少期の頃より柴犬やシェットランド・シープドッグと生活を共にし、現在は3代目となる柴犬と暮らしております。
また、生前疾患の多かったシェットランド・シープドッグをキッカケに取得した愛玩動物飼養管理士などの様々な資格の知識を生かし、皆様に役立つような記事を提供、執筆出来ればと思っております。
何卒、よろしくお願い致します。