散歩中に愛犬が地面に体をこすりつけている!よく見たらミミズの死骸だった!!飼い主の顔はぞっとしてしまいます。そのような経験ありませんか?
愛犬はうっとり顔でミミズに体にこすりつけていますよね。好き過ぎて食べてしまう犬もいます。
なぜ犬はミミズが好きなのでしょうか?今回は、犬がミミズに体を擦り付ける理由と食べた時の危険性や回避方法についてご紹介します。
<目次>
犬がミミズに体を擦り付ける理由① ミミズの匂いが好きだから
驚くことに犬は腐ったミミズの匂いが大好きです。しかも死んで干からび始め、少し水分が残っている死骸の匂いが大好物なのです。えっ!そんな匂いが?と驚くばかりですよね。
ミミズは一体どんな匂いがするのでしょうか。
ミミズは腐った落ち葉や土に含まれる有機物や微生物などを食べているので、基本的には土の匂いがします。生きているミミズ1匹くらいではさほど匂いは強くありません。
死んだミミズの匂いは筆者も嗅いだことがありますが、そこまで強く感じませんでした。例えるならば腐敗した泥水のような臭いでしょうか。これが私(人間)の感じ取れる嗅覚の限界なのでしょう。
しかし、犬は人間の10万倍以上、強い匂いには1億倍以上の嗅覚があると言われています。犬は皮脂や排泄物、有機物などが腐った匂いを好みます。ですから、道端に1匹でも死んだミミズがいたら、その腐敗臭を感じ取り夢中になるのです。
我が家のトイプードルのテトもミミズの死骸を見つけると、すかさずスリスリし始めます。慌ててやめさせるのですが、トリミングやシャンプー直後は冷や汗ものです。
犬がミミズに体を擦り付ける理由② 犬は昔、腐肉食者だったから
犬は野生の頃、腐肉食者でした。獲物を捕食すると、食べきれなかった肉などは土に埋めて、腐っていても後で食べたりしていました。このことからも犬がミミズの腐敗した匂いが好きな事がわかります。
そして、狩りをするとき、敵に自分の居場所がわからないよう身を隠すため、自分の体臭よりも強い匂いを体に付けていました。獲物の糞や腐った肉や皮を体にこすりつけたりしていたのです。その野生本能のなごりで、ミミズの死骸の匂いを体にまとおうとするのです
糞を体にこすりつけていたなんて!と思いますが、自分のウンチや他の犬のウンチを体にこすりつける犬もいます。ミミズの死骸よりぞっとするお話ですが、この行動も野生時代のなごりと言えます。
犬がミミズを食べても大丈夫?
犬が散歩中にミミズを食べてしまうこともよくあります。しかし、ミミズを食べても大丈夫なのか心配になりますよね。
ミミズは基本的に食べても無害です。なんとミミズは昔から漢方薬で使用されていて、その効能には解熱作用や血行促進などがあります。夏の暑いときにミミズを食べようとする犬は、もしかしたら本能で体内の熱を下げようと、理にかなっている事をしているのかもしれません。
しかし、腐ったミミズを食べるのは現代の犬たちには腹痛や下痢を引き起こす可能性があります。
それに加え、ミミズには「毛細線虫」という寄生虫がすみついている場合があります。犬が食べてしまうことで体内に入り込み寄生虫感染する危険があります。
寄生しても犬の糞や尿で排出され大事には至らない場合が多いですが、沢山の線虫が寄生してしまうと腹痛や発熱、膀胱炎など辛い症状が出ます。
こうした危険性があることからも、愛犬がミミズを食べるのを放っておくことはやめましょう。
愛犬をミミズから回避する方法
犬がミミズを大好きなのはわかりましたが、やはり体にこすりつけたり食べたりするのは一緒に暮らしている家族としては不快に感じますよね。
以下のことに気をつけてミミズを避けていきましょう!
上手に散歩をする!
愛犬が散歩中にミミズを見つけたら、「マテ」、「イケナイ」と制止できるようにし、名前を呼んだら飼い主の元へ戻ってくるようにしつけしましょう。ミミズに限らず散歩中の広い食い防止にもなります。リードを強く引っ張るのは首や喉の骨を痛めますのでやめましょう。
雨上がりの散歩は注意する!
雨が降った後の土壌は水分が多く含まれるため、空気が少なくなり呼吸をするためにミミズが土から出てきます。雨上がりの土とアスファルトの境目によくミミズがたくさんいるのを見かけますよね。そのような場所がある散歩コースをあえて選ばないようにしてミミズを避けましょう。
シャンプー後の散歩に注意する!
犬にとってシャンプーは自分の体臭が違う匂いに変わってしまうので、臭い匂いがするものを体に擦り付けようとします。シャンプー後すぐに散歩に行く場合はミミズに会わないように、いつもより注意する必要があります。
まとめ
いかがでしたか?なぜ犬がミミズの匂いが好きなのかおわかりいただけたでしょうか?
野生本能のなごりが未だにこうして現れるのはとても面白いですよね。
野生の頃、糞の匂いを体につけていたことと比べたらミミズなんてかわいいものですが、飼い主としてはやめてほしいと思うばかりですよね。
私の愛犬テトもミミズを見つけるとあっという間に耳の横を擦り付けます。ミミズがいないか地面を見つめ続けるお散歩は至難の業ですが、ミミズが現れないコースを歩くことで回避できています。
本能的にしていることなので、厳しく叱りつけてばかりだとお散歩が嫌になってしまいます。上手なお散歩でミミズに会わないようにしてあげましょう。
今回のお話がみなさまの愛犬との生活にお役に立てたら幸いです。
フラワーアレンジメント講師
2人の息子の母
実家でパグの出産、育児を経験し、
現在はトイプードルの男の子と暮らしています。
みなさまの愛犬にお役に立てる情報を発信していきたいです。
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