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冬は犬の感電事故に要注意!感電した時の症状、予防法から応急処置をご紹介!

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冬は暖房器具が活躍する季節ですが、皆さんは何をお使いですか?

実は冬は、使う暖房器具によって、愛犬の感電事故が増加する季節です。

今回は、そんな暖房器具の感電事故で起こる犬の症状、予防法から応急処置をまとめました。

冬に増加する暖房器具による事故の割合とは?

冬の寒さで、多くのご家庭が暖房器具を使用すると思います。

しかし、普段から使用頻度が高い暖房器具が、もしも、こたつ・電気ヒーター・ホットカーペットといった電気を使うものだったなら、人だけでなく犬の感電事故にも注意が必要です。

平成24年度のものではありますが、独立行政法人製品評価技術基盤機構(通称:nite)が発表している情報によると、人の場合ではあるものの、平成19年度から平成23年度までの5年間では、電気こたつによる事故が128件、ホットカーペットによる事故が101件、ゆたんぽによる事故が87件と、人だけでもこれだけの報告がなされています。

▲電気こたつ、電気カーペット及びゆたんぽの冬の事故の防止について(注意喚起)

出典元:https://www.nite.go.jp/data/000005164.pdf

これらの事故は基本的には配線の断裂や経年劣化による発火、長時間使用による低温火傷などの様々な事例を集計して得た結果のため、直接ペットとは関係ありません。

しかし愛犬や愛猫がいる場合、ここにコードを齧ったことによる感電事故やホットカーペットに長時間居たことによる低温火傷などが加わるため、飼い主さんたちからしてみたら、実際はもっと多くの件数が報告されても不思議ではない事でしょう。

またこのような事故によって、動物病院に駆け込む飼い主さんの比率も多くなることと思います。

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▲電気こたつ、電気カーペット及びゆたんぽの冬の事故の防止について(注意喚起)

出典元:https://www.nite.go.jp/data/000005164.pdf

上記のデータによれば、平成20年以降、電気こたつに関しては、年々事故件数は減少傾向にあるようですが、ホットカーペットについては、ほぼほぼ横ばいを平成22年においても平成23年においても、推移しています。

さらに死亡・重症・軽傷の人的被害割合に至っては、この当時で、毎年約3割程度は占めている現状です。

こうした結果を鑑みると、愛犬や愛猫といったペットを迎えているご家庭、特に噛み癖のある子やまだ来たばかりの子犬では、このデータ以上の注意が必要だという事が窺えるのではないでしょうか。

犬が感電すると起こる主な症状とは?

では、もしも万が一私たちの大切な愛犬が、誤って電源コードを齧ったことで感電してしまったら、どんな症状を起こしてしまうのでしょうか?

感電してしまった時に考えられる症状を、以下でいくつか確認してみましょう。

▼【犬が感電した時に考えられる症状】

・局所的な皮膚の火傷
・微細血管の損傷による肺水腫
・ショックや心停止・意識障害
・筋肉の硬直や痙攣
・呼吸困難や不整脈

犬が誤って電源コードを齧ってしまうと、大量の電気が愛犬の体に流れてしまいます。

中でも肺胞内に水が溜まってしまう肺水腫やショック、心停止、意識障害、呼吸困難や不整脈などは、かなり重篤な状態で、最悪、死亡してしまう危険があるものです。

ただ、『ペット保険比較のピクシー』を運営する株式会社ピクシー(所在地:東京都渋谷区、代表取締役社長:小倉鉄平)の、ペットの寒さ対策に関するアンケート調査によると、冬に温度調節のために使用している暖房器具で一番多いのはエアコンで約4割を占めているようです。

▲冬本番!犬や猫の寒さ対策に使っている暖房器具で注意すべきことは?|『株式会社ピクシー調べ』

出典元:https://pi-xy.co.jp/column/2860/

そのため、エアコン暖房のみで普段生活をしているご家庭であれば、愛犬が感電するといった心配はそこまで必要ないかもしれません。

しかし、上記を見ても分かる通り3番目に『ヒーター』が13%、4番目に『ホットカーペット』が11%と続いているところを見ると、アンケート内には示されていない、エアコンとヒーターの両方使いや、エアコンとホットカーペットの両方使いといった使用をされているご家庭も少なくないのが窺えます。

そのような場合の使用方法では、油断は禁物です。

特に好奇心旺盛でなんにでも興味を示す子犬を迎えたばかりのご家庭に関しては、エアコンと他の暖房器具の併用には十分に注意するよう意識しましょう。

愛犬の感電事故を起こさないための予防法

それでは愛犬の感電事故を起こさないための予防法は、どうすればよいのでしょうか?先に結論から申し上げますと、『電源コードやコンセント用のカバーを被せる』、です。

今となってはペット用のホットカーペットやヒーターは数多くの種類が市販されていることもあり、デフォルトで感電防止コードが使用されているものも多いと思いますが、通常、人が使うホットカーペットやヒーターについては、そのようなコードばかりとは限りません。

そのため、100円均一などで購入できるような配線カバーや収納ボックスを使って、愛犬が誤って電源コードを齧らないような対策をしましょう。

▲DAISO 公式通販ダイソーネットストア|配線カバー(ミニ、30cm、3本入り、ブラウン・木目調アソート)|100円(税込110円)

出典元:https://jp.daisonet.com/collections/electricity0210/products/4968756607408

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▲DAISO 公式通販ダイソーネットストア|組立式コンセント収納ボックス(木目調、23cm×14cm×10cm)|200円(税込220円)

出典元:https://jp.daisonet.com/collections/electricity0210/products/4550480129655

これだけでも十分予防策として効果を発揮できるとは思いますが、念のため火災防止の観点も鑑み、定期的なカバーやコードの掃除は心掛けるようにしてください。

シングルコートで抜け毛が少ないと言われる犬であっても、あくまでも抜ける毛が少ないというだけで当然生え変わりは起こります。

基本的に電源コードは愛犬が齧ったことで感電が起こるものですが、発火して火災になる原因については溜まったホコリや愛犬の毛、ゴミといった物で発生するため、こうした電源カバーや収納ボックスを使用する際は、こまめな掃除も怠らないように気を付けましょう。

「愛犬が感電しちゃった!」必要な応急処置って?

それでは、万が一、愛犬が間違って感電してしまった時の応急処置をご紹介します。

まずは、何よりも電源を切りましょう。

感電してしまった愛犬を目の前にすると、どうしても慌てて愛犬の安否を確認したくなってしまうかもしれませんが、それはかえって飼い主さんも感電してしまったり、驚いた愛犬に噛まれてしまったり、という危険性が伴います。

そのため、まずは落ち着いて電源を切ります。

そして、もし感電したことで、愛犬に心停止が起こってしまった場合には、愛犬の舌を手前に引き出して、胸を強く押す心肺蘇生法を試して、呼吸を促しましょう。

ただし、こうした心肺蘇生法として行う心臓マッサージについて安全に行うためには一般の飼い主さんの場合、獣医さんの指示の元、行うことが大切です。

なので、愛犬が感電し心停止などを起こしてしまった時には、まずは電源を切りその後動物病院へ連絡、医師の指示を仰ぎつつ心臓マッサージなどの心肺蘇生法を試しましょう。

▼【合わせて読みたい!こちらの記事もオススメです】

いざという時に覚えたい!犬の心肺蘇生法(心臓マッサージ・人工呼吸)を解説!
>https://www.inutome.jp/c/column_7-215-48542.html

例えば、感電した後に何も異常がなかったとしても、数時間後にショック状態に陥ったり、何か他の症状が見られたりする場合もあるため、どのような状況であったとしても必ず動物病院でしっかりと獣医さんに診察してもらいましょう。

まとめ

いかがでしたか?

冬は特に暖房器具を使用するため、こうした感電事故は起こりやすいですが、電源コードを使用する電子機器であれば、季節問わず危険は伴います。

犬の感電事故は、最悪、命を落としてしまう可能性が非常に高い、恐ろしい事故です。

好奇心旺盛なワンちゃんはもちろんですが、やんちゃ盛りの子犬は特に、注意してあげてくださいね。

<参考書籍>

もっともくわしいイヌの病気百科

<参考サイト>

電気こたつ、電気カーペット及びゆたんぽの 冬の事故の防止について(注意喚起)|独立行政法人製品評価技術基盤機構
>https://www.nite.go.jp/data/000005164.pdf

冬本番!犬や猫の寒さ対策に使っている暖房器具で注意すべきことは?|ペット保険比較のピクシー
>https://pi-xy.co.jp/column/2860/

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yukako

yukako

幼少期の頃より柴犬やシェットランド・シープドッグと生活を共にし、現在は3代目となる柴犬と暮らしております。
また、生前疾患の多かったシェットランド・シープドッグをキッカケに取得した愛玩動物飼養管理士などの様々な資格の知識を生かし、皆様に役立つような記事を提供、執筆出来ればと思っております。
何卒、よろしくお願い致します。
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