今の私にとって最高に愛おしくてなくてはならない存在の愛犬。私は今までに保護犬2頭(フレンチブルドッグ)を家族に迎えています。なぜ保護犬だったのか…。そして保護犬との出会いや保護犬を家族にむかえた喜びなどについてお話したいと思います。
フレンチブルドッグとの出会い
さかのぼること15年前・・・。
同じマンションに住む方が飼っていたのがクリームのフレンチブルドッグ♀でした。
丸々とした身体に愛嬌たっぷりの笑顔を持ったそのわんこがフレンチブルドッグだと初めて知り、私たち夫婦はすっかりフレンチブルドッグの虜になってしまいました。
元々わんこが大好きだった私たちはその頃、近くの公園を散歩中のわんこを見かけては、「うちもいつかわんこを迎えたいね。」と話していました。
その頃、テレビやネットで保護犬の存在を知り、ペットショップやブリーダーさんからわんこを迎えるよりも、新しい家族を待っている保護犬の家族になりたいという気持ちが大きくなっていきました。
私たちの中でフレンチブルドッグが一番好きなわんこになっていましたが、保護犬を迎えるに当たっては犬種にあまりこだわらずに、都心のマンションでも一緒に暮らしやすいように、「あまり身体が大きくなく無駄吠えがない子が良いね!」と話し合っていました。
家族になってくれる保護犬を探して
それから2年後・・・。
うちの子になってくれるわんこを探すことに決めました。
たくさんの保護活動をしている個人や団体が里親募集の情報をネットに出しているのを目にしました。実際に問い合わせをしてみると、里親募集と言いながら個人で繁殖をしていて子犬を売りつけようとしている人だったり、メールアドレスや名前だけ聞き出されて、その後スパムメールが大量に届くようになったり、思わぬハプニングもありました。
実際に会いに行ったミックスの可愛い女の子もいましたが、その子の里親募集をしている飼い主さんに理由を尋ねると、「お子さんが大きくなって手がかかるようになったから。」という事でした。そのお子さんたちはわんこと別れるのをとても辛そうにしていたので、お子さんたちも協力してなんとかわんこのお世話をしてもらえないかと説得して帰ってきたこともありました。
保護犬の里親募集にもいろいろな形があるようです。
そして、私たちが一番好きなフレンチブルドッグの女の子の里親募集を見つけました!
これが我が家の長女になってくれた「羽菜(はな)」との出会いです。
保護犬「羽菜(はな)」を家族に迎えて
羽菜(はな)はブリーダー放棄犬でした。
繁殖に使われるはずが半陰陽と分かり、使い物にならないとなってからは虐待を受け、あちこちをたらいまわしにされていました。そのために心に傷を持ち、人間に対しての不信感がいっぱいでした。
保護犬はこうした心身の傷を持っていることも多く、飼いにくいという偏見を持たれているという事を私たちは事前に知っていました。
けれど、ペットショップやブリーダーさんから迎えた子にもそれぞれ心身ともに個性があり、保護犬だけが特別に飼いにくいという事はないとも思っていました。
また、寂しく辛い思いをした子の心の傷を少しでも癒すことができたらなんて幸せなことだろう~という思いもありました。
トイレでもお留守番でも上手にできた時はいっぱい褒めてあげて、「あなたはもううちの家族なんだから何にも心配することはないよ。安心して良いんだよ。」とたくさん話しかけ、できるだけスキンシップして、可能な限り一緒にいる時間を作りました。
そしたら羽菜(はな)は、私たちを信頼してくれるようになり、たくさんの愛情を示してくれるようになりました。明るくて甘えん坊で、お友達作りが得意な元気いっぱいのフレンチブルドッグに生まれ変わりました!!
保護犬の実態
羽菜(はな)を引き取るにあたって、保護活動をされている方に保護犬の実態についてもお話を聞きました。
日本の動物愛護の実態は先進国の中では最もと言っていいほど遅れているとの事。
特にペットブームになってからは、「お金が儲かる商売」としてブリーダーやペットショップを始めた人たちも多くいるそうです。ヒートが来る度に無理な繁殖をさせて、繁殖に使えなくなったらポイ捨てしてしまうらしいのです。そしてそれを取り締まることが難しい現実も知りました。
もちろん良心的なブリーダーさんやペットショップもたくさんありますが、犬の命をお金にしか見ていない一部の人たちがいるために多くのわんこ達が辛い思いをし、時には命を落としてしまっているのです。
わんこの保護活動には、このような悪質な繁殖業者からのレスキューのほかに、保健所に収容されて処分を待っている子たちのレスキュー、一般の家庭からの移譲希望・飼育放棄などのわんこ達の保護などがあります。
そして必要があれば、保護犬たちの心身のケアを行い、家庭犬として生活できるようになるまでしつけなどを行い、中にはワクチン接種・避妊手術までして、保護犬たちが二度と悲しい思いをしないように終生大切にしてくれる里親を探しています。
里親になる条件は募集される側によってさまざまですが、一番重要視されるのは、責任を持って保護犬を最期まで大切にするという里親の覚悟なのだと思います。
保護犬ならではの良い所も
保護犬には子犬もいますが、ほとんどが成犬です。そのため、パピーでははっきりとはわからない、成犬サイズがわかります。また、ペットショップやブリーダーの所で何度か会っただけではわかりにくい性格や遺伝的な疾患の有無もわかります。元気いっぱいのパピーの長距離のお散歩や運動に付き合えるかという心配も避けることができます。
辛い思いを乗り越えてきた子には辛抱強く、新しい家族に一生懸命になじもうとする頑張り屋さんも多くいます。
野良犬だった子ですら実際に模範的な家庭犬になっている子も数多くいます。
わんこを迎えようと考える時、保護犬の里親になることも選択肢の一つにしていただけたら、と思います。
あなたを待っている可愛い子が今寂しい思いをしているのかもしれないのですから。
日々、愛ブヒ茉菜に癒されて過ごしています。
わんこの素晴らしさ、そして保護犬という存在について
お伝えしていきたいと思っています。
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