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愛犬にはずっと元気でいて欲しい!飼い主さんができる犬のアンチエイジング【動物看護師が解説】

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元気いっぱいだった愛犬もだんだんと年をとっていきます。

ずっと元気でいてもらうために大切なのが「アンチエイジング」です。

日頃から意識して行うか行わないかで、年を重ねてからの生活の質が大きく変わります。

今回は、犬のアンチエイジング方法を7つご紹介致しますので、愛犬のシニアライフに役立ててくださいね。

犬のアンチエイジング① 水分をしっかり取る

「え?当たり前の事じゃない」と思われた方もいるかもしれませんが、愛犬が今日どれくらいの水を飲んだかを知らない方は意外と多いです。

喉が乾いたら飲むのではと思うかもしれませんが、年齢が高くなると筋力低下や体の痛みで動くのを億劫がって、水を飲みに行く機会が減ってしまうことがあります。

水分不足は脱水(皮膚の弾力がなくなったり目がくぼんだりします)や便秘、尿の病気を招きやすくなるので、水分摂取は病気予防やアンチエイジングにとても重要です。

ドライフードをふやかす、お肉のゆで汁のスープをあげる、水飲み場の下に滑り防止のマットを敷く、オヤツにヨーグルトをあげるなど、工夫をしながら意識的に水分が取れるようにしましょう。

犬のアンチエイジング➁ 足腰強化のトレーニングを行う

犬の体のバランスは通常「後足」に重心が多くかかっています。

しかし平坦な道ばかり歩いていると、後足を強く蹴りだしたり足を高くあげる機会が少ないので、だんだんと後足が衰えて前の方に重心がかかってきます。

後足が衰えると腰が下がりがちになり、腰や背中を痛めやすく、寝たきりになる可能性が高くなります。(おすわりや伏せで横すわりをする、おすわりから立ちあがる動作が遅いという子は要注意)

散歩コースに坂道や芝生の道を取り入れる、お家で犬の筋トレを行うなど、日常的に後足をしっかり鍛えるようにしましょう。

犬の筋トレ方法に関しては、下の記事で詳しくご紹介しているので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

犬のアンチエイジング➂ 毎日の生活にちょっとだけ刺激を加える

「決まったコースのお散歩」「同じオモチャ」「同じ芸を繰り返す」など毎日同じ生活を繰り返していませんか?

刺激のない単調な生活は脳への刺激が少ないだけでなく、ストレスの原因にもなります。

日常生活に少しだけ変化を加えるだけで「今日はなんだかいつもと違う」とワクワクして、脳にいい刺激を与えてくれます。

脳を鍛えたり刺激を与えると認知症予防の効果が期待できるので、日常的に下記の事に取り組んでみましょう。

▼毎日の生活に少しだけ「刺激」を加えよう
・散歩コースを少し変えてみる(普段のコースを逆から行くでもOK)
・仲良しの犬と交流させる(年をとっても交流はいい刺激に! 遊ばなくてもOK)
・オモチャを日替わりにする
・新しい芸にチャレンジする

犬のアンチエイジング④ サプリメントを上手に取り入れる

あくまで食事の補助になりますが、老化予防に効果的だと言われているサプリメントを取り入れるのもオススメです。

ただ品質はメーカーによってかなり差がありますし、愛犬の体に合わないものもあるので、使用したいときは必ず獣医師さんに相談してください。

犬のアンチエイジング➄ 朝日をしっかり浴びる

日光は浴びすぎると害になりますが、適度に浴びると健康維持に役立ちます。

特に朝日を浴びるのがオススメです。

日光を浴びると「体内時計を整える」「幸せホルモン(セトロニン)が分泌する」効果があると言われています。

「セトロニン」が分泌されると、精神的な落ち着きや心地よさをもたらしてくれますし、「体内時計が整う」ことで、老犬に起こりがちな「昼夜逆転生活」や「夜鳴き」を改善してくれる可能性があります。

そのため早起きして、朝日を浴びながら犬の散歩に行くというのは、大変だけど理にかなった行動なのですね。

健康のために朝日で日光浴する時間をぜひ作ってあげてくださいね。

犬のアンチエイジング⑥ 口内ケアをしっかりと行う

ずっと元気でいるために、口内ケアもしっかりとしておくことが大切です。

高齢になると歯周病が悪化する犬も増えてきます。歯周病が悪化すると「歯が抜ける」だけでなく「頬に穴が空く」「顎が骨折しやすくなる」「心臓病になる」など、今後の生活の質を大きく下げる病気にかかる可能性が高くなります。

犬にとって「自分の口で物を食べる」というのは人生の大きな喜びであり、健康には欠かせないことです。

いつまでも美味しくご飯が食べられるように、歯磨きや口内ケアを頑張りましょうね。

犬のアンチエイジング➆ 体の汚れはこまめな部分洗い&保湿

高齢になるとシャンプーも体の負担になってきます(実はブルブルするのもけっこう体力がいります)。

体のことを考えるとなるべくシャンプーの回数を少なくしたいところですが、実際には年をとるほどトイレの失敗が増えて汚れが溜まりやすくなります。

シャンプーの回数が減り汚れがひどくなると、落とすのに時間がかかってしまい、結果的に犬の負担を増やすことに繋がってしまいます。

汚れが気になる部分はドライシャンプーや犬用のウェットシートなどで、こまめにふいたり部分洗いをして清潔を保ってあげましょう。

濡らした部分は乾燥しやすく、乾燥しすぎると皮膚病になりやすいので、しっかりと保湿をしてあげましょう。

特に肉球は乾燥して荒れやすい部分なので、忘れず保湿してあげてくださいね。

シャンプーは老化防止とは少し異なるかもしれませんが、皮膚の健康と生活の質を保つという意味では、とても大切な事なので7つの中に入れさせていただきました。

いかがでしたか?

犬を飼っていると「愛犬の老化」というのは、飼い主さんが必ず向き合わないといけない問題です。

高齢になってもずっと元気でいるために、この機会に「犬のアンチエイジング」に取り組んでみませんか?

<参考書籍>

犬もよろこぶシニア犬生活 心や体の変化にあわせた老犬とのコミュニケーションがわかる/愛犬の友編集部 (編集)佐々木 彩子 (監修)

7歳からのシニア犬とのしあわせな暮らし方/伊藤 みのり (監修) 内田 恵子 三浦 裕子

イヌの老いじたく 「7歳」からの最適な飼い方を伝授/臼杵 新 (著)

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伊藤さん

伊藤さん

・倉敷芸術科学大学 生命動物科学科卒業
・(元)認定動物看護師
・一般社団法人日本小動物獣医師会 動物診療助手

やんちゃなミックス犬とおっとりトイプードルと暮らす。

大学在学中に「病気になる前の予防が一番大事」と気づき、
ペットフードやペットサプリメントの会社に就職。
「食」に関するさまざまな知識を身につける。

愛犬を亡くしたときに
「もっと色んな情報を知っておけば」と感じた後悔を
「他の飼い主さんにはさせたくない」との思いから、
ライター活動を開始。

「勉強になった・信頼・わかりやすい」を目標に情報を発信しています。