愛犬と晩秋に訪れたい！日本一長い砂礫海岸「七里御浜（しちりみはま）」＜三重県熊野市＞

　三重県南部、熊野市にある「七里御浜（しちりみはま）海岸」は、どこまでも広がる海と遮るもののない空、そして寄せ返す白波に洗われた丸い小石が奏でる音を楽しみながら、ゆったりとお散歩するのに最適なスポット。空気が澄み渡る秋から冬にかけてが特におすすめの場所です。

延々と続く海岸を、愛犬とのんびり歩いてみませんか？

「七里御浜（しちりみはま）」とは

出典元：http://kumano-kankou.com/

　三重県南部に位置する熊野市。太平洋に面した海岸が20数キロメートルにわたって続く「七里御浜（しちりみはま）」は、世界遺産「熊野古道」の一部でもあります。

熊野灘の荒波に磨かれた丸い小石が一面に敷き詰められた美しい海浜は、「日本の渚百選」や「21世紀に残したい自然百選」などにも選ばれた全国屈指の景勝地。アカウミガメの産卵地としても知られる、自然に恵まれた貴重な海岸でもあります。

　「七里御浜（しちりみはま）」は海も海岸もとても美しいのですが、波が荒々しく急に深くなるため、遊泳禁止となっています。そのためかこんなにも素晴らしい景色だというのにいつ行っても人が多くなく、愛犬とゆっくりお散歩ができるのです。

春は海も空も霞がかっており、夏は日差しが強くわんちゃんには危険ですが、晩秋から冬にかけての七里御浜（しちりみはま）は最高に美しくておすすめ！海は格別に青く、空はどこまでも高く、真っ白な波とのコントラストはまるで絵画のよう。広い海岸ではしゃぐ愛犬の姿につい何枚もシャッターを切ってしまうことでしょう。

　歩いたり走ったりするのも良いですが、海岸にぼんやりと座って時間を過ごすこともぜひしていただきたい！

というのも日本で一番長い砂礫海岸である「七里御浜（しちりみはま）」には、熊野川からたどり着いたさまざまな種類の小石が敷き詰められており、波が寄せ返すたびにしゃらしゃらと心地よい音を立てるのです。

目を閉じて、波と小石の音、トンビの鳴き声を聞いていると、日常を忘れて優しく穏やかな時間の中に漂っているかのような気分になることでしょう。

▲打ち寄せる波が洗う小石の音は、いつまでも聞いていたくなります。

　この海は入ると本当に危険とのことですので、くれぐれも愛犬が泳いでしまわないようにご注意くださいね！

▲水が好きなわんちゃんが絶対に入らないように気をつけて！！（我が家の愛犬は波にビビってこれ以上近寄れず…）

熊野には見どころがたくさん！

　世界遺産でもある「熊野古道」という名前は多くの方になじみがあるかと思いますが、紀伊半島南部にある熊野三山（熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社）へお参りするための幾本もの参詣道のことです。

「七里御浜（しちりみはま）」もその一部であり、他にも愛犬と一緒に歩ける道が多く存在します。熊野三山にも愛犬と一緒に行けますが、抱きかかえる必要があったり、一部の場所には連れていけなかったりしますので、行かれる場合は事前に確認しておくと安心ですね。

　「七里御浜（しちりみはま）」沿いにある「花窟神社（はなのいわやじんじゃ）」は、日本書紀に記された最古の神社であり、神々の母「イザナミノミコト」の墓所といわれています。年に2回、高さ45メートルにもなるご神体の巨岩に170メートルもの大繩をかける「御縄掛け神事」は、太古の昔から続く伝統行事となっています。