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わんちゃんの要求吠えは心の叫び!愛犬の小さな声に耳を傾けよう

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みなさんの愛犬は何かをしたい、ほしいと思った時、どのような行動をとりますか?じっと見つめてくる子や前足でカリカリ引っかいてくる子、ワンワンと吠える子。感情表現の方法はさまざまですが、いずれも愛犬が何かを要望し、私たちに伝えようとしているのは同じ。

そんな気持ちに応えてあげたい!だけど、しつけ本やトレーナーさんによると「要求は無視しましょう」とのことだし、いったいどうしたらいいの!?気がついたら要求吠えをするようになってしまった場合、どう対処したらいいの?

行動分析学に基づいたドッグトレーニング手法から、愛犬の言いなりになることなく心に寄り添うコツをご紹介します。

要求吠えの理由を考えてみよう!

愛犬が要求吠えする時、そこには必ず理由があります。お腹が空いている、散歩に行きたい、オモチャが欲しい、注目してもらいたいなど、基本的欲求から退屈さや寂しさを表すものまで実にさまざま。

理由は何であれ、ワンコひとりじゃ満たすことができない欲求を何とかして飼い主に伝えようとします。吠えるのもそのひとつの手段。

ワンワンと騒がれるとつい「はいはい、ごはんね」「じゃ、散歩行こうか」と要求に応えてしまいがちですよね。この対応が要求吠えを助長してしまうことは想像がつくかと思います。

ここで大切なのは、「吠えたら思い通りになった!」という経験を繰り返すうちに、何か欲しいもの、したいことがあるたびに真っ先に吠えて知らせるクセがついてしまうということです。

「要求吠えは犬が主従関係を勘違いしているせいだ」という説明をよく聞きますが、行動分析学に基づいたドッグトレーニング手法から考えると、実は単に過去の成功体験によって吠えるという行動が強化されているだけととらえることができるのです。

要求吠え対策。小さな合図に気づいて!

▲『ねぇねぇ、ちょっと!』

ワンコが何かを要求する時、いきなり吠えて伝えるということはまずありません。最初は目線や小さな動きなどで必ず合図を送っているはずなのです。しかし我々人間はなかなかそれに気づくことができず、業を煮やしたワンコは徐々に大きなアクションを起こし始めます。そして吠えてみて初めて人の気をひくことができ、「そうか、吠えなきゃ伝わらないんだ!」という学習をしてしまうのです。

愛犬が要求吠えをするようになってから「無視をする」という矯正方法をとるのであれば、100パーセント確実に無視をして強化された行動が起こらないようにする必要があります(行動の消去、と呼びます)。

しかし現実はそう上手くいくものではありません。お出かけ先や来客時、愛犬が吠えやむまで無視し続けることができる方はそう多くないでしょう。私たちには「今は出先だから」「人に迷惑だから」という言い訳ができますが、ワンコにとっては「この間は吠えても無駄だったけど、今回は吠えたら思う通りになったぞ。次も吠えてみるか!」「小さな声で吠えても効果なかったけど、大きい声を出したら上手くいったぞ。このくらい大声を出さなきゃいけないのか!」という結果になるのです。これを部分強化といい、行動が定着しやすくなる(消去が起こりにくくなる)要因なのです。

では、要求吠えを未然に防ぐにはどうすれば良いのでしょうか?答えは、実はとても簡単!愛犬が送る小さな合図にいち早く気づき、要求に応えてあげることです。

じっと見つめてきたり鼻先でツンツンと突っついたりするのを「問題行動」と感じることはないですよね。その時にしっかりと愛犬の欲しいもの、したいことを確認して、可能であれば望みを叶えてあげましょう。気持ちが伝わらずに吠えにまで発展してしまうことは、ワンコにとってもフラストレーションとなります。一緒に暮らすパートナーですから、その心を尊重してあげたいですね。

すでに吠えることで要求を表現するようになっている場合も、考え方は同じです。まずは愛犬をしっかり観察して、吠える前に何を望んでいるのか把握し、小さな要求に応えるようにしましょう。また、吠える環境を作らないということも非常に重要です。食事や散歩の前に要求吠えをするなら、時間をランダムにしたり愛犬が別の場所にいる間に準備をしたりして、要求吠えする間もなく望みを叶えてあげると良いでしょう。

要は、「吠えなくても気持ちは伝わる」と愛犬に気づかせることです。しかし吠えるという行動が根強く身についてしまっている場合、なかなか上手くいかないかもしれません。そんな時はこれ以上の悪化を防ぐため、早めに専門家のサポートを求めてくださいね。

パートナーだから、尊重し合える関係でいたい!

▲『そうそう、抱っこしてほしかったんだ~』

愛犬の要望に応えることは、言いなりになることとは違います。私たち人間側にも都合がありますから、毎回すべての要求に応える必要はありません。「この仕事が終わったらね」「これはダメだけど、こっちならいいよ」と愛犬と話し合うことで、お互いの妥協点を見つければ良いのです。

小さな合図に気づいてもらえた愛犬なら、きっとあなたの言葉にも耳を傾けてくれることでしょう。相手を尊重し合えた時、愛犬との絆をより強く感じられるはず。上下関係や主従関係ではなく、信頼関係で結ばれた素敵なパートナーを目指したいですね。

▲『お仕事終わったら遊んでね!』

(画像提供元:https://www.photo-ac.com/

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