多くのわんちゃんが大好きな雪遊び。この冬は寒くなるという予報に、愛犬が雪の中ではしゃぐ姿を楽しみにしている方もいるのではないでしょうか?
我が家の愛犬も雪を見るとテンションが上がり、大喜びで駆け回ります。しかし毛の長いわんちゃんの場合、雪遊びの強敵となるのが毛に絡みつく「雪玉」。ひどい時には皮膚にまで悪影響を与えかねません。
これからの雪遊びシーズンに備えて、雪玉対策を考えてみましょう!
わんちゃんの雪遊びにつきものの雪玉
雪遊びが大好きだった我が家の先代ゴールデン・レトリーバーと一緒に、真冬になると自宅のある温暖な町から2時間ほどの雪深いエリアに何度も連れていきました。
初めて訪れた時、大人の太ももまで積もった雪の中を何の対策もせずに遊ばせていたら、あっという間にとんでもないことに!足の飾り毛や脇の下、股の間にボコボコと雪玉ができて、愛犬が動くたびにどんどん大きく育っていくのです。そのうちに股の間の雪玉がメロン大に育ち、歩くのもままならないほどになってしまったのでした。
それ以来、雪玉対策としてウェアを着せたりブーツを履かせたりして、そこまでの大きな雪玉に悩まされることはなくなりました。しかしやはりある程度はできてしまいます。
さまざまな地域に雪遊びに行くうちに、気温が氷点下10℃以下になるような地域では、水分が少なくサラサラのパウダースノーのため雪玉ができにくいということが分かりましたが、そういった場所は我が家からだと日帰りで気軽に行ける距離にはありません。よって、湿った雪で遊んでも雪玉を最小限に防ぐ方法を考える必要が出てきました。
現在の愛犬も同じゴールデン・レトリーバーですが、毛質が異なるためか前の愛犬ほど見事な雪玉はできません。しかし皮膚が弱いこともあり、雪深い場所で遊ぶ時はウェアが必須となっています。
▲雪玉がつきにくい毛質の現在の愛犬。しかし皮膚が弱く、この時以来雪遊びにはウェアが必需品に。
わんちゃんの雪玉対策グッズ
愛犬の雪玉対策としてまず挙げられるのが、全身フルカバータイプのウェアです。スノーウェアなら防寒にもなりますが、我が愛犬は遊んでいる内に体温が上がって暑がると予想し、薄手のタイプにしました。寒さに弱いわんちゃんやシニアには防寒も兼ねたウェアが安心ですね。
雪の中を思いっきり駆け回れるように、フルカバーのウェアはストレッチのきいた動きやすいものを選ぶと良いでしょう。ある程度の防水性もあれば、体温で溶けた雪がしみ込んで体を濡らす心配もありません。
指の間に雪玉ができやすいわんちゃんには、ブーツを履かせるという手段もあります。冷たい雪で霜焼けになってしまうのも防げますね。最初は慣れないかもしれませんが、練習すれば上手に歩いたり走ったりできるようになります。
動き回っても脱げにくいタイプが良いですが、足首を締め付けすぎないように十分注意しましょう!
ラバードッグブーツ
四つ足つきのウェアであっても腕の毛をすべてカバーするには足りず、飾り毛に雪玉ができてしまうことがあります。そういう場合にはレッグガードがおすすめ!
レッグガード
また、包帯同士がくっついてテープ留め不要の自着包帯を巻くというアイディアもありますよ。
自着包帯
ウェアやブーツが苦手なわんちゃんや、部分的に対策をしたいという時には、毛に直接対策をする方法もあります。
被毛のお手入れに使うスプレータイプのコンディショナーやオイルは雪玉防止効果も期待できます。また、天然素材でできたわんちゃんの毛専用の撥水スプレーもあります。
そしてひそかに効果があると噂されているのが、スプレー状おしり拭き「薬用サニーナ」。人間の赤ちゃんにも使える成分で、これをわんちゃんの毛にスプレーしておくと雪玉を防げるのだとか!
ウェアではカバーできない部分にもできてしまう雪玉を防ぐのに効果的ですね。
薬用サニーナスプレー
わんちゃんに雪玉がついてしまったら!
しっかり対策をしていたとしても、ある程度の雪玉がついてしまうことは十分に考えれらます。そんなときは決して放置せず、適切に取り除くようにしましょう。
先代ゴールデン・レトリーバーの小さな雪玉をそのままにして帰宅したら、雪玉に引っぱられていたのか皮膚が真っ赤になっていたということがあります。数日で治りましたが、気の毒なので帰宅前に対処することを強くおすすめします。
ついてしまった雪玉を手やブラシなどで取り除こうとすると、毛も引っぱってしまうことになり皮膚に良くありません。
安全で手っ取り早いのはお湯で溶かしてしまうことです。キャンプ用のバーナーなどを持参してお湯を沸かし、水や雪と混ぜてぬるま湯にして使うと良いです。大きな雪玉は砕いて小さくしてから溶かすと早いですよ。
アウトドアバーナー
また、充電式のドライヤーで溶かすという手段もありますね。
充電式ヘアドライヤー
指の間の毛が長すぎると雪玉が大きく育ちやすいのでカットしておくことをおすすめします。
しかしいつも指間の毛を極力短くカットしている我が家の愛犬が、霜焼けになってしまったのか皮膚が真っ赤になってしまったことがありますので、短すぎるのも良くないようです。
皮膚の表面を覆う程度の長さを残して毛をカットすると良いでしょう。
わんちゃん大喜びの雪遊び。雪玉対策を万全にして、思いっきり楽しみたいですね!
長年犬と旅をしてきたノウハウが誰かのお役に立てればうれしく思います。
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